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ごー。メリークリスマスには友達はケーキが食べたい…………。

なんか、ブクマしてくれてる人がいる。


ひぇっ。ガタガタガタ。(/\)


ひょ……評価?‼


ガタガタガタガタガタガタ(震え)

ぴゅっと、机の下に潜り込むのだー。

世も末だー。世も末だー。と、メリクリの日に思った作者です。




25日。今日は本番のメリークリスマス。

友達と、メリクリらしくクリスマスコースを食べに行ってきました。

外食です。


友達はなんかハッスルしてる。

当日ハッスルしてる。

私の友達だから、それ故にザンネンな友達なのだ。

私の友達だけあって。類は共を呼ぶ。何しろ私とその友達は残念な部類の人間なのだ。


昨日の24日。

夜。友達は突然言った。


「ケーキ買いに行こう。ケーキ!‼クリスマスといったらケーキ食べないと始まらないし‼」


※24日、夜での会話です。


「へっ?ケーキ買いに行くの?」


※クリスマス激戦日、24日の会話です。


「そう。ケーキ!見て!美味しそうなケーキ屋さん探しといた‼」


※一般の皆様が予約をしてまで手にいれるケーキ黄金期、24日での会話です。


「ここ、いってみようよ‼」


※ケーキをGETするために予約の長蛇の列ができる24日での会話です。


「う、うん。ケーキあるかなぁ?」

いや、ないだろ。100%ないだろう。

あったら皆、予約とかせーへん。

しかも、夜ですよ。夜。ないだろうなぁ。でも友達わざわざ探してくれたみたいだしなぁ。


「の、残ってるといいね。行くだけいってみようか」


レビューの高い駅から3分のところにひっそりと隠れるようにある小さなケーキ屋さん。

私と友達は木でできたお洒落な扉を開けてショーウインドウに並ぶ商品を見た。


なかった。

ケーキはなかった。

当たり前だけどなかった。

わかりきっていたけどなかった。

100%ないってわかっていたけどなかった。

偶然ないとかじゃなくて確証があってのなかった。

黒だとわかっていて言う。

「ケーキ売り切れちゃったね。」

「本当だぁー。」


本当だね……。

本当だね……。

むしろ予約しないでどうしてGETできるのかと思ったのか貴方に問いたい。


「クリスマス。ケーキ食べないと始まらないのに……。」


友達はそう言って、私と焼き肉食べ放題の店に行った……。ケーキなんてねーーーーーよ!‼


メリクリ!‼




25日、クリスマス本番の日に、友達は言った。


「クリスマスだからケーキ食べないと始まらないね」


って…………。

振り出しに戻っちゃったの?

えっ?

戻っちゃったの?

いや、予約してないやろ。

もぅ諦めろ。ケーキは諦めろ‼今年は諦めろ‼

お前のことだから来年も同じ会話していると思うけどケーキは諦めろ‼


「う、うん。」


「よーし、メリクリらしく予約してきた。コース料理。コース料理だったらケーキでてくるよね。一番最後に‼クリスマスディナーを予約してきた」


その、ケーキの執念なんなん?

もぅケーキ諦めろよぉぉぉぉ

「そ、そうだね。コース料理なら大丈夫だね」


「メニューの内容見てないけど、大丈夫だよね‼」


いや、見ないでよくぞ決められたな‼

よく、決めようと思えたな‼

「このお店にしたよ‼ケーキおいしそうでしょ。見て!ケーキの盛り合わせ、でてくるといいなー」


スマホの画面で表紙にでてくるメニューを幸せそうに見せてくれる友人。


「いや、それ単品のメニューだから。コース料理にはでてこないとおもうよ」


「そっか、でもケーキが食べれればいい。メリークリスマスだから‼」


うん、そうか。ケーキ食べれるといいね。

そんでスマホの画面を見て気がつく。


「あっ、このお店知ってる。あんまり美味しくないところだ」


ごめん。バッサリきって‼

いきなり切ってごめん


「えー?‼」


ここ、お高いけど料理まずいところですがな‼

凄いピンポイントでここを選んだ君に乾杯。

他にもお店があるなかで見事にここを選んだ君に完敗。


「で、でもケーキ食べれればそれで…………。」



う、うん。

そうか、もぅケーキは明日26日にまわせよ。

とか、思ったけどまぁ、予約したならしょうがない行こう。

行くしかないから。


友人の、このケーキの執念はどこからでてくるのだろう。



ここで私事なのですが、私は食の好みが激しい。

一般家庭ででてくる料理は食べられるが一般家庭ででてこない料理は苦手。食べなれたものならオッケーだが、そうでない料理は苦手。オブラードをはがせばガチで嫌い‼


しかも、ここは不味い料理屋だ。


どんなに覚悟をしていたって

不味いって知っていたけれど、実際に不味いものをだされたら、結構ショックはでかいものである。



前菜。

かさついたおフランスパンに何故かツナが乗ってる。フランスパン固くて噛みちぎれないよ。

固い、優しさが感じられないくらいの固さだ。

一口食いちぎり私は諦めた。

なんでご飯食べるのに頑張らねばならんのだ。

顎を鍛えねばならぬのだ。

そして、もう一個のフランスパンに缶ビーフみたいなのが乗ってる。

あと他に、ローストビーフを駒ぎりにしたもののなかにキャビア?みたいなのがmixされている。


私は友達に差し出した。


最初から不味さのレベルがちがう。私の分も食べておくれ。

差し出したはいいが不味かったのだろう。友達も普通に残した。


わたし……普通の

サンドイッチが食べたいなぁー。


次にマルゲリータがでてきた。

ひときれ食べてあとは友達がたいらげた。

美味しいピザが食べたい。美味しいのが食べたい。ピザーラのピザがむしろ食べたい。なんのピザ食べてんだかわからない味が塩っぽいマルゲリータじゃなくてチーズとろとろのマルゲリータが食べたい


その次は海鮮のトマト風スパゲティー。



私はもぅ、どうしようと心からおもった。

私はスパゲティーはミートソースかナポリタンしか食べない。小学生のときからそう。

ずっと、ずっとそぅ。

それしか食べてこなかったし、あえて、それ以外を食べる必要など人生でなかったし、出会った人に苦手な食べ物は?と、聞かれるとミートソースと、ナポリタン以外のスパゲティーと答えるくらいにスパゲティーはナポリタンとミートソースオンリーで生きてきた。


けれども、今夜もぅ逃げ場はなくなった。


食うしかない。


食うしかない。


食うしかない(泣)


友達が気をつかい始めちゃったよ‼


「あっ、食べれないやつだよね……」


って、


いや、もぅ食いたいない!

心の底から食べたくない‼


海鮮苦手なんだよ‼これはもぅガチで苦手なの‼


「い、いや、トマト風味のスパゲティーだから大丈夫だよ」


私はここに来てからほとんど食べてない‼

まともに食べたのピザひときれ!

クリスマスディナー頼んでほとんど食べてないって一体私は何をしにここへきたのだろうか?

食べれるものがないフルコースとかまじで泣きたくなるくらいに悲しい!


マジ葬儀の会食みたいな重々しい雰囲気が食卓流れている。

気をつかう友人と、私の攻防戦。


今宵はメリークリスマス。


もぅ料理の話題が二人の間からあがらない‼

料理の話は禁止ね‼という暗黙のルールが存在してしまっている。

苦行をしにきたのだろうか?


うっうっ。

私は大人だ。頑張って食べるのだー。自分の殻を解放させるときがきたのだー。

普通にたべたくなぁぁぁぁぁぁい!

そいやぁーーわーーー!!ー!

くるくる、まいて食べました‼

8割残したけど以外に美味しかったけど。

脂っこすぎて2割で満腹だよ‼

ペペロンチーノのトマト風味みたいなかんじでした。oh、いぇー!


仕上げは

どーん‼


肉です。



固い肉。


かたい。


切ってくれているのが救いだった。


肉の上にポテトチップスみたいなチーズがのってる。



不味い。メインも不味い。


2割で薄いステーキももぅギブアップ!‼



店員さんがお口にあわなかったでしょうか?


とか、聞いてきたけど、いたたまれない!


ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。

まじでごめんなさい。


むしろ、なんでこんなの作ろうと思ったの?

とか、

もうちょい味がんばれたんじゃないの?


とか脳内で浮かんだけどごめんなさい。


「い、いえ、お腹がすいてなくて、ごめんなさい。」



「そうですか。では、デザートをお持ちしてもよろしいでしょうか?」


「はい、お願いいたします」


長かった、ケーキGETまでがながかった。


「ふー、ようやくケーキが食べれるー」


と、友達は嬉しそうだ。

あんなにもケーキにこだわっていた友人だ。

これで大人しくなることだろう。



デザートがでてきた。



ケーキじゃなかった。




ケーキじゃないデザートがでてきた。




ケーキが行方不明になっていた‼



「ティラミスソースのコンポートでございます。果物にティラミスソースをつけてお召し上がりください」



もぅ、ケーキの話題がここにはあがらなかった。



友人はようやく今この場にしてケーキを諦めたのだろう。


もっと、はやく諦めてろよぉぉぉぉぉ


と、思ったけれどなんか友人が超不憫。


メニュー見ないで決めるから…………。


ケーキは来年絶対に予約して買ってくるんだー‼


ディナーはこんなんで三千円かかったぜ‼


……ふっ。遠い目。


財布に優しくないメリクリ!の日の話でした!



ヒーハー!

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