死とは?
俺はふと 神尾の方を見ると ウトウトしている。
『カップ麺 食べたし 眠いんだろう。20時30分くらいまでは 誰も帰って来ないし 部屋で少しでも休んでおくか』そう思い。眠そうな神尾を 背負う。軽くて小さい。
自室の部屋まで来ると 右手をかざす。部屋に入り 神尾をベットに寝かせる。スヤスヤ寝息をたてて 既に眠ってしまっている。『可愛い』
今日は いろいろありすぎて だいぶ疲れた。『俺も 少し眠っておくか』アラームを20時30分にセットして ベットの真横の床に寝転ぶ。上の天井を見ながら 言葉を出す。
「なぁ神尾 俺達 あした死ぬかもしれないんだって。。ここへ 連れて来られた時は 3人とも 汚くて 痩せてて 小さくて 臭くて 名前も無かったよなー。。あのままだったら やっぱり死んでたと思うか? それとも 汚くても痩せてても 小さくても臭くても 生きて行けただろうか?
あー! でも ここの方が 名前付けて貰えたし ご飯沢山あって美味しいし 風呂入り放題だし なにより 生きていく事を考えずに 3人 いつも一緒に過ごして よく遊んでたよなぁ? 生きて行くだけで 精一杯だった頃から考えると。。。なぁ 神尾は どっちが良かった?」
当然 返事は無い。特に返事を期待している訳でも無い。ただ 俺が言ってみたかっただけなんだろう。。と思う。
やっぱり 怖いのかなぁ? 自分でも よくわからない。神尾に『大丈夫だよ。こっちに来て 良かった』と言って貰いたかった? 誰かに励まして欲しい? 大丈夫と言って貰いたい?
確かに 事故・事件を起こす予定の まだ何もして無い人達を殺して来た。死んでた来た人達に 家族も居た。罪悪感は正直全く無い。家族に悪いと思った事も無い。良い事をして来たとさえ思っている。遊び感覚に近い物だったかもしれない。正義のヒーローとさえ思ったこともある。
いきなり 死ぬって どうなんだろう? 俺は なんとなくだが『人口減少阻止計画』の闇を理解していたつもりだったけど。。やっぱり つもりだったんだなぁ。と痛感する。
今 自分の死 が近づいて来ている実感が 物凄くある。『死ぬ』って何だろう? どうなるのだろう? 神尾は泣くだろか? いや 神尾も死ぬのかなぁ? 俺って一体なんだったのだろう? 神様って 本当にいらっしゃるのかなぁ?
とりあえず 両手を合わせて 神様に祈ってみる。『えっーと。何を?』
『3人一緒が良いです。。いや 赤岩死んでるし。ってか 俺だったし。上手くいきます様に? 何が? 死にたくない? 自分だけ? 神尾は? 赤岩どうするの?』
頭の中が ゴチャコチャする。
お祈りって 難しい!!えっーい。『神様 何もかもが 上手くいきます様に よろしくお願いします』
『ピー ピー ピー』アラームの音で 目が覚める。どうやら 眠っていた様だ。神尾を起こして 食堂に行こう。
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