2025/06/20 求めていること
喧嘩した(?)友達(仮)の話の続き(気になる人はep3見てね)
あれからというもの、目に見えて距離を置かれるようになった。話しかけても知らない人のふりをされるし、共通の友達には「俺と会うのが気まずい」「嫌だ」と言って回っているらしい。
俺は、なんでこんなに悪者扱いされているのだろうか。いや、これは俺の視点だから、そう感じているだけかもしれない。
でも、俺の伝えたかったことが、うまく伝わっていないのは確かだ。
「なんで日本語なんて作ったんだよ」と思うくらい、もどかしい。
俺の気持ちとしては、「程よい距離感を保ちながら、今まで通り仲良くしようぜ。ただ、君のここはちょっと苦手だけどね」くらいの軽い話だった。
でも、向こうはそうは受け取らなかったらしい。
「攻撃された!あいつは敵だ!!」
そんなふうに捉えられてしまったようだ。
そんな中、友達(仮)が共通の友達に「俺が友達(仮)のことをどう思ってるか聞いてほしい」と頼んだらしい。その話を聞いたとき、正直うれしかった。
「向き合おうとしてくれてるんだ」って。
だから、ちゃんと考えて、真剣に伝えたいと思った。
……この気持ちが先走ってしまったのが、よくなかった。
その言葉の意図を深く考えず、すぐに連絡してしまった。
「どう思ってるかまとめるのに、ちょっと時間もらうね!」
「友達から何を聞いたん?」
……やらかした。
きっと(仮)さんは、友達に“ひっそり”と調査を頼んだのだ。
でも俺と友達は、それに気づかず、一方的に気持ちを押し付けてしまった。
そのときは、「軽く聞いただけなんだよね」とごまかした。
そしてこの事件の数日後、俺は友達から(仮)さんについての相談を受けることになる――。