きゅー。朝御飯のめにゅー。
「ちゃんと食べてる?」
それが私への合言葉!
はたから見たら心配の塊。
それが私さ。姉さんやいつも心配をかけてすまない。
食費に五万投入する女に食べてる?なんてそれ以前の問題だよ。
「朝御飯ちゃんと食べてるの?」
まさかの朝御飯だった!
朝御飯か!朝御飯限定か!
だがしかし、案ずることなかれ‼姉さん!
「ちゃんと食べてるよ‼炊飯器って超便利だよね‼炊飯器、夜寝る前にタイマーいれると朝には米が出来上がってるんだよ。コメいれるじゃん。ついでに芋と卵をいれるわけ‼朝になったら茹で卵とふかした芋が食べれるんだよ‼」
Whoo!アメーズイング!
ohイェー!
「それ、戦時中の食事!それ、戦時中の食事!」
姉さんや
全くすぐにつっこみをいれるんだから。
「他にもあるよ。ジャガイモいれれば茹でたジャガイモが食べれるわけ。」
「うん、かわってない。それ、戦時中の食事。」
わかってない。
姉さんってば本当にわかってない。
「ジャガイモはね、マヨネーズがかけられるわけ。わかる?朝からジャガバターが食べれるわけ。」
「うん、だから?」
「だから、蒸しただけのジャガイモを食べることもあればジャガバターを食べる日もあるわけ。そして、醤油の日もあるから、レパトリーが豊富なわけ。」
「…。え?朝御飯だいたいそんなかんじなの?」
姉さんが可哀想な子を見る目になってる。
姉さんや、何も私は検証なしに芋を推奨しているんじゃない。
「アスパラを炊飯器にいれたこともあったけど、アスパラはダメだ。フニャフニャで美味しくなかった。それからブロッコリー、あいつは厄介だった。ご飯に緑の葉っぱがボロボロにこぼれて…。緑の野菜は炊飯器に入れるべきじゃない。」
ご飯が青臭くなるし緑黄色野菜は蒸しに弱い‼
そぅ、ためせる野菜は大体ためした。
「あっ、かぼちゃは美味しかったなぁ」
姉さんは、その日おかずをもたせてくれた。
炊飯器野菜、便利なのになぁー…。
また、ある日。
姉さんはこう言った。
「仮にね、あなたが結婚を万が一億が一できたとして、旦那さんの朝御飯はどうするの?」
「そりゃあ、あれだよ。なんせうちには炊飯器があるからね‼炊飯器あければ出来立てのご飯と蒸した芋と卵がはいっているんだから、あとは好きに食べなってなるよね~‼炊飯器ってマジスゲーよ‼あたし、炊飯器好きだわー。」
「…。(将来の億が一の)旦那さん、可哀想…。」
えー?
どうやら、ちゃんと日々ご飯をつくる主婦には炊飯器野菜の素晴らしさがわからないようだった。
便利なのになぁ…。
「出来立ての茹で卵とふかした芋が食べれるのに…。」
姉さんは炊飯器野菜を認められない人だった。
あれは、便利なのに、
おすすめ超できるのに。
でも、いろんな人に話すと皆引くんだ…。
なんで?
炊飯器野菜。便利なのに…。
いいよ。炊飯器…。
ぜひ、おためしあれぃ。