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羽振りがイイこの人! 何をしている人?

作者: 七瀬



僕の知り合いに【謎の羽振りのイイ男】がいる。

その人の名前は、ゲンタさんて人だ!


僕の友達の知り合いの友達だったゲンタさんと僕が友達になったから、、、?

このゲンタさんと言う人が、どう言う仕事をして何処に住んでいるとか結婚し

ているのとか子供がいるとか何にも知らない...!


僕がゲンタさんの事で知っているのは、連絡先と仕事で儲かっているんだろうな

と思うぐらいで名前も【ゲンタさん】としか知らない!


でも僕の事を弟のように可愛がってくれて、何処にでも連れてってくれるし!

一緒にいて楽しいから、わざわざゲンタさんに嫌な思いをさせるかもしれない

事を聞くのも僕もイヤで聞いていない!



土日や祝日は、僕も一緒に可愛い女の子がいるお店にゲンタさんがよく連れて

ってくれる! そこでも、ゲンタさんは本当に羽振りがイイ。

お金の事なんか関係なく、じゃんじゃん高級シャンパンやフルーツの盛り合わせ

お気に入りの女の子たちとイチャイチャして遊びに遊んで、一回の支払いが

なんと!? 〇百万円、それを現金でサッラっと支払ってしまうこのゲンタさん。


カバンの中から、ゴロゴロと万冊の札束が出てくる出てくる、、、!?

初めて見たときは、僕も本当にビックリして開いた口が閉じなかったけど...。

今は普通に見れるようになった。


『本当に、ゲンタさんは僕の理想の男性像だよ!』


憧れ! 男のロマン! 最高の兄貴だ!!!



そんな事を知ってか、、、?

僕を必ず遊びに誘ってくれる良き僕の兄貴で、クルーザーも持っているらしく

ゲンタさんの船で、しかも飲み屋の女の子数人連れて船の上でBBQをしたりして

毎日が楽しい!


何故か、、、ゲンタさんは僕しか誘わない!?

女の子は大体が飲み屋の女の子数人でみんなゲンタさんにベッタリだった!

でも、一人の女の子を除いてその子だけは僕の方がいいと言って僕にくつっいて

来てくれる。


ゲンタさんも、僕にこう言ってくれた。


『良かったな~! あの子、お前に気があるみたいだぞ!』

『えぇ!? ホント!? でも、、、僕なんか、、、。』

『よし! これであの子を喜ばせてやれ~! ほれ!』

『えぇ!? 300万円も、、、!?』

『それだけあれば十分か、、、? もっといるなら、、、。』

『いやいや! 要らないよ!!! ありがとう兄貴!』

『三ツ星レストランは俺が予約しててやるよ! 楽しんで来いよ~!』

『ううん、ありがとう! 頑張って来るよ!』



でも、お金の使い方を知らない僕はこの大金をどう使えばいいのかわからず

『普通のデート』をしてしまった!


水族館に行って、お昼ご飯を近くの定食屋さんで食べて映画館で映画を観たり

その後は、、、兄貴が予約してくれたレストランに行って夕食を食べたけど...? 

僕も彼女(理央香ちゃん)も緊張しっぱなしで、、、正直どんあ料理の味か覚えて

いないぐらいお互い緊張していた...。


お店を出た後、兄貴から電話が鳴る。

【プルルルル♪プルルルル♪ プルルルル♪プルルルル♪】


『もしもし、、、兄貴?』

『どうだった? いいレストランだっただろう?』

『ううん、ありがとう!』

『あの子と、、、上手くいっているのか?』

『ううん、また帰ったら電話するよ!』

『あぁ、頑張れよ~!』

『うん。』



正直に言えば、、、?

あの三ツ星レストランに行くまでは、上手くいっていた。

僕も理央香ちゃんも、金銭感覚は普通だから一緒にデートしてて

物凄く他の恋人同士がするような事がふたりで楽しいと思える。


でも、兄貴の遊びは豪遊だから僕にはやっぱり違うのかなと思った...。

僕がその事を理央香ちゃんに言うと、、、?


『私も、太知クンと一緒かな?』

『そっか! じゃ僕から兄貴に話すよ! もう兄貴とは一緒に遊ぶのやめるよ!』

『うん、良かった! 私、ちょっとゲンタさん無理かなって思ってたから...。』

『そうなの、、、? でもゲンタさんはいい人だよ!』

『それならいいんだけどね、、、!』

『どうしたの、、、?』

『お店の中でゲンタさんの噂が流れてるから...?』

『それって、なんて、、、?』

『あのお金、ヤバい取引してて手に入れてるとか?』

『...うーん、仕事の話とかしないからな~! それも僕から聞いてみるよ!』

『ううん、気をつけてね!』

『......』



僕はゲンタさんに大切な話があるから二人で会ってほしいと言った。

ゲンタさんもわかったと言ってくれた。


『太知! あの子とデート上手くいったのか?』

『それは最高に楽しいデートだったよ! 全部、ゲンタさんのおかげです!』

『良かったな! お前の兄貴として嬉しいよ~!』

『ゲンタさん...こ.これ返します!』

『お前! 一千もお金使ってないのか?』

『理央香ちゃんは、遊ぶ女じゃなくて彼女にしたいから、、、すみません。』

『...そっか! まぁ、うまくいってんなら俺はイイよ~!』

『それと兄貴! もう兄貴とは、、、一緒に遊ぶの控えようと思う! 僕にも

理央香ちゃんって言う彼女が出来たし...!』

『お前! 何言ってんだよ! お前にどんだけ金かけてると思ってんだ!!!』

『ごめん! でも理央香ちゃんとは普通の恋人同士になりたいんだ!』

『それは無理だ! お前は俺から逃げられない! 俺が出している金はどう

やって儲けていると思う...?』

『...えぇ、あぁ、ヤバい仕事をしてるって、、、? 本当なんですか?』

『あぁ、お前も加われ!』

『僕は嫌だ!!!』


【ドスーーーーーン!】


誰かが、後ろから僕の頭を固い何かで殴りつけた!

僕はそのまま気絶する......。



気が付くと、、、?

そこは船の上だった!

しかも普通の船じゃない! 貨物船なのか、、、? 何なのか、、、?

外国人がいっぱいいる!


日本語も通じないし! 僕はこのまま何処に連れて行かれるのか、、、?

そもそも、兄貴のヤバイ仕事って何なんだ、、、!?


『僕はどうなる? 生きて日本に帰って来れるのか、、、!?』





最後までお読みいただきありがとうございます。

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