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ボクが紡いだ物語  作者: 名月ふゆき
第1章 M期 
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第10話 お弁当とお小遣い

 

 ジリリリリリッ!!!

朝から目覚まし時計が煩いです。今何時だと思ってるんですか? 6時ですよ? 寝るべきでしょ……


 それなのにマイマザーは「ティルちゃんの作ったお弁当が食べたい! 作ってくれなかったら夜中にティルちゃんのベッドに入っちゃう!」って言うから作らざるを得ない状態になって……昨夜部屋でティナのアレを夜遅くまで聞いてたからホント眠い……


 え? ボクはティナ見たいにしないのかって? ボクはね女の子になってから性欲が全く無くなったんだよ……もしかして幼女だからかな? でも夜のティナは可愛い声を出してくれるからつい聞いちゃうんだよね。昼間あんなに男口調なのに……


「よし完成!」

「おはようティル作ってくれたのね。ありがとう」

「どういたしまして♪」

「じゃあ今後もお願いね?」

「え?」


 何でボクが毎日こんな時間に起きてお弁当作らないといけないの? やだなぁ断ろ……


「今度からお弁当作ってくれたらお小遣いを5倍の1万にしてあげる」


 !? 5倍だと……これは乗るしかない……しかし休日以外毎日か面倒な……でも毎日朝飯作ってるのボクだし変わらないか……


「いいよ。朝起きてママのお弁当作るよ♪」

「ありがとうティル♪」

「今日は何すればいい?」

「お隣さんにこれを持って挨拶してきてくれる?あとはいつも通りにしてくれればいいから」

「わかったありがとう♪」

「ティルも随分女の子らしくなったわね」


 そういえばあまりに自覚してなかったけど今考えると普通の女の子みたいなところ結構あるな……でもママから聞いた話だと戻る薬もないし体に耐性が出来てるからあっても訊かないらしい……

なら女の子として生きて行こうって決めたし今さらだね。まあ、ティナは何も知らないけど……


「もう時間だから行ってくるね」

「うん。いってらっしゃい」

「いってきます」


 さて、ティナが起きてくるまで時間があるし冷めちゃうから先に食べよ。




「ご馳走さまでした」

「おはよう」

「おはようティナ早く食べちゃって」

「わかったよ」


 朝食を食べたら眠そうなティナが降りてきた。こんな時間まで寝ていられるなんて幸せな奴だなチクセウ! でもいいもん! お小遣い5倍にしてもらったから。


「ご馳走さまでした」

「お粗末さまでした。ねぇティナ、これからお隣さんに挨拶に行くんだけどどうかな?」

「うんいいんじゃない? いってらっしゃい」

「ティナは行かないの?」

「えーめんどくさいからいー」


 このダメ兄貴……もといダメ姉は……まあいいやティナがどうなろうがある程度は関係ないし男だった時からこんなだったし……


「じゃあ行ってくるね」

「おう、いってらっしゃい」


 さてお隣さんと言ってもボクん家突き当たりで反対側にも家ないから1件しかないんだけどね。さてお隣さんは……田辺さんね雪奈お姉ちゃんと同じ苗字だね。まあその辺にありふれた名前だし偶然だよね。


ピンポーン♪

「はい」

「すいません、昨日隣に越してきた神戸と言います」

「少し待っててください」


ガチャ……

「あっ! ティルちゃんだ! お隣さんだったんだね」

「え! 雪奈お姉ちゃん! おはよう!」

「おはようティルちゃん」


 まさかお隣さんだったとは随分早い再開だな……

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