12話
反撃開始
2027/6/15
12機の密集陣形を組んだ日本国防海軍のP-1対潜哨戒機は空軍のF-3とF-15及びF-2に護衛されつつ佐渡島へ向かっていた。
護衛の戦闘機部隊を率いる俺、周義男は愛機の搭載するJ/APG-3レーダーのレーダースコープを睨み続ける。
暫くすると敵勢航空機が誘導弾の有効射程に入る。
「歓迎委員会のお出ましだ!」
俺がそう言うとE-767早期警戒機からも情報が送信されてきた。
ミサイルの誘導を早期警戒機に託すと俺は発射ボタンに指を置く。
「ウィング1フォックス1!」
俺がそう叫ぶとウェポン・ベイからAAM-6Cが飛翔する。
むろんF-15やF-2からも目標へ向けてAAM-6が飛翔する。
まるで俺が大好きな宇宙船を攻撃する映画の1シーンみたいだなと感じつつも俺はレーダースコープを睨み続ける。
しばらくするとレーダーに映っている歓迎委員会の数が減った事がわかる。
確かにKF-16とMiG-29にJ-10及びJ-20は七面鳥撃ちと言って言い程に撃墜できたのである。だがF-15Kはほとんどが健在だ。
だけどまだ70㎞も距離はある。
俺は第二波攻撃を即座に命じた。
その結果、健在だったF-15Kは損害を恐れて遁走していった。
戦術的に勝利したのである。
二十分もするとP-1は主翼下に4発搭載された巡航ミサイル、ALM-3を放ったのである。
同ミサイルは敵佐渡島司令部や陣地を次々に破壊し、港に停泊していた強襲揚陸艦白頭山を転覆させたのである。
P-1隊長機機内
「先程の攻撃による効果は甚大です!敵の継戦能力は大きく低下しました!」
スクリーンを見ていた照準員の八木曹長がそう叫ぶと事実上の爆撃部隊指揮官と本機の機長を兼ねる戦術航空士の野島政五郎中佐がすぐに続く。
「だが実際、どうかはわからない敵も考えてくる筈だ………」
野島がそう言うと転送されて来た衛星写真に彼は目を通す。
「誘導爆弾は必要無かったみたいだな…………よし帰還する」
彼がそう言うと機は臨時基地となった新潟空港へと翼を翻したのである。
この佐渡島暁前奇襲作戦が効を奏したのか、韓国軍の佐渡島残存戦力は甚大な被害を受け国防陸海空軍の佐渡島奪還作戦はわずか数日で成功したのである。




