表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
パラダイム  作者: massam
18/29

教授の提案

まず 教授を赤岩の部屋に案内する。

司令官「教授 ご足労頂き ありがとうございます。実は 14時頃 タイムアネステシアで 内木田が現れ 赤岩を射殺しました」

司令官は いろいろと補足をしながら 赤岩が死んだ経緯を ワールドモディファイの件も含めて 説明している。


教授は 赤岩の前で 両手を合わせ 黙祷する。

教授「赤岩くんのご遺体は 私の方で責任を持って このまま 荼毘に付す。このままね」

司令官「是非 このまま! よろしくお願いします」


次に 教授に 今までの経緯を説明。神尾を診て頂く。

教授「なるほど。なるほど。これはね。PTSD(心的外傷ストレス)による解離性健忘と 幼児退行だね。余程ショックだったんだろう。。自分の心の安寧を保つために 本来の神尾くんは殻に閉じこもってしまったんだろう。しばらく 安静で経過観察かな。何か 自分自身で向き合って 前に進もうと思える様になれば 回復してくるかもね」


「教授 いつまで このままでしょうか? いつになったら 元に戻ります?」俺は 教授に聞く。

教授「いやぁー それはわからないね。すぐの事もあるし ずっーとこのままって事もある」



ひとまず 俺 司令官 教授 神尾 職員の 5名で 食堂の机を囲んで座る。

職員が意を決した様に言う「私 実は特殊部隊『サイバー』の1人です。統合幕僚長より 極秘任務を受け 皆さんの監視 報告を行なっていました。でも なんだか裏切っている様で お伝えせずにいられなくなり。。」

司令官「わかりました。今回の件は 報告済みですか?」

職員「はい。。すいません」

司令官「わかりました。あなたは どうしたいのですか? 信頼出来るのでしょうか?」

職員「おっしゃる事は よくわかります。いきなり 信頼して欲しいとは思っていません。ただ これからは 向こうの情報を こちらにご提供します」


職員の話を聞いて 俺は釈然としない。『向こうにも こちらにも いい顔する。って事かよ』


司令官「その話は 後程。。職員さんは ひとまず 席を外してください」

職員「わかりました。厨房におりますので 何かありましたら お声がけ下さい」

そう言うと 職員は席を外す。



司令官「まずは 教授 どう思いますか? サージョンが2人も使えない。ましてや タイムアネステシアによるもの。報告が既に 内閣官房長官にも伝わっている可能性が高い。となると 私は『人口減少阻止計画』は破棄ないし 一時保留。タイムアネステシアは凍結。もしくは 計画続行だが 我々の破棄を行う事があり得るかと思っています」


教授「そうだねー。司令官の話は もっともだ。上は 面倒事は御免だし 今までは いつでも破棄可能な為に 孤児達を使っていたが 結構上手く実績を重ねてきたからねー。今回を機に 運用をいつまでも孤児達に任せておくよりも 特殊部隊に引き継いでもらう方が良いと考えるだろうねー。そうなると 司令官 君はまだしも。。。

内木田くん 君は破棄だろうねー」


司令官「教授も そう思われますか。。」


「破棄って 殺されるって事だろう?」俺は わかり切っていたが 念の為 聞く。

司令官 教授が 首を縦にふる。


司令官「私には 彼らを ここへ連れて来た責任があります。何より 情があります。みすみす 黙って 内木田を

始末させる訳にはいきません」


教授「しかしねー。。政府を敵に回して 逃げ切れるとは思えない。かと言って 司令官はまだしも 正直に上の指示に従えば 内木田くんの死は 不可避だろうねー。

そこでだ! 君達2人に 相応の覚悟と 死を受け入れる気があるのなら 私から 1つ提案というか作戦があるんだけど。。

どうする?」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ