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第六話「紅の満月」

六話目の投稿です!!

中途半端にきれてますが話の都合です。すいません!

第六話「紅の満月」


ソーマの心の中でキヨハルの言った言葉がつっかかっていた。

『ミヤには秘密だ』

なぜ秘密にする必要があるのか。いってしまえばミヤが楽になるんではないか、そういう考えが浮かんでくる。それでも言ってはいけないと言われている以上黙っておくのが正解なのだろう。


「そうだ。言い忘れてたがその部屋お前が使っていいように隊長に頼んでおいたから自由に使ってくれ。あと早めに寝ろよ?明日から本格的に訓練が始まるからな。それとこれ。水分はこまめにとっとけよ」


キヨハルはそういって飲み物をソーマに渡すと部屋からでていった。

キヨハルはミヤのことを聞こうとも考えたがとうとう聞けずに終わってしまった。

そしてまぶたが重くなり、疲れが一気にきたのかいつの間にか眠ってしまっていた。



翌朝……



「よし、全員集まったな! これより三日間、『紅の満月』の日にむけて訓練を受けてもらう。一般兵は俺や上官が指導者。アーク使いは自分たちの系統別で訓練を受けろ。第一ブロックから第四ブロックまでは一般兵の訓練に使用。それ以外はアークの訓練に使用してくれ。解散!!」


隊長がそう言うとみな各自の場所にわかれていく。ソーマはどこにいったらいいかわからずあたふたしていた。


「そういえば、来てからどたばたがありすぎてこの拠点の説明をまともにできてなかったわね。先にそれを教えてあげる」


ミヤが後ろから歩いてきてソーマに話しかける。ソーマはミヤを見てすごく心配そうな顔をしたがミヤは微笑みながら「私は大丈夫」と言った。


「なーにが大丈夫だよ。昨日ボロボロ泣きやがって……おかげでこっちはまともに寝てもいないんだぞ」


ものすごい眠そうな顔をしていたがキヨハルも二人に合流した。


「へぇ……じゃあ、訓練に支障をきたしたらまずいし目覚まさせてあげるわよ!」


いつもの腹パン、ではなく確実に今回のこぶしはみぞおちにクリーンヒットしていた。キヨハルは呼吸ができないようでダラダラ汗をかき、もがいている。


「そうだ! 説明しないとね! この拠点は地下にある。まあそんくらいはわかるよね。それで各地にある反乱軍の拠点としてはとても大きいものなの、あなたが昨日寝ていたのが居住区。いまいるのがフロア、あと奥にいくと訓練施設があってそこをブロックって言うの。結構充実していて不自由はないと思うわ。ほかにわからないことがあったらまた聞いてね」


そういってミヤは第五ブロックへと入っていった。

ソーマはそれを追っていこうとするがなんとか復活したキヨハルがソーマに話しかけた。


「お前は第五ブロックにはいっちゃダメだ。あそこは身体系アークの訓練場だからな。」


キヨハルはやっとの思いでたちあがると「ふぅ」とため息をついた。


「お前は自然系アークだからな。第六ブロックだ。そこに行けば訓練を受けれるぜ」


そういってキヨハルは第七ブロックのほうに歩き出した。


「第六ブロックか……」


ソーマはそういって第六ブロックの扉を開いた。

その瞬間、扉の横の壁に男が吹っ飛んできた。あまりの勢いで飛んできたのでソーマは一瞬動けないでいた。


「ん?ああ! 聞いてるぜ。新入りさんだったな! 悪い悪い、いきなりこんな状況ですまんね! 俺は教官の元木もときガクだ。よろしく!」


体中に包帯を巻き覆面をつけている人物が言う。

まわりの人は死にそうなほどくたびれていた。

まだ解散から二十分もたっていないのにだ。


「あの……訓練っていうのは」


ソーマが問う


「ああ! 自然系アークは実践で対応させるのが一番でな俺と組み手をして能力の使い方をマスターしてもらう。この訓練場は訓練を開始すると身体にバリアが張られてな。自分自身にダメージはないけど格闘ゲームみたいにバリアの体力が減っていって尽きたらゲームオーバーっていうものなんだ。今、全員と組み手をしてたんだけどまだまだ訓練が必要だね」


ソーマは周りの人の数を数えた。ざっと十人近くはいる。その十人のエフェクトを一人で相手にしていたのだ。


「君、アークはどこまで使えるの?」


ガクの問いに「発生させるのがやっと」と伝えると、いきなり身体にバリアがはられ「実践したほうが覚えられる。手加減するから大丈夫だよ!」と伝えてゴングを鳴らした。

「ルールを作ろう。俺は攻撃しない。君の攻撃を一撃でも俺に与えれたら君の勝ち。簡単だろ?まずは持続させることを基本にしよう」


ソーマは雷を作り出しガクに放った。だがガクに攻撃は当たらない。一定の距離をおかれている。遠距離に雷が届くように放たないと届きもしないだろう。すると勢いよくガクがダッシュして近づいてきた。後ろに回りこまれたが雷を周囲に張り攻撃する。だがそれもよけられてしまった。


「そうそう。そうやって戦い方を覚えるんだ。君の能力は十分に応用が聞く。収束、拡散をうまく使い分けるんだ」


そういうとまたガクは射程圏外にでた。

だが次に放った雷はよけられはしたもののガクに届いていた。


「これが収束……」


近づいてきたガクに地を這う雷を広範囲に放ち攻撃した。


「これが拡散……」


ガクは少し驚くと

「へぇ、覚えが早いな。その調子で攻撃するんだ」

とだけ言って、またソーマから距離をおいた。


続く

読んでいただき感謝の極み!!


この調子でがんばってかいていきます!!

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