表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
世界新生"世界をRPGに!"  作者: ドクロ屋
1/6

プロローグ

初投稿&初連載となります。

よろしくお願いします!



「はあ…はあ……」

息は既に呼吸困難の状況になっているがそんな事は構わない。

目の前に大衆が見える。

どいつもこいつも道に広がって通行の邪魔をしている。

「チッ……しゃーねぇ、裏道使うか」

裏道は遠回りだが、あの人混みから考えるとこっちの方が

速いだろう。


「なんで起きなかったんだよ…俺……!」

我ながら嫌になる。

そう、あれは一日前のこと…



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



「う〜し、明日は遂に待ちに待った初VRRPGの発売日だからそろそろ寝るか。え〜と今は…十一時か…まあ余裕だろうな!それじゃ、誰もいないけどおやすみ〜!」



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



そして今日、発売日は十時。目覚めたのは…九時五十分……

ゲーム屋までは片道三十分。

まあもう大体分かるよな?

そう、寝坊したのだ。

当然俺は大慌て。急いで財布だけ持って外へ駆け出したのだ。

そしたらあの大衆。当然裏道も使うわ…


「着いた……!」


やっとゲーム屋に着く。

だが案の定、行列が出来ている。

額からは冬だというのに汗が吹き出ている。

勿論さっき走ったせいもあるが、ちゃんと買えるかどうかの冷や汗もある。


徐々に店までの距離は狭くなっていく。

遂にあと、前の人数は一人!

そして俺の番。

さあ買えるか買えないか…


買え…た!


正直今ここで喜びたいが、キチガイ扱いされるのは御免なので内心喜びながらも外見は平常を装って帰った。



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



何事もなく無事に家に帰れた。

ハッキリ言って何かあると思った。何もなくて良かった……


勿論すぐにゲームをやり始める。手洗い?知るかそんなもん。

VRゴーグルを被る。

すると、早速ゲーム画面が出てきてテキストが流れる。

そういえば、容量削減の為にOPなどは無いって発表あったな。

まあ、"初"VRRPGだから仕方ないだろう。


それじゃ、本格的にやるとするか…



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



やり始めてから三時間が経った。


ぶっ続けで三時間やったせいだろうか、正直言ってかなり眠い。だがこのゲーム、中毒性が高い。

なんなら、ずっとやっていたい。

だから止めるに止められないのだ。


あ…ヤバい……いし…き……が………

バタッ スースー




〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



ハッ!


やっぱり寝てしまっていたようだ。意識が朦朧としている。


しかし…ここはどこだ?何故かどこを見ても真っ白だし…

やっぱり寝ぼけているのか。


だとしても目の前にいる人間は不思議だな〜

金髪だし背中には羽が付いてるし挙げ句の果てには頭上に輪っかが付いてる…。まるで天使のような外見だな。

でも寝ぼけているのだったら納得だ。


この空間と目の前にいる人間について自己解釈していると、


ー「残念だったな、正解は天使ではなく神だ。」ー


という声が聞こえた。


なんだ、寝ぼけ過ぎて幻聴まで聞こえるようになったか…


ー「幻聴じゃないからな!?」ー


そこで俺はやっと正気に戻った。

確かにこれは幻聴なんかではない。“どう聞いても“人の声だ。


だが、目の前にいるのはどう見ても普通の人には見えない。

さっきの言葉を信じるとコイツは神ということに…

でもコイツがただのコスプレ中ニ野郎の可能性も…

いや、それは無いな。それだったらこの真っ白な空間の説明がつかない。


コイツが神…か。


ー「なんか不満そうだな。そんなにこの神が嫌いか?」ー


ああ、当たり前だろ。もうちょい威厳をつけろよ…

にしてもこの神は人のココロをよく読むなあ…プライバシーという言葉を知らないのか?


ー「そんぐらいは知ってるからな?あと別にお前が喋れば済むことだからな?」ー


「喋れるなら先にそう言ってくれよ!」


ー「いや、勝手に勘違いしてキレられても…というかなんでそんなこと勝手に勘違いしてんだよ。」ー


「神が来たからてっきりお亡くなりになったかと…」


ー「なるほどな…確かに神が出てきたらそう思うわな。」ー


「そうだろそうだろ?」


ー「グッ…なんかムカつくな…まあいい、そろそろ本題に入ろう。」ー


「やっと本題か…遅いな…」


ー「悪かったな…んで、本題だが簡潔に言うと世界を変えて欲しい。」ー


「………は?」

何言ってんだこの神は?世界を変える?

そんな権力俺には…ー「勿論!」ー

俺の言葉が遮られた。


ー「あの”腐った世界“から変えろとは言わない。お前を人類が誕生する1週間前へ戻す。そこから世界を変えろ。」ー


なるほどな…それだったら出来るかも知れない。

だがここまでで、絶対に聞きたいことがある。


「…それは俺に何のメリットがある?それにどうして俺が選ばれた?そしてどうして世界を変える必要性がある?最低でもそれだけは答えてくれ。」


ー「お前に対するメリットは変える世界はどんな世界にしてもいい。お前好みの世界にしてくれ。というものだ。」ー


なるほどな…中々良いメリットじゃないか。


ー「お前を選んだ理由だが……適当だ。なんか寝てたからそのまま連れ去ってきた。」ー


「酷くないか?それ。」


ー「だって誰でも良かったんだし…そして最後の質問な。変える理由…?それはこの世を直す為だ。人類が誕生してたった数千年。その数千年でかなり地球の環境を破壊した。だから世界を変える。以上だ。」ー


「よし分かった。引き受けよう。」


ー「サンキュー。あ、あと原始人でも言葉は喋れるようにしといたから、ちゃんと日本語で通るよ。」ー


「おお〜たまには神らしいこともするんだな。」


ー「今まで神らしいことして無かったってdisってるよね!?それ!?神だからね!?ちゃんと敬れよ!?」ー


「はいはい、敬うからさっさと転送して。」


ー「はあ…まあいいや分かった。転送するよ。でもちょっと待って転送する前にお前の名前教えて。じゃないと転送できないから」ー


「このタイミングで聞く!?名前は…黒猫……黒猫眷峙(くろねこ けんじ)だ。」


ー「了解。それじゃ、転送するから目閉じて。」ー


「ん。」


ー「それじゃ、転送するぞ。3,2,1」ー

カスッ



ー「あ…まあいいや」ー





次からやっと本番です!


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ