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激突

戦闘描写がありますので閲覧は自己責任でお願い致します。因みに戦闘場面の作者の脳内BGMはファイヤーボンバーの突撃ラブハートでした。

迫り来るスケルトンの集団を迎撃する為あたしはスペシャルスキルを発動し、それを受けた皆の中から信姫とミリナさんが迫り来るスケルトンの集団に向けて静かに脚を踏み出した。

「……無理はするなよ、ミリナ」

「……うん、分かってる、いってくるね、援護は任せたわよ、リーゼ」

リーゼさんがミリナさんに声をミリナさんは嬉しそうにフワッとした笑みを浮かべながら答え、リーゼさんも同じ様な笑みを浮かべて頷いた。

「……それじゃあ、俺も行ってくるぜ、お嬢」

あたしがミリナさんとリーゼさんのやり取りを聞いていると信姫が抜き放ったへし切りを手にあたしに声をかけ、それを受けたあたしは頷きながら口を開いた。

「……信姫、あたしには見守る事しか出来ない、でもあたしは信姫なら大丈夫だって信じてる、必ず戻って来てね、信姫」

「心配すんなよ、お嬢」

あたしは信姫の背中を見詰めながら声をかけ、信姫は振り返らずに応じると手にしていた鞘をあたしに向けて放り投げて来た。

「……っと、し、信姫?」

あたしは投げられて来た鞘を何とか受け取りながら慌てて信姫に呼び掛け、呼び掛けられた信姫はあたしの方に顔を向けながら口を開いた。

「すまねえなお嬢、ちょっとその鞘、持っててくれよ」

信姫はあたしを見ながらそう言うと笑顔を浮かべ、あたしは受け取った鞘をしっかりと抱き締めながら言葉を返した。

「……分かった、ちゃんと預かってるよ、信姫」

あたしはそう言葉を返してから信姫に笑いかけ、信姫は笑顔で頷いた後に表情を鋭くさせながら視線を前方に戻した。

あたしやリーゼさんとの会話を終えた信姫とミリナさんは接近して来るスケルトンの集団を見据え、どちらからとなく互いに小さく頷き合ってからスケルトンの集団に向けて駆け出した。

「……一美、信姫とミリナさんを援護してっ!!」

「承知致しましたわっ御舘様!!」

あたしの指示を受けた一美は即座に応じながら淡い輝きを宿したマジックマスケットを構え、それを見ていたリーゼさんも左手を顔の前に掲げた。

マジックマスケットを構えた一美は信姫とミリナさんの位置を確認してからトリガーを操作し、マジックマスケットが銃声と共に魔弾を発射した。

発射された魔弾が前進しているスケルトンの集団の中の1体を捉えるとアビリティ発生を示す爆発が生じ近くを進んでいた別のスケルトンがまともに爆発に巻き込まれてバラバラに碎け散る中リーゼさんが顔の前に掲げていた左手をスケルトンの集団目掛けて突き出しながら口を開いた。

「プファイルッ!!」

リーゼさんの口から言霊が紡がれると同時に突き出した左手から炎の矢が発射され、発射された炎の矢はスケルトンの集団の中に着弾して1体のスケルトンを爆砕した。

一美とリーゼさんは攻撃の効果を確認する事無く魔力を再充填して魔弾と炎の矢を発射し、再び発射された魔弾と炎の矢がスケルトンの集団の中に着弾して爆発を生じさせる中、駆け出した信姫とミリナさんがスケルトンの集団の中に突入した。

突入したミリナさんが両手の剣を一閃させると標的になった一撃でスケルトンがバラバラに碎け散り、それを目にしたリーゼさんは驚きの表情を浮かべながら口を開いた。

「やはり凄いなリリカの加護の力は、ミリナの実力ならスケルトン程度は問題無く倒せるがそれでも倒すには数回攻撃しなければならないのに……」

リーゼさんがそう呟く中信姫が手近な所にいた2体のスケルトンに向けてへし切りを横薙ぎに閃かせ並んでいたスケルトンは纏めて薙ぎ倒されてバラバラになった骨が飛散した。

信姫の倒したスケルトンの骨が飛散する中、残ったスケルトン達が手にした粗末な造りの剣と盾を構えながら信姫とミリナさんに接近して剣を振るうけどその動きは2人の動きとは比べるまでも無いほどに遅く、信姫とミリナさんは軽々と振るわれる剣を回避したり弾き返したりしながら反撃を始めた。

軽やかなステップでスケルトンの剣を回避したミリナさんは両手の剣で自分を攻撃して来たスケルトンに斬りつけて粉砕し、その隙に両脇からスケルトンが斬りかかってきたけどミリナさんは軽くステップバックしてそれを回避すると素早く片方のスケルトンに向けて跳躍して両手の剣を閃かせた。

ミリナさんの攻撃を受けたスケルトンは瞬く間にバラバラに吹き飛び、着地したミリナさんは軽やかなにステップしてもう1体のスケルトンに斬りかかってそいつを粉砕した。

軽やかなステップでスケルトンを翻弄するミリナさん、ミリナさんの戦い方を柔とするなら信姫の戦い方は剛と言えた。

信姫は自分に向かうスケルトンの剣の刀身にへし切りの峰を当てて弾き返し、それによってバランスを崩したスケルトンにへし切りの刃を振るって粉砕した。

信姫は吹き飛ばされたスケルトンの骨が舞うなか別のスケルトンに駆け寄り、信姫に駆け寄られたスケルトンは粗末な造りの盾を構えたけど信姫はそれを無視してへし切りを軽く振り降ろした。

振り降ろされたへし切りの刃は構えられた粗末な造りの盾をあっさりと切断して構えていたスケルトンを粉砕し、飛散した骨は発生したアビリティによって炎に包まれていた。

スケルトンの集団は信姫とミリナさんの猛攻によって瞬く間にその数を減らしながらも数を活かして2人を取り囲もうとするけど、一美とリーゼさんが撃ち込む魔弾と炎の矢がそれを防ぎ、2人は援護射撃を受けながらスケルトンを次々に粉砕して行った。

(……信姫)

へし切りを振るってミリナさんと共に次々にスケルトンを粉砕していく信姫、戦う事も援護する事も出来ないあたしがその動きを見詰めながら思わずへし切りの鞘を握る手に力を込めてしまっていると耳に蓮華の声が届いた。

「大丈夫ですよ、リリカ様」

蓮華の声があたしの耳に届くと同時に固く握られたあたしの手が蓮華の手に優しく包まれ、あたしが視線を蓮華に向けると蓮華は信姫とミリナさんの戦いぶりを見詰めながら言葉を重ねた。

「信姫殿やミリナ殿の戦いぶりならあの程度のモンスター等物の数ではありませんよ」

「……うん、そうだね、ありがとう蓮華」

蓮華の落ち着いた口調の言葉はあたしの気持ちを落ち着かせてくれ、あたしは蓮華に御礼を言ってから繰り広げられている戦いに視線を戻した。

信姫とミリナさんは一美とリーゼさんの援護射撃を受けながら群がるスケルトンを次々に粉砕していき、あたしは2人の無事を祈りながらその様子を見守った。

信姫から託された鞘を握り締めながら戦いを見守るあたし、あたしの傍らに立った蓮華はあたしを鞘を握り締めるあたしの

手を優しく包んでくれていた。


あたしのスペシャルスキルと一美とリーゼさんの援護射撃を受けながらスケルトンの集団と激突した信姫とミリナさん、その戦いぶりは凄まじく、あたしは静かに繰り広げられる激しい戦いを見守った……

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