第2話 一次試験はヌルゲーでした
台風が近づいて来ています
非常食や飲み物ガスコンロなどの準備は大丈夫でしょうか?
職業を貰った日からとうとう一週間が経ち
僕は魔術士学校の入学試験を受ける日が来ました
試験場に入ると多くの人がいました
試験を受けにくる人はとても多く受かるだけでも将来は安泰と言われるほどなので無理と分かっていても記念に受ける人がとても多いそうです
そのためか、一次試験で魔法の才能を見られその試験に合格してようやく本番だそうな
一体何をやっているのかは分からないですが、少し緊張してきました。
『次の人、この部屋へどうぞ。』
試験官の人に呼ばれたので部屋へと入ります
『君の名前を教えてもらえるかな。』
「ぼ、僕はルイスです!」
緊張のせいか大きな声で言ってしまいました
『まぁまぁ、そんなに緊張しないでいいよ。 それじゃあこの水晶に手を乗せてもらえるかな?』
「は、はい!」
促された通りに水晶に手を乗せます
すると水晶がとても大きな輝きを発しました
『おぉ、これは凄い!賢者クラスの魔力じゃないか!』
拳者なんですけどね、賢者ではないんですよ・・・
「えぇと、これはどうなるんですか?」
『勿論一次試験は合格だよ、ただ稀に魔力だけ高くて全く魔法は使えない人もいるからね、次は実技試験になっている、君が使えるタイプの人間だと期待して学園で待っているよ。』
どうやら無事に一次試験は突破できたようです
これは試験と言ってもいいのでしょうか?
手を置くだけの簡単な作業でしたけど・・・
『それでは一次試験合格者はこちらへどうぞ。』
そして一次試験を突破した人は学園の敷地内に入れるそうでそこで二次試験を行うそうです
外へ出て中庭のような広い場所へ案内されました
「ここが魔術士学校の中かぁ、広いなぁ」
僕は思わずそう呟いてしまいました
『あら、この程度の場所も見たことが無いんですの?それに学校だなんて、ここの名前も知らない田舎者なのかしら?』
いきなり失礼な人だなと思ったのですが
とても綺麗な服を着ていたのでもしかすると貴族様なのかもしれません
「僕は魔術士学校としか聞いていないので・・・」
僕は正直に言いました
『あら、そう、仕方ないから教えてあげますわ!感謝しなさい!』
『この学園の名前はシンリーク魔術士学園、この国にある三つの魔術士学校の一つですのよ!』
教えてくれるあたり悪い人ではないのかもしれませんね
「シンリーク魔術士学園ですか・・・ありがとうございます。」
でもやっぱり区分としては魔術士学校なんですね
『まぁ、あなたが合格できるとは思えませんけど、この私と会話したのですから落ちたら許しませんわよ!』
言っている事は酷く聞こえますがニュアンス的に応援してくれているんでしょうか
「僕も全力で合格を狙ってるんです!お互い頑張りましょう!」
『私は間違いなく合格するはずですわ!あなたは自分の心配をしてはいかがかしら?』
いや思ったよりこの人いい人ですね
物言いは上からではありますけど・・・
『それでは私はそろそろ自分の番が回ってきますの、次会うなら学園で会いましょう!』
そう言って彼女は二次試験の会場へと姿を消していきました
僕の番はまだまだ先のようです
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