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日常で世界を変える(湯浅編)  作者: mei


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14/80

8月1日 白峰工業高校戦

 準々決勝は、想定通り、佐藤と三好の投げ合いとなった。三好は、初回からエンジン全開で村田、賀川、園山と前に打球がほとんど飛ばなかった。三好のストレートは、140kmを超える球がきており、バットを振るのが精一杯だった。


【淮南高校】      【白峰工業高校】

 1番 村田慎二 三塁手  1番 八方伊太 中堅手

 2番 賀川彰人 中堅手  2番 鳥谷高貴 二塁手

 3番 園山竜騎 遊撃手  3番 河田櫂  三塁手

 4番 高橋圭太 左翼手  4番 梅澤直平 捕手

 5番 南翔太  右翼手  5番 村上春渡 一塁手

 6番 山名裕翔 捕手   6番 林幸哉  左翼手

7番 長尾敦久 一塁手  7番 中野和  右翼手

 8番 新内薫  二塁手  8番 丹生遊  遊撃手

 9番 佐藤彌生 投手   9番 三好倫也 投手


 一方、淮南高校の佐藤は、苦しいピッチングが続く。1回は、4番の梅澤にツーランホームラン、2回は、丹生、八方のタイムリーヒット。2回を終わって、0対4となっていた。3回表の淮南高校の攻撃は、7番の長尾から始まる。しかし、俺たちの攻撃だというのに元気がまったく感じられない。みんな、白峰工業高校の強さに圧倒されていたのだ。

 こういう時こそ、キャプテンの俺が声を出して元気づけないといけなかった。静まり返るベンチにそんな余裕は感じられない。だが、なかなか声をかけるタイミングが見つからない。"おいおい、諦めたんか?直江"。グローブをベンチに置いて、バットを取りに行くタイミングで声を出した園山がこえを張り上げた。

 直江も慌てて"元気だしていきましょう"と声を出し、手を叩いた。それに続くかのように、村田や高橋もベンチの最前列に立った。バッターボックスに入った長尾は、バットを短く持ち、マウンドにいる白峰高校の三好に向かっていく。

 しかし、2球振っても前に飛ばない。そのまま、次の球がストライクとなり、悔しそうに帰ってきた。今度は、8番の新内が打席に入った。今度は、初級のカーブを打たされ、ショートゴロとなった。ツーアウトとなり、ピッチャーの佐藤が打席に入る。4点を取られたせいか、打席にいる佐藤は、とてもしんどうそうに見えた。簡単にツーストライクに追いこまれた。白峰高校の三好が投げたボールは、外角低めギリギリに決まった。ベンチに戻ってきた佐藤にモチベーションを保つように声をかけたが、さっきの打席で、完全に気持ちが切れてしまったようだった。

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