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日常で世界を変える(湯浅編)  作者: mei


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33/80

8月20日 群馬北高校vs道和高校

 今日は、全国大会の行く末を見に行っていた。長野県代表として出場した道和高校は、今日の準決勝まで勝ち進んでいた。そして、道和高校の相手は、昨年の夏に準優勝をした群馬北高校。実力差で言えば、群馬北高校の方が優勢だった。

 序盤から激しい点の取り合いとなっていた。道和高校は、1回、3番八乙女、4番黒木の二者連続ホームランで2点を先制。しかし、1回裏、群馬北高校は、3番和泉の二点タイムリーヒットですぐさま同点に。

 3回には、1番山本のタイムリーヒットで道和高校が勝ち越すも、その裏に、2番本田、3番和泉の連続タイムリーなどで一気に4得点で逆転。しかし、4回に黒木のツーランスクイズと犠牲フライで再び同点に追いつく。そして、現在、5回表の道和高校からの攻撃となっていた。

 群馬北高校は、2番手の川上がマウンドに上がっていた。群馬北高校のブルペンでは、背番号1をつけた中川がボールを投げていた。この中川は、プロ注目の右腕で2回戦と3回戦をともに相手打線を完封に抑えていたのだった。

 ちょうど、ブルペン近くだったということもあり、中川のピッチングを目の前で見ることができていた。前から、中川のピッチングは自分にとってお手本となるような投球スタイルだった。

 もう野球をしないから、関係ないけど、ストレート、スライダー、チェンジアップの構成は俺と同じだった。3つの球種は、どれも俺よりも数段階上のレベルをいくものだった。ピンチになった時、ギアを入れる感じは、到底マネができそうになかった。

 当然、プロに行くような投手なんだから仕方がないし当たり前なんだけど、どうしてこういう風になれなかったんだろうとボールを投げる姿を見て思う。カァキーン!!道和高校の1番屋宜の打球が左中間に飛んでいく。

 やっぱり凄いな。コイツらは。球場から大きな声が出て聞こえてグラウンドを見た頃には、屋宜は、3塁ベースに滑り込み、大きなガッツポーズをかましていた。すると、選手たちは、マウンドに集まり始めた。

 確かに、同点ということもあり、これ以上点をとられたくないもんな。しかも、さっきはツーランスクイズも決められているし、心境穏やかではないのだろう。すると、場内からウグイス嬢の声が聞こえた。"群馬北高校、選手の交代をお知らせします。ピッチャー川上くんに代わりまして、中川くん"。次の瞬間、大きな歓声が場内を包む。

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