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日常で世界を変える(湯浅編)  作者: mei


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8月25日 群馬北高校vs道和高校6

 久しぶりの学校への登校は、なんとも言えない気持ちだった。


 ー8月20日ー


 9月表。ツーアウトランナー二塁。ここでバッターの八乙女がアウトになれば試合終了という場面。マウンド上にいた中川は、苦しそうな表情は全く見せない。それより、楽しんでいるみたいだ。こんな状況、普通楽しめないだろ。打者の八乙女は、真剣な目つきだった。

 中川は、第5球目を投げこんだ。ここでストレートかぁ。バッターの八乙女は、遠いと判断したのか、振らなかった。一瞬、止まったように審判のジャッジを待った。審判の手が上がることはなかった。ボールかぁ。助かったな、八乙女は。ツーストライクスリーボール。これで、どっちが有利かということは無くなった気がする。

 ピッチャーの中川は、次のバッターで勝負するなんて考えてなさそうだった。それだけ、八乙女を意識しているということか。球場は、さらに大きな歓声で包まれていく。セットポジションに入った中川は、キャッチャーのサインに頷いた。バッターの八乙女も構えに入る。腕が上がり、第6球目が投げ込こまれた。バッターの八乙女もスイングする。

 すると、金属音が少し聞こえたみたいだった。打球は、ファーストのやや左方向に飛んでいく。一塁塁審は、大きく手をあげた。ファールか。一塁側ベンチの道和高校からは、大きな声が聞こえる。一方、群馬北高校は、選手たちを見つめるようにしていた。次は、第7球目。キャッチャーとのサイン交換が終わる。

 二塁ランナーを見ながら、グローブをお腹の前に持ってきた。バッターの八乙女は、先ほどよりリラックスしているみたいだった。中川から投げられたボールは、インコースにきた。八乙女はバットを出したが、またしてもフェアゾーンへとは飛ばなかった。バックネット直撃をして大きな声が上がった。

 次は、第8球目。ここまで、ストレートは、ない。スライダーとチェンジアップのどちらかだ。ここで投げてくるか。次は、なんとなくスライダーな気がした。八乙女のバットに、またしても当たった。もう、片手一本で当てたみたいだった。なぜ、ストレートを投げてこないのか?肩や肘を故障したのか?少しずつ疲れてきたのか。中川は、ユニフォームで汗を拭った。

 再び、キャッチャーのサインを見る。今度こそくるだろうか、ストレートが。いつものように、ボールを投げてくる。カーン!!。大きな金属音がグラウンドに響き渡った。しかし、打球は、レフトの右側へと切れていく。

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