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第3章・騎士団からの使い

短めですが第3章の開始になります。


賑やかな宴から一夜が明けると快晴の空から爽やかな陽射しが降り注ぎ、あたしがその陽射しに誘われる様にベッドから起き上がると既に起きていた蓮華達が笑顔で挨拶をしてくれた。

「おはようございます、リリカ様」

「おはようございます、御舘様」

「よっ起きたなお嬢、おはようさん」

「うん、おはよう皆」

三者三様の挨拶を受けたあたしは笑顔で応じながらベッドから立ち上がると小さく欠伸をしながら身体を伸ばし、その様子を見た一美は水差しの水をコップに入れてあたしに手渡してくれた。

「御舘様、こちらをどうぞ」

「うん、ありがとね一美」

一美からコップを手渡しされたあたしは笑顔で御礼を言った後にコップを満たす程好い冷たさの水を飲んで喉を潤し、人心地ついたあたしが一美に空になったコップを渡していると蓮華が爽やかな陽射しが降り注ぐ窓を示しながら口を開いた。

「リリカ様、今日の予定についてですが如何致しましょうか?」

「そうだね、取りあえず朝御飯を食べてからハンターギルドに行って適当な依頼が無いか見繕ってみる予定だよ」

蓮華の問いかけを受けたあたしは蓮華達を見渡しながら返答し、蓮華達が頷いてくれたのを確認したあたしは服を着替え(念じたら着れるからとても楽だ)身嗜みを整えてから朝食を摂る為に皆で一階の食堂へ移動した。

食堂に移動したあたし達はフルーツのジャムが添えられた焼きたての黒パンと白パンにカリカリに焼いたベーコンと茸のオムレツ、サラダにフルーツのジュースと言ったメニューの朝食を堪能し、部屋に戻って食休みを兼ねた雑談を暫く交わしてから身支度を整えて部屋を出た。

部屋を出たあたし達が受付に向かうと受付係さんは笑顔であたし達を迎え、あたしは外出する事と連泊したい事を告げて4日分の宿泊費と食費4万ヴェールを支払った。

「4万ヴェール確かに受け取りました、ありがとうございました」

「……リリカ様、今、騎士団とおぼしき方が入ってきました」

あたしが料金を受け取った店員さんの声を聞いていると蓮華が小声であたしに声をかけ、それを受けたあたしが視線を玄関の方に向けるとライトアーマーを纏った美人さんが受付に向けて歩み寄っていた。

縦ロール(縦ロールの実物を見るのなんて初めてだからちょっと感動してしまった)のプラチナブロンドに少しツリ目気味の蒼水晶の瞳の勝ち気な雰囲気の美貌とライトアーマーに包まれているスラリとして均整の取れた肢体が魅力的な美人さんは静かな足取りで受付に到着し、受付係さんは美人さんに丁寧に一礼すると穏やかな笑顔と共に口を開いた。

「いらっしゃいませ、本日はどの様な御用件でしょうか?」

「……この宿にハンターのリリカさんと言う方が宿泊していると聞きました、そしてその方に少し聞きたい事がありましたので此方に窺いましたがリリカさんはまだ逗留されているかしら?」

美人さんの答えを聞いた受付係さんはあたしの方に視線を向け、あたしは小さく頷く事で応じた後に美人さんに向けて口を開いた。

「リリカはあたしです、何か御用でしょうか?」

あたしの言葉を受けた美人さんは視線をあたしの方に向け、あたし達の姿を一瞥した後に丁寧に一礼しながら口を開いた。

「貴女方がリリカさんと護衛の方々ですのね、わたくしはライーザ・フォン・マッケンゼン、オストブルク第三騎士団の副団長ですわ、以後お見知り置き下さいませ」

「はい、あたしはリリカ、ルーキーハンターです」

「蓮華と申します、ルーキーハンターでリリカ様にお仕えしております」

「一美ですわ、同じく御舘様にお仕えしておりますルーキーハンターですわ」

「俺は信姫、蓮華達と同じルーキーハンターでお嬢に仕えてるぜ」

美人さん、ライーザさんの紹介を受けたあたし達は自分達の事をライーザさんに伝え、ライーザさんは小さく頷いた後にあたし達を受付から少し離れた所に案内すると手早く周囲を見渡してから真剣な表情で言葉を続けた。

「ハンターギルドより一昨日の夜の事について報告を受けましたわ、その事について団長に詳しい説明をして頂きたいと思いまして参りましたの、よろしいかしら?」

ライーザさんから告げた話の内容はあたしが予想していた通りであたしは答える前に蓮華達に視線を向けた。

あたしの視線を受けた蓮華達は小さく、だけどはっきりと頷いてくれて、それを確認したあたしは視線をライーザさんに戻して口を開いた。

「特段急を要する案件はありませんので大丈夫です、今から窺わせて頂いて構いませんか?」

「ええ、勿論ですわ、騎士団の本部にてお話を聞かせて頂きますわね、私が案内致しますわ」

あたしの返答を聞いたライーザさんは大きく頷きながら答えるとあたし達を促して歩き始め、あたし達は促されるままにライーザさんの後に続いてファレノプシスを後にした。


いよいよ始まるかに見えたあたし達のハンターライフ、だけどそれはある意味予想されていた来客の訪問によって中断され、ある意味予想されていた来客、それは一昨日のアンデット襲撃報告をハンターギルドから報された騎士団からの使い……

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