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日常で世界を変える(湯浅編)  作者: mei


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8月31日 数学ワーク

 俺は、勉強をしながら、昨日見たセレクションについて考えていた。午前中、佐藤と話した時に、セレクション内容について教えてもらった。その内容が、野手ならバッティング、投手ならピッチングを中心に見るらしい。佐藤が行った時、たまたま海美学園の春風がいたそうだ。どうやら、春風はピッチャーとしてではなく、バッターとして入団したらしい。

 春風は、バッターとして3打数2安打という結果だったらしい。そして、三振となった打席にも、あわやホームランといったような打球もあったらしく、佐藤は間違いなく合格すると思ったそうだ。それでも、本当に入団していたとは思わなかったらしい。春風が対戦した投手が豪海大学の本多皆戸というプロ注目のピッチャーだったことも影響しているかもしれないという佐藤の分析だった。

 もし、俺がセレクションを受けるなら、バッターの分析だけはしていけよと言われたのだった。とは言えバッターの特徴なんてな。ホームページに載っていたのは、縁遊大学の辻本、城南大学の保志たちだ。高校生の春風が大学生の本多と対戦したんだから、俺も大学生が相手なんじゃないかと思っていた。特に、緑遊大学の辻本は、大学No.1ショートというふれこみだった。スイッチヒッターという器用さを踏まえながら、パワーも凄まじかった。俺は、実際に辻本の様子は見たことがなかったが、あまり野球に興味がない颯希でも知っているくらいだった。

 辻本や保志たちの情報もいれる必要があったが、それ以上に春風と連絡をとりたいと思っていた。春風と言えば、俺たちの地区では、No.1のピッチャーだったが、対戦したことはなかった。そのため、話す機会も見る機会もなかった。だから、俺は春風の連絡先が知るために、佐藤や颯希たちに誰か知らないかと声をかけていた。本来なら、もっと他の友だちに聞けるだろうけど、俺には友だちらしい友だちがいなかったから、できなかったのだ。

 なんとも言えない複雑な気持ちだった。ただ、野球をしていて全てを犠牲にしてきてたのだろうか?時々、こうした気持ちになることがある。俺は、赤ペンで答え合わせをしていた。数学のワークがもう少しで完成しそうになっていた。勉強している中で、時折頭の中で考えてしまう野球が自分の中でなんとも言えなかった。俺は、セレクションのことを頭の片隅に置きながら、最後まで数学のワークを完成することができたのだった。

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