第1話 転生
僕は谷口サトシ。空想上の魔法と科学兵器が大好きな極々普通の高校生。
「あーあ、魔法があれば色々なもの作れるのにな~」
そんなことを言いながら、歩いていたら赤信号なのに気付かず、僕はトラックに引かれた。
そして、目が覚めると目の前には、一人の男性と女性がいた。
「ほら、カナ~元気な男の子だよ。持ってみるかい?」
「うん! 持つー!」
すると、俺はカナと呼ばれた少女に体を持ち上げられた。
おいおい、嘘だろこの僕を持ち上げるなんて。しかも、こんなに小さな子が軽々と持ち上げている。
「カナ、これからルイスはお前の弟だ」
「これからよろしくね! ルイス」
僕が赤ちゃんで喋れないからって、話を進めないで貰いたい。
そして、僕はこの時やっと気付いた。
魔力があることに。
あれ? もしかして僕は……転生してるーー!?!?
「うん、魔力制御は上々かな」
ある程度月日が経ち、僕は魔力を完璧に制御出来るようになっていった。
「ルイスー、こんな所に居たのね。心配したんだから。これから、どこかに行くときはお姉ちゃんに言ってから行きなさい」
「げっ、姉さん」
「何よ、げっ、て」
そう、僕の姉さん、カナ・シリアスはブラコンである。
「とにかく、今は家に戻るわよ。父様がお呼びよ」
「父様が……」
僕はこの時、帰りたくなかった。何故なら──
「ルイス! 何だ、これは!?」
「えーっと……銃……です」
「そんなことは、分かっている! 聞きたいのは何故魔法というものがあるのに、このような物を作るかを聞いておる」
めーっちゃ、理不尽。なんなのこの父様。別に魔法で動く武器があったって良いじゃん。ハゲだからって調子に乗り上がって!
「父様、このルイス・シリアスは本日を持って家出をさせて貰います」
「なにー?! 家出じゃとー?! 好きにはしろ!」
「ありがとうございます」
そう言って僕は家を出た。
「よっしゃーー!! あの説教うるさい父様ともおさらばだーー!! 待ってろ! 俺の軍隊スローライフ!!」
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