表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

53/54

第53話:意外な反応

 とはいえ、約束を聞き入れるという条件で手柄を引き受けてもらったので、面倒とうだけで断るということもできない。


「まあ、内容は分かったけど……その研究会は二人でやるのか?」


「最初はそう思ってたけど、最近気が変わったんだ。あと三人誘おうと思う」


「ふーん。誰?」


 実力が担保されている二年生や三年生だろうか。できれば、新しく面倒な人間関係など作りたくないのだが……と思っていると、リヒトが答えた。


「今日の探索パーティそのまま——ユリア、シーシャ、ティアの三人だね」


 リヒトが言うと、ユリアたち三人がざわざわし始めた。


「わ、私ですか⁉︎」


「だ、大丈夫……? 何か間違えてない?」


「なるほど。私を選ぶとはリヒトはやはり良いセンスをしてますわ!」


 確かに、ユリアたち三人なら悪くない。


 まだまだ実力は不十分だが、今後の成長次第で十分もう少し強い魔物とも戦えるだろうし、同じクラスだから予定も合わせやすい。


 おまけに、全員どこの部活動や研究会にも属していない。


 しかし、ユリアたちにとってはリヒトの誘いは意外に感じたようだった。


「昨日と今日で実力はしっかり把握できたし、皆しっかりとした向上心があると分かった。僕は、みんなにも入ってもらいたい」


 まあ、俺としてもユリア、シーシャ、ティアの三人なら安心できる。リヒトが現状の戦闘能力だけを基準に機械的に選ぶような人選をしなくてホッとした。


「どこか研究会には入りたいと思っていたので、お誘いありがたいです。しかも、エレンも一緒……! ぜひ、ご一緒させてください!」


「当然私も加入しますわ」


 ユリアとティアは即決したようだ。


 残るはシーシャだが——


「シーシャはどうかな? 唐突だったし、少し考えてもらっても良いけど……」


 リヒトがシーシャに尋ねたところ。


 シーシャは申し訳なさそうな表情になり、頭を下げた。


「誘ってもらって光栄には思っているけど……。ごめんなさい。私には、荷が重いわ」


 シーシャの答えを受けて、珍しくリヒトが動揺した。


「ど、どうして⁉︎ 確かに、他の研究会より負担は大きいかもしれないけど……」

こちらも連載中です


異世界最強の全属性ヒーラー 〜ゲームのモブに転生したので、原作知識を駆使して世界最強の回復術師を目指す〜


↓リンクから読めます

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ