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日常で世界を変える(湯浅編)  作者: mei


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9月4日 対決

 昨日の決定事項に、俺は心を踊らさせていた。8日にスクールでピッチングをして、10日に対決。これは、やるしかなかった。今日は、部活には行かず、自宅で宿題をやり終えた後、ランニングをする予定だった。


 ー9月3日ー


 直江「すいません」


 先輩に声をかけるのにビビらないコイツは凄い。


 藤森「ん?なに?」

 直江「さっき、言ってましたよね。邪魔だって」


 藤森は、どう答えるのか。俺は、横から見守っていた。


 藤森「ああ。不満か?」

 直江「不満というより、何がダメなのか知りたいです」


 もっとグイグイいくかと思いきや、そんな様子は、見せなかった。


 藤森「場所だよ、場所。さっきのところまできてて、ボールそれちゃったら、俺たち怪我するよ」

 直江「でも、これまでは何も言ってこなかったじゃないですか?」


 どう答える、藤森は?


 藤森「我慢してたんだよ。わかる?」

 直江「‥‥‥」


 何も言えなくなってしまった。


 俺 「でも、それは俺たちで決める話じゃないだろ?」

 藤森「俺たちは、顧問がいないのもほぼ同然なんだ。生徒同士で決めても問題ないだろ?湯浅!」


 コイツも、サッカー部を守ろうと必死だった。


 俺 「わかった。じゃあ、この際だしきっちり決めようぜ」

 藤森「ああ。面白い」


 何か楽しんでいるようだ。コイツは。


 俺 「話し合いとかくだらないもので決めるなよ?」

 藤森「当たり前だ。話し合いだとお互い納得いかないだろ」


 よくわかっている。中学校の時、颯希ともこういう話をしたような気がした。


 俺 「よく、わかってるじゃねぇか」

 藤森「じゃあ、リレーなんかはどうだ?」


 リレーか。これなら、お互い平等ではあるかもしれないな。


 俺 「いいだろう。何人でいく?」

 藤森「10人だ。2年、3年5人ずつ出して勝負だ」


 3年も出すのか。


 俺 「なるほどな。直江これでいいのか?」

 直江「大丈夫です」


 藤森は、西を呼び出し、向こうも最終確認に入った。


 直江「それまでは、どうするんですか?」

 西 「それまでは、今のままでいい。言わなかった俺たちにも責任がある」


 もしかしたら、サッカー部の不満を藤森が伝えたのだろうか?俺たちも、グラウンドのことをしっかり把握してたらこんなことにはならなかったのにな。直江たちに申し訳なかった。

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