表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
三十路女の旅話  作者: 妙(たえ)。
7/8

2016年神戸、岡山旅 「倉敷美観地区」

 翌日は朝6時に起きて早朝の美観地区を散策。

 倉敷美観地区のそばに阿智あち神社があり、そちらを参拝し御朱印を頂きました。

 帰りがけに黒猫を見つけてしばらく追いかけたのですが、なかなかこちらを見てくれず残念。


 この阿智神社は山の中にあり、境内まではひたすら階段を昇ることになります。

 ついたー。と思った先にまた階段。とか、なんの試練だこれは。と、早朝からゼエハア言ってました。


 こちら7時から授与所が開いているため、参拝の後御朱印を頂き、前厄だったので厄除けの御守りも購入。黒地に藤の花が描かれた大人っぽい作りの御守りでした。


 阿智神社を後にして、倉敷美観地区へ戻り、美観地区の中で日曜日だけ朝8時半から10食限定でお粥セットを出しているというお店へ。

 こちらはガイドブックなどでは季節ごとのパフェが有名だと書かれているお店なんですが、普通の食事もおいしいとのこと。親友が前回お粥を食べて感動したらしく、朝食に。と訪れました。


 8時開店のところ、ついたのは7時半。

 開店まで待とうか。とお店の前のベンチに座っていたところ、岡山在住のご夫婦に声をかけられました。


 ご夫婦と、おそらく旦那さんのご両親。気さくな方々で、私たちと同じく限定のお粥を求めてきたそうです。

 開店までどこから来たのか。とか観光のことなどで話が盛り上がり、途中でやってきた別の観光客の方も一緒になっておしゃべりしているうちに開店。

 ただ、お粥の提供は8時半からなので、それまで店内で待つことに。


 店内は古民家を改修していて、どことなく昭和の香り。壁に昭和時代の新聞が貼られていたり、ちょっとした置き物も田舎のおばあちゃんちにありそうなものばかり。

 店内ではマスキングテープやジャム、パンや焼き菓子等も売られていて、待ち時間も苦にならず。他のお客さんともお喋りしながらの、親戚が集まった時のような楽しい時間でした。


 8時半過ぎに運ばれてきたお粥は発芽玄米を炊いたもので、魚の甘露煮や海苔のつくだ煮、煮物と菜の花のお浸しが添えられ、コーヒーがつきます。

 このお粥が甘くてとってもおいしかったです。

 ごはんってこんなに甘いのか。と驚いたくらい。


 しみじみと米を噛みしめながら完食し、一度ホテルへ戻ってチェックアウトし、ふたたび美観地区へ。

 この頃にはもう観光客もたくさんいて、朝の閑静な様子は微塵もありませんでした。


 この日は昼過ぎには神戸空港に向かわなければならなかったので、とりあえずの目的である大原美術館へ向かおうとしたのですが、その途中、マスキングテープとコラボした人力車を発見。

 期間中、3台だけ存在するコラボ人力車ですが、乗っている時間はなく、写真だけ撮らせてもらおう。と声をかけたら、人力車のお兄さんのセールストークがまあ上手!

 時間がないから。と言うと、この期間だけの特別コースもあるということで、最終的に大原美術館をゴールにしたコースを説明された後、


「今ならマスキングテープコラボされた大原美術館と、この人力車とのコラボ写真も撮れます」


 の言葉に負けました。

 というか、それはぜひ撮ってもらいたい。


 人生初の人力車でしたが、お兄さんの解説がかなり砕けた感じでわかりやすく(まあ、しごとなんでしょうけれど)、ただ観光しているだけではわからない歴史背景なども知ることができて、おまけに写真もたくさん撮ってくれて、乗ってよかった。と思いました。


 ただ、15分~20分ほどで1人2000円は少々お高い……? 

 でも払うだけの価値はありました。


 大原美術館で記念写真を撮り、その後お兄さんを別れて大原美術館へ。トランクキャリーを持っての移動だったので、チケット販売所で荷物を預かってもらい、向かったのは別館。

 大原美術館の別館では期間限定でワークショップが行われていて、こちらでマスキングテープを使った箱を作り、美術館に預けるとオリジナルのマスキングテープと交換してくれるのです。


 入り口で箱を作るための用紙を購入し、マスキングテープは用意されたものをいくらでも使用できます。

 しばし没頭。

 同じテーブルにいた一人で来られた女性二人と話をしつつ、まだ平面体の箱にマスキングテープを張り付け、組み立てるのですが、


 私は基本的に直感で作業するタイプなため、使うマスキングテープを決めると一気に作り上げてしまうのでかなり早い段階で作業終了。

 親友は熟考し作りながらも考えるタイプなため、一度貼っても気に入らなければ剥がしてやり直しなので、時間がかかるタイプ。


 なために、先に作業が終わった私はさっさとマスキングテープを交換し、これまでに預けられていった作品を眺めつつ、スタッフの方と談笑なんかしてました。


 大原美術館には1時間以上いたような気がします。

 親友が作り上げた後、時間を見たらお昼近くで、お昼ごはんの予約をしていたので慌てて美術館を飛び出しました。


 結局、大原美術館に行ったのに、美術品ひとつも見ませんでした……。


 


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ