表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/5

純粋とマイペース

「瞬おはよー」

「ああ、おはよう」

翌日、まだまだ新鮮味のある通学路を歩いていると背中をぽんと叩かれ海に声をかけられた。

「なあなあー凛さんと一緒に登校しないの?」

早速疑問をぶつけられた。てか、周りに凛さん・・・いないや。よかった。

「昨日は一緒に登校したけど今日は一緒じゃないよ」

「ほうほう」

「一緒の方が良かったのか?」

「きっかけにはなるから一緒だったらいいなあって」

「へえー」

こいつ、嫉妬しないのか?そんなことを思いながらなにげなく携帯を見た。すると丁度のタイミングで凛さんからLINEが来た。

【私メリーさん、あなたの後ろにいるの】

いやいやいや、なにしてんのこの人。振り返ってみると凛さんがにたにたしながらこちらを見ていた。そしてまたLINEが来た。

【私メリーさん、あなたの真後ろにいるの】

もういいよ!内心凛さんにつっこんだ。

俺はしぶしぶ返事を凛さんに返す。

[なにしてんですか。分かりますよそれぐらい]

数秒して凛さんから返事が来る。

【えー。もうちょっと反応おくれよ〜。てかその子誰?】

げ。思わず俺は海の方をみた。当の海はん?と不思議そうに首を傾げている。

[最近話してる人。]

【そーかそーか!友達できたのね!よかった】

いや俺だって友達できるし・・・。ひ、人見知りだっただけで。

[てかなんで凛さんひとりなのさ、友達と一緒じゃないの?]

俺はあまりその話題に触れたくないので別の話を振った。

【いやそれが友達全員と交通手段違うんだわ。電車、バス、送迎ってな!】

なんか・・・同情したくなるな。

「ねーねー瞬。もしかして凛さんとLINEしてる?」

多分ほっとかれたからだろう、海が話しかけてきた。ちょっとしょぼんとした顔で。

「まあ、そうだよ」

「後ろにいるのに?」

「そういう人なんだよ。」

「なんかますます興味が湧いてきた!」

すごくキラキラした目になってる。やばい、こいつすごく純粋なやつや。

「なあ海」

「ん?」

汚れのない目がこちらに向く。

「お前さ、よく純粋って言われない?」

うーんと考えて答えた。

「言われるよ、どうして?」

「いや、なんとなくだよ」

やっぱりなと思いながら俺は凛さんにどんまいですと返し携帯をしまった。

投稿していないものも含め四つ書いています。そのおかげでどれも地味にしか進んでいないという・・・

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ