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日常で世界を変える(湯浅編)  作者: mei


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8月2日 白峰工業高校戦2

 昨日の熱戦から、大きく変わり、今日はクーラーがかかっている部屋に閉じこもっていた。


 ー8月1日ー


 3回、4回、5回、白峰工業高校の打線が止まることはなかった。どれだけ点をとっても、手を緩めることなくバットを振ってくる。それでも、マウンドにいた佐藤は一生懸命投げて、なんとか抑えて戻ってきた。

 5回を終わって0対11となった。準決勝までなら、コールドで試合が終了していただろう。俺は、グランド整備をしている人たちを見ながら、気持ちを落ち着けていた。砂埃がまわないように、水撒きがされている。2回同様、ベンチは静まり返っていた。俺は、全員に声をかけるか迷った。試合に出ていない俺が声を出しても、選手には伝わらない。でも、こうやって考えれるようになったのも怪我をしたからだ。今までなら、精神論をすぐになげかけていたからな。しかし、今日が最後になるかもしれない。ベンチの後列にいた俺は、手を出しながら声を出した。


 俺 「オイオイ、まだ終わってないぞ」

 

 鼓舞した声に耳を傾ける者はいない。監督は、ノートにメモをしながら、6回の戦略を考えている様子だった。俺は、さっきの白峰高校の攻撃の際、代打でいくことを告げられていた。そのため、バッティング手袋をとりながら準備を始めた。


 園山「そやぞ、ここから。ここから」  

 高橋「声出していこーや」


 園山、高橋が俺の声に続いてくれた。


 俺 「代打で俺が出るから待っとけ。お前ら」

 高橋「おいおい、キャプテン言うてるぞ」

 佐藤「打てんかったら、帰ってくんなよ。ハハハ」


 佐藤の一声でベンチに笑顔が灯った。グランド整備が終わり、試合が再開された。しかし、簡単に三好からヒットを打つことは難しい。俺は、バットを持ちながら三好を見ていた。

 ツーアウトとなり、俺は佐藤に代わって打席に入った。白峰高校の投手三好は、代打の俺に動揺せずキャッチャーのサインに頷いた。これだけの点差がある。初球からストライクを入れてくるだろう。カーブにヤマをはって、三好を見つめた。"きた、カーブだ"。心の中で叫んだ。俺がバットを振り抜くと、打球は、レフトの頭上を超え、スタンドに入っていった。ベンチのみんなとハイタッチをしながら、ヘルメットをとった。


 園山「ナイスバッティン」

 俺 「うぃ」

 高橋「やるやんけ」


 園山、高橋が声をかけてくれた。続く、1番の村田はショートゴロになったが、淮南高校に待望の1点が入った。

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