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日常で世界を変える(湯浅編)  作者: mei


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8月22日 群馬北高校vs道和高校3

 今日は、夏休みの宿題の仕上げにとりかかっていた。大体、できていたから後は仕上げだ。


 ー8月20日ー


 中川vs八乙女。この試合、最大の山場かもしれない。打席に入った八乙女をなんだか応援してしまいたくなる俺がいた。なんだろ、この気持ち?セットポジションから中川がボールを投げこんだ。

 ピクリとも八乙女は、動かなかった。ストライク!!タイミングを測ったんだろうか。全く打つ気がないように見えた。2番の本田からここまで4球すべてストレート。ピッチャーの中川は、キャッチャーのサインに頷く。そして、二球目を投げた。

 ボールは、インコース低め。キャッチャーがややグローブを上にあげたようにも見えた。ストライク!!ここもストライクかぁ。キャッチャーのボールを受け取った中川は、表情を一つかえない。球速は、152kmと表示される。

 打席の八乙女は、監督のサインを見て、再び打席で構える。おそらく、またストレートだろうな。俺は、食い入るように中川を見つめた。右足を高く上げ、グローブをからボールを持った腕を引く。想像通りストレートだった。

 カーーーン。2万人が見守る中、八乙女のバットから放たれた打球は、ライトスタンドの方向へと飛んでいく。フェアグラウンドなら間違いなくホームランになりそうだ。高々と上がった打球の行方を見つめる。

 打球は、微妙なラインに落ちたみたいだ。三塁側からだとボールの行方がわからない。ライトの審判を見ると、バンザイのような姿勢で手を上げる。ファール!!!ファールかぁ。三塁側の観客はため息が漏れた。打たれた中川は、新しいボールを要求する。一方、バッターの八乙女は打席を外し、バットを振る。

 なんとか、三振は逃れたが未だにツーストライクノーボール。まだ、変化球という手段も残っている。圧倒的に中川が有利という状況は変わらない。次に中川が選択したボールは、外角低めのカーブだった。普段だったら投げないようなカウントを取りにいくようなボールのように感じた。

 キャッチャーミットに入った瞬間、八乙女は諦めたように見える。悔しさは全く見せなかった。むしろ、なにかガッカリしているみたいだ。おそらく、ストレートを打ちたかったんだろうな。俺がバッターでもそう考える。三振になると一段と声援が大きくなる。

 結局、次のバッターも三振に終わり、道和高校のチャンスは、中川にして潰れた。こんな簡単にバッターが抑えられるなんて思ってすらいなかった。余裕の表情でベンチに引き下がる中川がいた。

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