準備
俺は 神尾と共に 食堂に着いた。職員だけが居る。
「どうでしたか?」俺は 声を掛ける。
職員「すいません。武器 弾薬は 正直全然持って来れなかったです。ただ 上には 神尾さんが使い物にならない事。抵抗するとしたら 内木田くんだけだろう。だから 制圧は簡単に行えると判断しました。と報告してます」
「そうですかー」そうか 武器無いのか。
そこへ 教授が 食堂に着いた。
教授「まぁ ケーキ買ってきたよ。司令官戻ってくるまでは 作戦会議も何だし。ケーキ食べながら 待ちましょう」
「わーい。わーい。ケーキ」神尾が 急いでケーキを選ぶ。
21時40分頃 司令官が戻って来た。
教授「司令官 結果は?」司令官は 両手で✖️を作る。
教授「そっかー。職員さん。武器は?」
職員「申し訳ありません。全然駄目でした」
教授「はぁー。仕方ないですね。司令官 リミットは?」
司令官「明朝8時に。おそらく『サイバー』が突入」
教授「それだと この建物にある武器で戦っても 勝目がないでしょう。そこで この前お渡ししたホルマリン。司令官 まだあります? 飲んじゃった?」
司令官「飲む訳ないでしょ。そもそも 飲めないんです!」
教授「はは。冗談。冗談。それと 職員さん。本当にあなたを 信頼出来るか? まぁ 今でも難しいんだけどね。この建物を知っているあなたなら おのずと作戦はだいたい決まってくる。隠しても仕方が無い。ただ ここからは 常に私と一緒にいて貰う。トイレには 司令官が付いて行く。見張らせて貰うよ。いいね?」
職員「はい。信じて頂く為に仕方ありません。よろしくお願いします」
教授「報告もここまでね。後から 拘束されていたと言っといてね」
職員「ご配慮頂き ありがとうございます」
教授「では ここからは真面目に。まず 私は タイムアネステシア担当だから司令室。内木田くん 神尾くんも司令室。司令官は職員さんを人質として 立て籠り。入口を突破されたら ホルマリンを使って。ホルマリンはね 爆発するんだよ。あんなに貰ってるから かなり効果があると思うよ。こんな時に役立つとは 上もびっくりだろうねー。そして 司令官 1番大事な事は 時間を稼ぐ事。死ぬ事じゃない。いいね。駄目だと思ったら 直ぐに投降する事。難しいかもしれないが 1時間稼いでくれたら 助かるねー」
司令官「1時間ですね。必ずなんとか やってみます」
職員「私も 頑張ります」
司令官「私からも。この建物には階段がありません。ですので エレベーターは電源を切断。入口は溶接。B-5階の
エレベーター入口 司令室も溶接。。私が一階で 1時間 全ての入口突破に30分。そうすると 司令室に10時前に 着きます。制圧されるのでは?」
教授「そこでだ。職員さん。極力 泣き落とし。命乞いをして 突入を遅らせて欲しい。人質立て籠りを30分以上してもらって 時間稼ぎする必要がある」
職員「泣きます。叫びます。了解です」
教授「そして 後は 内木田くんが タイムアネステシアで 君自身を殺せたら 成功だ」
「はい。わかってますよ」
教授「では 私は これから 大量にホルマリン爆弾を作成する。職員さん 手伝ってね」
司令官「私にも ホルマリン爆弾を分けて下さい。エレベーター本体に トラップとして仕掛けます」
教授「了解。では 明朝5時までには 各入口のバリケードも完成させないとね」
「はい」
それから 皆んなで 手分けして 準備をしていった。




