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魚乃の談義シリーズ

魚乃の恐怖談義

ひゅ~どろろ……どろろ……どどろ……


トトロ?トトロいるもん!いるったらいるもん!




※本作はホラーに見せかけた作者の狂気です(それはそれでホラーか)

 どうもどうも。よう来なすった。魚乃と申します~


 まあ、恐怖談義とは銘うっているものの、私、怖い文章描くよりもこんな風におちゃらけた雰囲気の文章の方が得意なもんで、気軽に楽しんで行っておくんなまし。


 自分で言うのもなんですが、私は結構な怪談好きでですね、月に5、6冊は怪談モノの漫画や小説を読みますし、入眠用BGM代わりに某ようつべにある怪談朗読を拝聴させていただいております。そんな生活をかれこれ5年程も続けていますと、朗読されている話は大体頭に入ってしまうもので、話の冒頭を聞いたり、下手すると題名の時点で話の大筋が思い出されてしまうので、怖さ半減どころか全減です。オチが分かっているわけですからね。な~んにも怖くありません。はいはい黒い影が襲ってきたら気を失うんだろ?(怪談に出てくる人たちってすぐ気絶し過ぎじゃありませんか?)

 こうなってくると怪談の楽しみ方は普通と違ってくるもので、話の「怖さ」ではなく物語としての「面白さ」や「ツッコミ所」を求めるようになってきて、冷静に考えるとこれ怪談じゃなくてもよくね?と思ってしまう今日のこの頃です。

 先ほどツッコミ所を探すのが楽しみ、と描きましたが、皆さんはそんな無粋な真似をしてはいけませんよ。話を投稿する人も話を考え……ゲフンゲフン、「当時の状況や友人から聞いた内容を正確に思い出す」のは難しいのですから。読者の皆さんは私のように下賤に身を落とすことはないのです。


 怪談、とは一括りに言っても、その中のジャンルは多種多様です。皆さんはどういったジャンルのもの好きですかね?私は最近ですと、土着信仰系や「箱」系(有名所でいうとコトリバコ)の類ですかね。この辺の話は大体解説役の村長、祖父、大学教授の内のどれかが現れていわくや詳細を語ってくれますからね。それを考えようとすると自然と話の作りこみが上手くなっていきます。あ、違います違います。「話を書くにあたって詳細まで思い出さなければいけないのとインタビューをしている分、話の説得力が増す」んですね。はい。

 「人怖」系の作品も個人的には好きですね。このジャンルは下手に幽霊でない分アングラ的な怖さや、「ねっとりとした怖さ」とでもいいましょうか、他ジャンルとはまた一味違った怖さがありますよね。

 個人的な意見ですが、幽霊や怪物って元から「何がしたいのか分からない」上での怖さだと思うんですよね。対して人怖は「普通は意思疎通も出来て安全な存在なはずが、ふとした折に見せる狂気」に恐怖を感じているので、怖さのベクトルが違うんですよね。幽霊はシチュエーションを選ぶけど、人怖は場所を選ばない、とでも言えばいいんですかね?

 想像してみてください。ショッピングモールの隅に女の幽霊を見るか、目があさっての方向を向いている厚化粧の40代のおばさんに話しかけられるの、どっちが怖いですか?私ならその幽霊ナンパしちゃいますね。(※安心してください。作者は彼女いない歴が年齢と同一のチキン童貞です。←安心できないよねぇ、作者が)


 ではではここいらで私の怖い話をひとつふたつみっつ……

 二年前に長期休みを利用して3週間ぐらい旅行に出かけた時のことです。3週間の中でいろいろな場所に行きました。温泉好きなこともあって、7割ぐらいは温泉目的なところがありましてね、まぁ様々な旅館に行ったわけですけれども。うっかりしていたんですね、最終日の宿を予約し忘れていたことに旅の中盤で気付いたんですが、後の祭りです。まぁ、行った先で泊まれるところを探すのも一興だろうと、楽観的に捉えていました。しかし、最後に行った場所が観光地でなかったこともあってか、現実はそううまくいかず、ようやく見つけた民宿がそれはまあ見事にいかにもな場所で。怪談好きとは言っても、その手の場所に足を運ばないインドア派怪談マニアですから、さすがに怖かったですが、話のネタにもなると思い、そこに泊まることにしました。中に入ると外見よりも古びていて、出てきた女将さんも色白で怖かったです。部屋までの廊下はミシミシいうし、部屋の中には大きな姿見があって、DN5(ダッシュで逃げる5秒前)でした。

 幸い姿見は移動できるものだったので、姿見さんには壁を見てもらうことにしました。

 チェックインしたのが既に夕方だったので、部屋でお茶を淹れて一息ついたころには外は真っ暗でした。素泊まりでしたので、来る途中で目をつけていたお店に夕飯を食べに行きました。おいしかったです。

 部屋に戻ってくると布団がしいてありました。まだ寝るには早いのでテレビを見ながら明日の帰り支度をしていました。

 そのあと特に何も起きず、何だ見かけ倒しか。座敷童でも出さんかい。と思いながら布団に入りました。

 それは夜中のことです。いつもなら朝までぐっすりなのですが、この日に限って起きてしまいました。携帯で時間を確認すると午前2時。そう、丑三つ的な刻です。(話変わりますけど、怖い話聞いた後のかけ布団の安心感異常じゃありません?)

 なんだか下半身に違和感を覚え、恐る恐る見てみましたが、何もいませんでした。じゃあこの違和感は?と悩んでいると、ふと気が付きました。そう、違和感の正体は尿意でした。

 立ち上がり電気を点けるための紐を探しますが、中々見つかりません。それもそのはず、紐を引っ張って点けるタイプの照明は自宅の寝室のヤツです。ここじゃありません。寝ぼけていた私はついぞ気づきませんでしたが。

 しびれを切らして暗闇のままトイレを目指しました。トイレの電気を点け、いきなりの明かりに目をやられながら用を足し、布団に戻ろうとしたところで、部屋に違和感を感じました。何かがおかしい。何かが異常だ……。そしてはたと気づいたのです。姿見が後ろを向いていることに!

一体誰がそんなことを…………私です。

 そう、私でした。何も無かったです。そのまま寝て起きたら朝でした。

 家に帰るとラインを開きました。(旅行中は旅行に没頭したいので、ラインや各種SNSは旅行中には開かないようにしています。友人には何かあったら電話してくれと言ってあります)

 ラインを開くと、最近気になっていた女の子からラインが来ていました。内容を見た瞬間、一気に血の気が引きました。なんと、女の子から遊びのお誘いが2週間程前に来ていました。最後のメッセージには「旅行行ってるんだって?〇〇(共通の友人)と行くから私は大丈夫!(#^.^#)お土産よろ(^o^)」とありました。

 …………その後、彼女とその友人が付き合い始めたのは言うまでもありません。


 怖い話完


 どうだったですかね?怖かった?怖くなかった?まあ現実では女友達が一人もいないことが本当の恐怖なわけですが。

 この話を読むと夜中に童貞魚乃が枕元に現れます。もし彼女・彼氏持ちがこの話を読んでしまったら栃木県宇都宮市二荒山(ふたあらあやま)神社にお参りに行ってください。必ずですよ?

(※二荒山神社・・・栃木県の一宮、縁切りのご利益。ちなみに日光の二社一寺のほうは「ふたらさんじんじゃ」と読む。豆知識)



最後に、私的おすすめ怪談を三作品ほど紹介したいと思います。

・人間をついばむカラスはすぐ殺せ/人間(ジンカン)

・リョウメンスクナ

・宿直室の怪(※某ようつべのヤミツキテレビさんの朗読で聞くことをおススメします)



 それではまたどこかの話で会いましょう!


 

オリーブオイルもちこみ



オリーブオイル「もこみち」と一回でも読んでしまったそこのアナタ!



あとがきまで読んでくれてありがと茄子!

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― 新着の感想 ―
[一言] 土下座されたから他の作品も読みにきました(笑) 旅とかいいなーと、私も旅してみたい。フリーダムなところがいいですねー。 ホラーは苦手です(ヘタレ)。私が見るホラーと言えばゾンビものとかなんか…
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