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湯浴み

久々の投稿になり申し訳ありませんでした、今回はお風呂回になりますので閲覧については自己責任でお願い致します。

今宵の宿となった胡蝶蘭の宿ファレノプシス、その部屋であたし達は夕御飯までの一時を過ごしていた。

そうしてのんびりと過ごしていると、信姫と一美が部屋に設けられていた浴室に入ると言い出して2人で浴室へと入って行き、あたしと蓮華は話をしながら2人が出てくるのを待つ事になった。

「……やはり信姫さんは素晴らしい身体をしておりますわね、羨ましいですわ」

「そう言うお前だって中々なモノをお持ちじゃねえかよ」

浴室からは一美と信姫が交わす言葉が聞こえ、あたしが楽しげな響きの言葉を聞くとは無しに聞いていると蓮華が遠慮がちに声をかけてきた。

「……リリカ様」

「うん、どうしたの蓮華?」

蓮華に声をかけられたあたしは蓮華の方に顔を向けながら笑顔で応じ、あたしの言葉と視線を受けた蓮華は頬を赤らめさせて俯きながら言葉を続けた。

「……そ、その……し、信姫達が浴室から出たら……い、一緒に……湯浴みを……い、致しませんか」

「えっ?」

頬を赤らめさせた蓮華の告げた言葉を受けたあたしは思わず戸惑いの声をあげてしまい、それを聞いた蓮華は真っ赤な顔であたふたと言葉を続けた。

「……も、申し訳ありませんリリカ様、お、御護りせねばならない貴女様に、この様な事を、い、今の話は忘れて下さい!!」

蓮華はそう言うと恥ずかしそうに頬を赤らめさせたまま俯いてしまい、あたしは何時もの凛々しさからは想像出来ない蓮華の姿に頬が緩むのを感じながらしどろもどろに謝罪を続けている蓮華に声をかけた。

「いいよ、蓮華」

「本当に申し訳ありません、リリカ様……っえ?」

あたしに声をかけられた蓮華は謝罪を途中で止めて戸惑いの声をあげ、あたしは蓮華に笑いかけながら言葉を続けた。

「……あたしは構わないよ、だから、一緒に入ろっ蓮華」

「……っ!?……は、はい、リリカ様」

あたしの言葉を受けた蓮華は一瞬驚いた様な表情をしたけど直ぐに表情を輝かせながら弾んだ声をあげ、あたしが笑顔で頷いているとタイミング良く一美と信姫が浴室から出てきた。

「一美、信姫、お風呂はどうだった?」

「よい湯加減でしたわ御舘様、旅の疲れが取れましたわ」

「お嬢と蓮華も入りなよ、気持ち良いぜっ」

あたしが一美と信姫に声をかけると二人は笑顔で返答してくれ、それを受けたあたしは蓮華に笑いかけながら口を開いた。

「……それじゃあ行こっか、蓮華」

「は、はい」

あたしに声をかけられた蓮華は頬を仄かに赤らめさせて応じながら立ち上がり、あたしも同じ様に立ち上がって蓮華と一緒に浴室に向かった。

浴室の少し小ぶりの浴槽には温かなお湯で満たされていて、そこから漂う仄かな湯気の中であたしと蓮華は向かい合った。

浴室に移動したあたしと蓮華は脱衣所で着ていた服を脱ぎ、そこに用意されていたバスタオルを身体に巻いて浴室へと移動した。

「リリカ様、お背中流させて頂きますね」

「……あ、うん、お願いね、蓮華」

浴室に入ると半ば予想していた予想通りの言葉が蓮華からかけられ、それを受けたあたしはそれに応じながら浴室の椅子に腰を降ろして身体に巻いたバスタオルを外した。

「……そ、それでは、失礼致しますリリカ様」

あたしが外したバスタオルを脇に置いていると、蓮華が少し掠れ気味に声をかけてくれて、あたしが頷く事で応じると背中に温かなお湯がかけられた。

「……んっ」

「あ、熱かったでしょうか、リリカ様?」

「ううん、とっても気持ち良いよ蓮華」

あたしが背中にかかったお湯の温かさに思わず声をもらすと蓮華が少し慌てた様子で声をかけてくれて、あたしは直ぐに返事をして蓮華を安心させてから言葉を続けた。

「蓮華は優しいんだね、ありがと」

「……っ、そ、そんな、こ、この程度の事で……お、お背中洗わせて頂きますね」

あたしの言葉を受けた蓮華は恥ずかしげに言いながらあたしの背中を洗い始め、あたしは時折背中に触れてくる蓮華の指先や身体の感触に心臓が五月蝿く高鳴るの感じながら蓮華に背中を洗って貰い、それが終わると蓮華からタオルを受け取って身体の前の方を洗った。

あたしが身体の前を洗い終えると蓮華は背中からお湯をかけてあたしの身体を覆う泡を濯ぎ、あたしがさっぱりとした気分に浸っていると蓮華が声をかけてきた。

「リリカ様、如何でしたか?」

「うん、とっても気持ち良かったよ、ありがとね、蓮華」

あたしが視線を蓮華に向けながら笑顔で返答すると、蓮華は頬を仄かに赤らめさせつつ嬉しそうに微笑み、あたしはその姿に頬が緩むのを感じつつ言葉を続けた。

「それじゃあ、今度はあたしが蓮華の背中流してあげるね」

「……はい?」

あたしの言葉を受けた蓮華の口から戸惑いの表情を浮かべ、あたしが自分の告げた言葉に少し頬を火照らせながら頷くと蓮華は耳まで真っ赤になると慌てて口を開いた。

「……っそ、そのような事、わ、わたしは、り、リリカ様におお、お仕えする身、りり、リリ……カ様に、その様事をして頂く等、ほほ、本末転倒……です」

蓮華は真っ赤な顔であたふたと言い、あたしは何時もの凛々しさとは真逆と言えるその姿に頬を緩ませながら蓮華に声をかけた。

「そんなに慌てる要ないよ蓮華、あたしがそうしたいと思ったから言ってみたんだよ、だから蓮華はそんなに慌てなくて大丈夫だよ」

「……で、ですが、お仕えしている私が、り、リリカ様に背中を流して頂ける等」

あたしの言葉を受けた蓮華は真っ赤な顔のまま口ごもり、あたしはそんな蓮華を見詰めながら言葉を続けた。

「さっきも言ったけどこれはあたしがやりたいから言った事だから気にしなくて良いんだよ蓮華、それとも、あたしじゃ嫌だった?」

「……っ!?そ、その様な事は……で、ですが……その」

あたしの言葉に対して蓮華は真っ赤な顔でしどろもどろに呟いていていたけど、暫くすると小さくコクッと喉を鳴らしてから言葉を続けた。

「……そ、それでは……お、お願い……します、り、リリカ……様」

蓮華は消え入りそうな声でそう言いながら恥ずかしそうに身体に巻いていたバスタオルを外すと、真っ赤な顔を俯かせつつあたしに背中を向けあたしは露になった蓮華の滑らかな曲線を帯びた背中に心臓の高鳴りが更に五月蝿くなっていくのを感じながら浴槽からお湯を汲んだ。

「それじゃあ、お湯かけるよ蓮華」

あたしが蓮華に声をかけると、蓮華は小さくコクンッと頷き、それを確認したあたしは蓮華の背中にゆっくりとお湯をかけた。

「……ンッ」

「……大丈夫、蓮華?」

「……はっ、はい、大丈夫です」

お湯がかかると蓮華の口から吐息が溢れ、あたしは予想以上に艶かしい吐息に頬を火照らせながら問いかけると蓮華は少し恥ずかしそうな口調で返答してくれた。

蓮華の返答を聞いたあたしはそのまま蓮華の背中を洗い続け、あたしは時折指先が蓮華の背中に当たる度にその口から溢れる艶かしい吐息に頬を火照らせながら蓮華の背中を洗った。

蓮華の背中を洗い終えたあたしが背中を覆う泡をお湯で洗い流すと、蓮華はその後に身体の前の部分を洗い、その後にあたしと蓮華は浴槽の脇へと移動した。

「それでは湯加減を確認致します」

浴槽の脇に移動した蓮華はそう言うとゆっくりと浴槽に身を沈め、暫く浴槽を満たすお湯の湯加減を確認した後に笑顔で口を開いた。

「……リリカ様、湯加減は丁度良い加減です、それではゆっくりとお寛ぎ下さい」

そう言いながら浴槽を出ようとしている蓮華の濡れたしなやかな肢体はほんのりと桜色に染まっていて、あたしはその艶かしい姿に頬が熱くなっていくのを感じながら蓮華に声をかけた。

「蓮華、蓮華も一緒に浸かろう」

「……え?」

あたしの言葉を受けた蓮華は戸惑いの声をあげながら動きを止め、一拍の間を置いた後にその顔が耳まで真っ赤になってしまった。

「……っななな、何をおっしゃっているのですかリリカ様……いい、一緒に……などと……そ、その様な事」

真っ赤な顔であたふたと言い続ける蓮華の姿は何時もの凛々しい姿とは正反対の姿だったけどだからこそ可愛らしく感じられ、あたしはそんな蓮華を優しく見詰めながら言葉を続けた。

「……気にしなくて大丈夫だよ蓮華、あたしだけお湯に浸かって蓮華に待って貰うのも何だか気が引けるし、一緒にお話もしいし、ね」

「……り、リリカ様……わ、分かりました、そ、そう言う事でしたら……ど、どうぞ」

あたしの言葉を受けた蓮華は真っ赤な顔を少し俯かせながらあたしの要望を受け入れると足をずらしてスペースを開け、それを確認したあたしはゆっくりと浴槽に入って蓮華が開けてくれたスペースに腰を降ろして蓮華と向かい合った。

「ふー、気持ち良いね蓮華」

「……は、はい、そうですね、リリカ様」

あたしは温かなお湯で疲れた身体が解れて行くのを感じながら蓮華に声をかけ、少し恥ずかしそうに応じてくれた言葉を聞きながらお湯に浸かる蓮華を見詰めた。

何時もは黒巫女装束に包まれている蓮華のしなやかな肢体は温かなお湯に浸かっている為に仄かな桜色に染まっていて、黒巫女装束の上からでも充分その存在を主張していた膨らみは温かなお湯の中で誇示する様にその存在を主張していた。

「……とっても綺麗だよ、蓮華」

「……っ!?」

お湯に浸かる蓮華の姿を目の当たりにしたあたしがその美しさに感想をもらすと蓮華は真っ赤な顔で絶句してしまい、それから数拍の間を置いた後に真っ赤な顔であたしを見詰めながら口を開いた。

「……り、リリカ様も……と、とても、お綺麗……です」

「……蓮華」

蓮華が恥ずかしげに告げてくれた言葉を受けたあたしは火照っている頬が更に熱くなるのを感じ、あたしは蓮華の名を呼びながらお湯の中で蓮華の手を握った。

「……り、リリカ……様?」

突然のあたしの行動に蓮華は戸惑いの声をあげながらあたしを見詰め、あたしは自分の心臓が喧しく鳴るのを感じながら手に力を籠めて蓮華の身体を引き寄せた。

予期せぬあたしの行動によって蓮華の上体はあたしの方に引き寄せられ、あたしと蓮華は浴槽の水面が細波で揺れる中指呼の間を置いて向き合う形になった。

「……り……リリカ……様……こ……これは……一体?」

蓮華が上気した表情で発した戸惑いの声は上擦り掠れ気味で、あたしは鼓膜を揺さぶるその声と間近な位置にある蓮華の上気した表情に頬が熱くさせながら蓮華の手を離して両手を蓮華の背中に回してその身体を抱き寄せた。

「……っ!?……り、リリカ様!?」

あたしの行動に蓮華は驚きの声をあげながら身体を身動ぎさせて水面に新たな細波を引き起こし、あたしは密着した蓮華の身体の温もりと鼻腔を擽る微かな蓮華の香りに頭をクラクラさせながら口を開いた。

「……ありがとね、蓮華、この世界で初めて貴女に出逢い、それからも素敵な人達との出逢いが重なってあたしはハンターとして一歩を踏み出す事が出来た。その流れを生み出したのは蓮華との出逢いだと思ってるんだよ、だから、ありがとね、蓮華、あたしと出逢ってくれて……」

「……リリカ様」

あたしは抱き寄せた蓮華の身体を抱き締めながら蓮華に語りかけ、蓮華は真っ赤な顔であたしの名を告げると躊躇いがちにだけど両手をあたしの背中に回してあたしを抱き締め返してくれた。

「……リリカ様、御礼を言うのはこちらの方です、リリカ様のおかげで私は今この姿で在る事が出来ているのです、リリカ様、私と出逢って下さりありがとうございます、これからも我が身我が心の全てを貴女様に捧げ、貴女様を御護り致します」

蓮華はそう言うと少しぎこちなくあたしを抱き締める手に力を籠めてくれ、あたしは蓮華の言葉と抱き合う事で更に密着した蓮華の肢体の感触に頬を火照らせながらの蓮華を抱き締め返した。



初めての町リッサの宿ファレノプシスに到着したあたし達は部屋で寛ぎ、その際にあたしは蓮華と共に湯浴みを行い、彼女に出逢えた幸運と彼女の存在を噛み締めた……

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