日常
私達 3人は それなりに任務をこなしている。ほとんど この建物から出ないからか? 地下暮らしだからか?
時間経過の体感が薄い。どのくらいの月日が経過したのか?
自室 食堂 司令室を 行ったり来たりの時間。それだけだ。
3人で遊ぶ事が ほとんどだが 特に寂しさを感じては無い。私個人は 司令官 オペレーターさん 食堂の職員さん含めて 家族の様な関係と感じるくらい 親近感が湧いている。孤児で 家族に飢えているからか? 余計にそう思えて この閉鎖的な環境が 逆に とても嬉しい! とても楽しい!
特に 内木田くんと話している時は 自分の髪型 服装 ご飯の食べ方 とか変じゃないか? 彼の目にどの様に 自分が写って見えるのか? 気になって 上手く会話出来ない事がある。
これが 乙女心?
今日の夕飯の時も
「今日 俺 タイムアネステシアから 回収まで 4分切ったぜ。凄くね。速くね」
「凄いね!。でも 私だって ターゲット仕留めるの凄いんだよ。バーンよ。バーン!」
「バーンって 何だよ。バーンって 子供か?」
「・・・」顔が赤くなってるのが わかる。。それに子供だし。。
「顔 赤いぞ。赤岩かよ」
「赤いわよ」(司令官のモノマネしながら)
「ははは。ははは」
そこへ 赤岩がやって来た。
「呼んだかー」
「今 丁度 お前の悪口言ってたとこだ」
赤岩が 来た事で ホッとした様な。。残念だった様な。。
この建物内は 食事も無料。買い物は ネットで購入。それもタダ。だけど お小遣いは頂いている。だから 外に出て何かしようと思えば 買い物 映画鑑賞だって 出来る。はず。。出ようと思えば 出れると思う。
だけど 外の世界への憧れみたいな物はあるが 怖さも感じる。結果 出ない。
テレビで 外の情報も入ってくるけど 興味が無い。
射撃訓練が 楽しくて 3人で いつも 競い合っている。
コードネームも付いた。名無しだった私達に 2個も名前が付いた。
付けてくれたのは 司令官!
内木田くんは ツリー 赤岩は ロック 私は テイル。
そんな 日常がずっと続くと思っていた。




