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2話 なかま発見?

 家を出たリナは街を見物しながら歩いていた。


「うーん…何しようかな…」

「武器屋に防具屋、薬屋… ん?触手マッサージ店??ひひっ…」


 変な名前のお店に興味を引かれつつも道を進んでいく。


「とりあえず何するにもお金が必要ね。くふふっ…」


最初の所持金として1500KG(こちょぐりん)を持っていた。しかし露店で売っていた【くすぐりの羽】というアイテムを買ってしまったために底を尽きかけている。


…………………………………………………………

【くすぐり羽】

 あるモンスターから採れた羽を職人が加工したことによって、強烈なくすぐったさを感じることの出来る羽。自分で自分をくすぐることも出来る。(1300KG)

…………………………………………………………


「うひゃっ、腕でこれだけくすぐったいなら首にあてたらヤバそうね…」


 リナはさっそく買ったアイテムを使いながら街の外を目指す。


 このゲームでお金を稼ぐには「モンスターを倒す」「アイテムを売る」「クエストをクリアする」等があるが、初心者のリナに出来るのは街の周りのモンスターを倒すくらいである。


「ふぅ、ここからモンスターの出てくるエリアね」


 門にたどり着いたので街の外に出て敵を探すことにする。

 ちなみにくすぐりの羽は、首に当てて大勢の人の前で悶えてしまった恥ずかしさから、既にアイテムボックスに仕舞った。


「とりあえず道沿いに歩けば見つかるかな?」


 門を出て数分歩いていると、道外れの草原に何かがあるのを見つけた。


「なんだろあれ、とりあえず行ってみよ」


 モンスターかと警戒しながら近づくと、薄緑色の髪の女の子が倒れていた。


「うわ!?人だった?おーい、大丈夫ですか〜?」


 声をかけるが反応はない。


「うーん、どうしたらいいんだろ…」


 放って置く訳にもいかないので、とりあえずさっき買った羽の腹を使って首筋をそわ〜っとくすぐってみる。


「ピクッ」

「ん?少し動いた?それなら…」


 反応があったのをいいことに、次は羽の先っぽを当てて上下に激しく動かす。


「ほーれ、つんつんこちょこちょ〜〜」

「ん……くっ…ふふっ………」


 最初はほぼ無反応だった少女だが、身体を捩らせながら声を漏らし始めた。


「うふふ………んんっ……あはははははははっ!!やめっ!いゃははははっっ!!すとっぷ!すとっぷはははははははははっ!!」


 さすがにやばそうなので手を止める。


「ぷはっ!はぁ…はぁ…急に何するんですか!!」

「なんか動かなかったから…」

「それでも突然くすぐるなんてひどいです!!」

「ごめんね…それでなんで倒れてたの?」


 リナは少女が落ち着いてきたのを見て疑問に思っていた事を質問する。


「それは…私は今日このゲーム始めてたばかりで…とりあえずモンスターと戦ってみようと思ったんです。そしたら黄色いスライムが居たので、攻撃してみたら体が動かなくなっちゃって…それで倒れていたんです」


 黄色いスライムとは【でんきスライム】のことだ。触れると体が痺れてしばらくのあいだ動けなくなる。

 他のモンスターと同時に現れると一方的にくすぐられてしまうのだが、今回は単体だったため、何もされずに倒れていたのだ。


「動けなくて声も出せないところをあなたが急にくすぐり出して…」


 少女は泣き顔でリナを睨みながら話した。


「ほんとごめん…ほ、ほら、私ならいくらでもくすぐっていいよ!」

「べつに怒ってないのでもういいです。私はアミっていいます。あなたは?」


 プイッとそっぽを向きながらアミと名乗る少女が聞いてきた。


「わたしはリナ。わたしも今日始めたばかりなの。よかったら少し一緒に歩かない?」

「また1人でやられるのも困るのでいいですよ。でも突然くすぐるのはナシですからね!」


とりあえず一緒に行動することになった2人は、探索を再開するであった。

原稿用紙4枚程度って読むとみじかいですよね

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