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本当に?この衝動は燃えることが必然なの?
そう、あれは、かけがえのない夢のようで地雷のような出会いだった。
だってあの人初め、キャップを被ってまるでラップでも今から始めますと言い出しそうな格好でいたのだから。
私は編集者で帰りはよく遅くなった。
彼は2こ年下の男の子。
もう、うんざりだった仕事に毎日吐き気に襲われていた。
けど、彼は編集者のかけはしだというのに、何そのちゃらめな格好は?!
度肝を抜くような野球帽子にスタジャン、腰パン、にたにた上の上司と飲み会に行こうと話してて渋谷か原宿から来たよう、yo!ってな感じの出で立ち。
まさかそんなやつが、私とすれ違うだけの関係だけにならないとは思いもよらなかった。