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【企画・詩】作品

消えない冬の足跡は・・・ 【冬のあしあと企画】

作者: 香月よう子

本作は、遙彼方さま主催「冬のあしあと」企画参加作品です。



あなたと出逢ったのはあの夏の

輝く季節の中だった


あなたは静かな優しい瞳で

じっと私を見つめて

それは穏やかに蕩々と

深遠な哲学を

趣深い芸術を

壮大な宇宙のことわり

あらゆること全てを私に語って聴かせた


それはいつしか熱い恋をも語り

誰にも引き裂くことは出来ない

神聖な永遠の愛を誓ってくれた


それなのに


やがて、涼しい風が吹く頃から

あなたの目は虚ろに漂い

何かに駆り立てられるように

あなたは遠くを見つめるようになった


ああ

私達は確かにお互いを

誰よりも深く愛していたのに


それはあの冬、初めて雪が積もった日


音もなく密やかにひっそりと

あなたは何処へともなく

私の許から去って行った


私の中に消えない冬の足跡を残して……



企画に参加させてくださった遙彼方さま、お読み頂いた方、どうもありがとうございました!

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― 新着の感想 ―
[良い点]  とても良かったです。  また作品楽しみに読ませてもらいます。
[良い点]  消えるはずの冬の足跡、その足音が消えない爪を残す恋の悲しさを表現してるのかと感じました。 [一言]  素敵な詩をいつも読ませて頂き、ありがとうございます
[良い点] 石河さんの感想を読みながら、(皆さんそんなに語れる恋が……!?)と動揺しています! 私の場合去った人は去った人なので、「あ〜思い出したからと言って二度と戻ってこないでくださいね」という勢…
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