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日常で世界を変える(湯浅編)  作者: mei


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8月28日 朝礼

 いつものように、教師の笠田は朝礼のために集まった生徒たちを前に、俺たちの話題から外れたことを話していた。「皆さんは、人生でやってみたいことは、どのくらいありますか?」。教室は、静まり返った。それは、そうだ。いきなり変なことを聞いてくるんだから。ただ、俺は笠田先生の話を素直に受け止め、考えた。人生でやってみたいことか。

 やはり、日本一周とかになるのだろうか?高校生の頭で必死に考えた。周りの生徒たちは、戸惑っていたが、やがて笠田先生の真剣な表情に引き込まれ、考え込み始めた。意外とそう言われたらないのかもしれない。今まで、ずっと野球をしてきたからかもしれないけど、野球以外のことで夢中になれない気がしていた。

 「僕自身、21歳の大学生の時に初めてアメリカで野球をする機会がありました。これまでは、ずっと日本で、日本のことしか知らない状態でした。しかし、アメリカに行ったことで、それまで知らなかった文化や風習、人々の暮らしぶりを目に焼き付ける機会となりました。当時は、本当に驚いて、それを受け入れることすらできませんでした。それ以来、自分が未経験のことをすることによって、こんなに様々な自分に出会えるという新しい経験を手に入れることができました。

 だんだん、笠田先生の話に、周りの生徒たちは刺激を感じているみたいだった。ここにいるみんな、それぞれの人生が待っている。そんな、自分たちが未経験の場所に行ってみたいという気持ちになっているんじゃないかと思った。笠田先生は、話を続けながら、行動の大切さを説いてくる。俺は、笠田先生の言いたいことはりかいできる。生徒たちが人生の中で新しい体験を積むことはとても意義があると考えさせられた。

 「ちなみに皆さんがやってみたいと思う行動は、もう決まりましたか?ないのなら、受験勉強をしながら考えてみましょう。やってみたいということに正解はないのです。まずは、自分の心の中で感じたこと、思ったことをしてみましょう」。先生は、そう締め括った。生徒たちは、笠田先生が思いもよらない話題を持ち出してきたことにビックリしながらも、考えを深めている様子だった。俺が将来、なりたい職業として、教師がある。まさに、教師の役割を今、伝えられているような気分になっていたのだ。知識を伝えるだけでなく、新しい考え方や視点を与え、新しい一歩を踏み出す勇気を与えることで、生徒の未来がより輝かしいものになると考えていた。

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