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日常で世界を変える(湯浅編)  作者: mei


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8月10日 白紙

 少しずつ進路を考えないといけなくなっていた。俺は、夏休みの宿題をしながら、推薦がきていた大学に目を通していた。どこも、1部リーグで試合をする名門校だった。けして、プロ野球選手を多く輩出しているわけではない。 

 ようやく一つ夏休みの宿題が終わった。それにしても、高校3年にもなると、夏休みの宿題も多い。やっても、やっても終わらない。今は、漢字の宿題をしてほり、まだ56問目だ。それにしても、こんなにいろいろよく出せるな。俺は、200問という問題数を見ると、なかなか進まなかった。

 とりあえず、お盆に入るまでになんとか宿題の量を減らしたい。とくにお盆に何かあるわけじゃないが、なんかそういう気分になっていま。あー、終わらない。だんだん集中力が切れてきた。俺は、座っていた椅子の背もたれにもたれた。首を後ろにさげ、天を仰いだ。

 ずっと野球ばっかしてきたから、してないのが不思議だ。野球してないとこうも暇なのか、、、、。小学校6年の時も中学校3年の時も、次のステージでやるから素振りやキャッチボールを続けていた。だから、集中力が切れても、切り替えることができた。でも、今はなぁ。

 大学で野球がやる予定がないのに、素振りやキャッチボールをしてるのがなんだか意味がない様に思えた。後輩たちの練習にも行く予定だがそれでいいのか。もしかしたら、野球を続けてきた友だちもこういう感覚になって野球をやめてしまったのかな。俺が一番野球をやめて驚いたのは、深澤真樹だった。

 深澤は、小学校、中学校と同じチームでとてもバッティングがよかった。バッティングだけだと、俺や丹生よりよかった。高校は、聖徳高校に進んだ。聖徳高校には、永谷もいたし一緒に入るものだと思ってた。でも、野球をしていないし、2年の途中には高校を辞めたことを聞かされた。当時、永谷は仲の良かった友だちを連れて、深澤を説得しにいったらしいがダメだったらしい。今は、飲食店でアルバイトをしていることを聞いた。

 今だと、野球や学校をやめた気持ちもわからなくないかもしれかいな。今自分自身に迷いが生じて何かをリセットしたくて辞めたのかも。勝手に深澤の気持ちに共感をしていた。俺は、もたれかかった椅子から起き上がり、漢字の宿題を見つめた。俺は、漢字の宿題を横にやり、机の上にあるミニカレンダーをとった。なんか、急に自分もリセットがしたくなってきた。何かから解放されたくなっていた。

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