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第4話 三次試験も一撃です

また週末に台風が来るそうですね、最近多くて嫌になってしまいますね。

二次試験も無事に終えた僕は宿屋へと戻ってきました


二次試験の時に見せたあの魔法の威力、正直自分の予想を遥かに超えたものでした。


あれを明日行われる模擬戦で相手に使えば相手は死んでしまうのではないか不安で一杯です


なんとしても遠距離用の技を身につけておかないと殺人者になりかねません・・・


かと言って一日でどうにかなる訳もなく


僕は再び学園の地に足を踏み入れる事になりました


入り口に来たら

『君の名前を教えて貰えるかな?』

受付のお姉さんに名前を聞かれました


「ルイスです。」


『ルイス君ね、えーと君の模擬戦会場は中庭の右側になるわ、頑張ってね。』


「ありがとうございます!」


二次試験の会場がそのまま三次試験の会場となるみたいですね、だから昨日はそのまま帰されたのでしょう


昨日と比べると明らかに人が少なくなっています

ぱっと見た感じ3つのエリアに分かれていて

1つのエリア毎に大体30人弱いるようです

この中から何人が入学出来るのでしょうか


そうすると学園から出てきた男の人が魔法を使いエリア全体に聞こえるように話始めました

『それではこれより三次試験を行う、試験内容はエリアにいる魔導ゴーレムの動力を切らせる事だ、この魔導ゴーレムはダメージを魔力を消費する事で無効化する性質を持っている。』


なるほど、人相手じゃなければまだ平気ですね


『魔法を当てればどんどん内包魔力は減っていきいずれ動きが止まる、だが、当てられなければ魔力は自動で充填される、一定値まで溜まると反撃をするようになっているが怪我を負うほどではないので気にしないで貰えると助かる。』


つまり、魔法の威力が高い、手数が多いのが最低条件な訳ですね


『そして失敗条件だ、10分以上の経過、ゴーレムの反撃を受けるどちらかを満たした時点で失格となる、それでは皆頑張ってくれ。』


そう言って男の人は学園に戻って行きました


『それでは、始めますね。』

試験官の人がそう言って僕ら受験生は更なる篩にかけられる事になりました

----------

あれから大体4時間ほど待たされようやく最後の僕の番が回って来ました


僕らのエリアでの合格者は今のところ9人

丁度3分の1が合格している計算になります


『それでは次、ルイス君だね、こちらへ。』

試験官に促され僕はとうとう魔導ゴーレムと戦うことになりました


『それでは魔導ゴーレムを起動します。』

試験官の人が告げると魔導ゴーレムは動き始めました


さっきから見ていた感じだと中級魔術を3回ほど当ててようやく止まっている感じだったので僕は初級魔術(?)しか使えないですしブレスを使って威力を高めて行こうと思います


「ブレス・スマッシュ」

右手にブレススマッシュを纏い

左手にブレスを付与更に

「ブレス・スマッシュ」

左手にブレススマッシュを付与

その左手で右手にブレスを付与

これで通常のブレスより高い効果を持ったブレスを付与出来ました

そしてそのブレス状態を身体へ廻らせます

「ブレス・スマッシュ・オーラ!」

身体全体が強化されているのが分かります

この状態でゴーレムへ一撃を打ち込みます


「ライト・スマッシュ!!!」


僕の目の前にはライトスマッシュが突き刺さり

完全に動きを止めたゴーレムの姿がありました


僕はやった!と喜びながらエリアから離れようとすると


『なんだ!?何が起きた!』

試験官が慌てています

そこに最初に話をしていた男が現れ


『ほう、この魔力は凄いじゃないか。』

『こんな事初めてなんですが、どういう事ですか!』

試験官が男にそう言うと

『あぁ、お前にはただのパンチに見えただろう、だがあれは拳に魔力を纏っているから正真正銘の魔法だ。』

『まぁ、俺も初めて見たがな』

どうやら僕の魔法は普通じゃないようです


そして僕の結果は無事合格で


来週に入学式があるそうです。


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