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5.挽回のチャンスの時こそヘタレが出る

篠原光太郎 年齢17歳 レベル1


体力200 攻撃力100 素早さ200 MP150


スキル 自動翻訳 あらゆる言語を理解し話すことができる         使用MP 0


    約束   条件:相手が合意する 

         効果:絶対に守らせることができる           使用MP 15


    命令   条件:自分とのレベル差20以上             使用MP 100

         効果:70%で命令を守らせる

ついに街の中に入ることができ、街を見渡していると、本当にアニメで見たような景色が広がっていた。俺が街の光景に目を輝かせていると、後ろから声を掛けられた。それに気が付き振り向くと、俺の向いた方向にリサがいた。俺はなんでいるのだろうと思っていると、

「ごめんね〜。あのときは金欠で通行料すら払えなくって〜。だから今日退院するって聞いて会いに来たんだ〜。」

リサはそう言った。俺はその優しさにドキッとした。俺は自分になんでこんな時に高校での惨めな陰キャ生活の弊害が出るんだよ!と思いつつも、ありがとうと言った。リサは俺に、

「あの時のこともあったし、今日は私がおいしいごはん屋さんに連れてってあげる!」

と言い、俺の腕を引いてごはん屋さんまで連れて行ってくれた。俺はこの時初めての女の人との接触に(言い方が気持ち悪いが)興奮していた。町並みは市場がたくさん並んでいるようで本当に俺は異世界に来たことを実感する。そして、ドキドキしながら連れられたのは木材でできた『よろずや』と書いている建物だった。今までの市場に書いていた名前とは異色の日本で使われていた文字だった。俺はリサに、

「え、ここって本当に食事するところなの?」

と聞くと、

「うん。ここは幅広い料理が頼める場所なの!ちょっと変わった名前でしょ?」

と言った。俺は絶対俺より前の転生者だろ!と思いつつも、とりあえず店の中に入ってみることにした。中には外見とは違い和風ではなく洋風の店だった。俺が洋風なのかよ!と心の中で突っ込んでいるうちに、リサに連れられ2人席に着いた。メニューが渡され、メニューを見ているとそこに書かれてあったのは知らない動物の知っている調理法の料理ばかりだった。動物は、オニイドリやカブリウシ、ガンゼルポーク(ぶたじゃないのかよ!)などがあった。リサはオニイドリの手羽先を頼んでいた。料理がどういうものなのか想像できなかったので、俺はその中でも一番マシそうなカブリウシの骨付き肉を頼んだ。理由は名前がおいしそうだったし丸焼きなんて漫画でしか見たことのなかったので興味がそそられたからだ。その時俺はこの選択はやめといたほうがいいと知らなかった。ウェイターが手羽先のようなものを持ってきたとき俺は驚いた。その手羽先は大量にあり、まさしく漫画盛りのようだった。ド〇ゴンボールかよと心の中で思っていると、ふと俺の脳裏にあることがよぎった。あれ、俺って丸焼き頼んだんだよね?そう、俺が頼んだのはあの漫画にあるような骨付き肉。な、はずだったが、気づいた時にはもう遅かった。俺の前に置かれた料理はまさかの丸焼き。しかも量に関しては前にあるリサが全く見えないほどのものだった。俺は悟ってしまった、この量は絶対食べることができないと。しかし、知っているかのように俺は注文時頼んでしまったので、あまりかっこ悪い部分を見せたくないなと思い、食べることにした。一口目を食べてみるととてもおいしかった。これは確かにこの量でも、、、、、この量でも、、、、、、、、。

気づいた時には4割以上を残しておなかがいっぱいになってしまった。食べるのに少し自信があった俺はこの世界じゃ普通ぐらいなんだと知った。確かに遠征などに1度行ってしまえば、もうここに帰ってくるまでだいぶな時間がかかるのかもしれないと思うと、食べれるときに食べておくという考えがこの世界の常識なかもしれないと思った。この後食べられなかった分はリサに食べてもらった。間接キスだとは思ったが、おなかが苦しくてそれどころではなかった。意外にもリサはよく食べるようで残りの4割ほどもいともたやすく食べてしまった。代金もリサが払ってくれた、、本当に男としての立場がねぇ(´;ω;`)。

ごはん屋さんに行った後、俺とリサは冒険者ギルドに行った。俺が冒険者になるにはどうしたらいいかを聞いた時に冒険者カードを発行する必要があると言っていたので連れてってもらうことにした(何から何までありがとうございます、リサ様)。歩く途中色んな人とすれ違った。エルフっぽい人にドワーフみたいな人、獣人など(こういうのって結構差別とか多そうなイメージだったけど案外そんなこともないんだ)がいて俺の夢は更に膨らんだ。俺も頑張ればハーレム主人公になれることができるのではないかと思ったが、そんなことできるわけないよね〜と女の子、・・いや女性に対して平均以下(未満とは言わない)の対応しかできないヘタレの俺はその妄想をかき消し、リサについて行った。しばらく歩いて冒険者ギルドに着いた。冒険者ギルドはいかにもアニメのようなレンガと木材で作られた建物だった。いかにもの冒険者ギルドに俺は興奮を隠しきれず、リサに早く中へ入ろうと言い、冒険者ギルドに入っていった。中の雰囲気は予想通りでカウンターがあり、そこには可愛いギルドのお姉さんがいた。すげえこれ俺の学校の中だったら上位ランカーに入るぞこれは、と思いつつ俺はそのリサにあそこが登録場所と言われたところに行き、登録をしてもらおうとした。(もちろん近づくときはキョドりながらだったが話し始めると、仕事モードで話すことでなんとか冒険者カードを発行する旨を伝えることができた。)冒険者カードに登録する際はその人の能力の確認が必要なそうで今魔力結晶に触れて測定中なのである。こういうときはお決まりの俺つぇぇぇぇになるやつだーと期待しつつ、待っているとついに測定結果がでた。ギルドのお姉さんは少し驚いた顔をして俺のところまで来た。何かなー(期待)と待っていると、お姉さんが

「測定結果が出ました。すごいですね!自動翻訳です!これならいろんな通訳の仕事ができますよ!」

「そうなんだすか!他のスキルはどうでしたか?」

「命令と約束ですね〜。私も少し調べたのですが冒険者ギルドにはまだそのようなスキルは確認されてないですね。」

「し、新種って!すごいことなんじゃないんですか!?」

「いや、それはまだわからないですね。スキルの新種は稀ではないですし、冒険者ギルドが教えれるのは過去にそのスキルを持った人をもとに教えているので、、。あなたのスキルについてはまだわからないですが、またわかりだしたら教えてください!」

ん?俺が神様にもらったスキルカードのほうが詳細に書いているのかと思いつつ他のことを聞いてみる。

「他の項目はどのような感じですか?」

「他はほとんど平均ぐらいですね。少し素早さが速いくらいですかね〜。」

俺は驚愕した。俺ってその程度だったの!?あのモンスターに襲われたときから薄々感じていたが、まさかここまで非力だったとは思わなかった。そこにお姉さんが追撃するように

「なので、あなたの冒険者ランクはEからです。頑張ってください!!」

「ランクって何から何まであるんですかね?」

まだ俺は真ん中の方なのかもしてないとそう聞いてみると、

「ランクはEから順にE、D、C、B、A、S、SS、SSSまであってたいてい5年でEからBランクくらいまでは上がれた人もいましたよ!元気だしてください!はじめの方はレベルは上がりやすいですがその分死にやすくなるので討伐クエストを行うときは十分に気をつけてください。」

無事フォロー(追加攻撃)もされ、さらに傷ついた俺の自尊心は俺の中の段ボールの中に隠れてしまった。そうしてなんとか冒険者カードを発行できた俺はしょんぼりしながらリサのもとへトボトボと帰る。リサにもフォローされつつ、今度は、俺は絶対に成り上がり系主人公になってやるーーーー!!!!!と意気込み、俺の冒険者への道は今から始まる。(多分)

いやぁまたまた遅くなりましたね。いよいよ5話目になりました!楽しんでくれたら幸いです。では!!

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