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VS.ガルム

 取りあえず3人のステータスをチェックする。…並、だな。3人パーティでオーク・キングを仕留められるか?という所だろう。当然、俺にとって殲滅は余裕。

 うーん、帰るまでこそこそ逃げ回るか…今日もその辺のヘルハウンドを食事にしつつ、見つからないようにしていればやり過ごせるだろう。

 俺はハイディングで見つからないようにこっそりと部屋を抜け出して、彼女らと反対方向へと進んでいく。そのさいちゃっかりと影を踏んでおく。有事の際にシャドウチェイサーを使えるようにしとけば、俺としては安心だしな。シャドウチェイサーのお蔭で、何となくダンジョン内でも相手との距離感が解るのも良い。これを使えば鉢合わせにならなくて済むはずだ。

 そんなわけで冒険者たちと離れ、俺は一階の回廊をホールに向かって進んでいく。途中、オーク・キングが2体現れるも、スリープで難なく仕留める。うーん、美味しいなあ。危なげなく強力なモンスターが倒せるってやっぱいいよね。


 ホールには男性冒険者の3人組パーティがやって来てる。こちらも強さは並だな。ヘルハウンド5匹に囲まれ、いい勝負になっているようだ。これ、全部頂いちゃおうかしら。

 っと、女性パーティがどこにいるかだけは確認しないとな。ええと、1階右奥ね。こっちまで来るにはかなり時間がかかるな。冒険者同士が合流したりすると面倒だからなー。

 俺はハイディングで冒険者たちに近づく。ヘルハウンドは若干臭いでこっちに気付き始めているが、冒険者たちは気付かない。シーフが居なくて良かったな。さて、距離は十分詰めたし、ここでダーククラウドを開放!

「うわあ!なんだ!何が起こってる?」

「落ち着け!隊列整えるぞ!」

「これ、確か城門砦の、ぐああ!」


 そうでーす、城門砦の霧ですー。でもヘルハウンドが使ったわけじゃないんですよ。俺がやってるんです。何て下らないこと言ってるうちに、一人目をグリムリーパーで切り飛ばす。鉾の切れ味、良し!とか言ってみる。

 続いてその背後の冒険者を攻撃…と、その瞬間後ろから3体のヘルハウンドが飛び込んでくる。そうか、こいつらは視界が塞がっても臭いで俺を追いかけられるか!

 ふんっ

 グリムリーパーを大振りに振ると、その攻撃を爪で受けようとした2体のヘルハウンドが輪切りになる。この位のモンスター、今の俺の敵じゃないのさ!

 残る1体は勘が鋭かったのか、グリムリーパーを回避し、後ろからすかさずファイアブレスを放ってくる。が、これは俺には効かないんだな。何故なら火の妖精だから。アンダスタン?当然俺の火炎魔法もヘルハウンドには効きが悪い。まあ、だいぶレベル差があるから少しはダメージ入るのかも知れないが、そんな無駄撃ちをしたくも無い。

「ぐあああ!」

「ヘルハウンドの炎か!」

 

 後ろでファイアブレスの直撃を受けた冒険者達が声を上げる。お、これは思わぬラッキーパンチ。ヘルハウンドよりも、先ずは冒険者を始末するか。俺はヘルハウンドの炎を背に受けながら冒険者に切りかかる。当然、炎の中からの鎌攻撃など予期していなかった冒険者は、ザックリと腹を割かれて絶命する。

 最後の1人も危なげなく鎌で処理。黒煙も消えた所で、ヘルハウンドと向き合う。残り3体。距離が離れてるので、スリープはダメだな。純粋に物理攻撃で終わらせよう。

 しびれを切らしたヘルハウンドが波状攻撃を仕掛けてくる。2体が同時に爪で切りかかって、1体は後ろからファイアブレス。なるほど、冒険者相手ならかなり厄介な連携だな。自爆攻撃のようにも見えるが、ヘルハウンドも炎はノーダメージだもんな。

 だが、それは俺も同じことで。斬!一気に跳びかかって来たヘルハウンドを輪切りにする。何かこの鎌も板についてきたな。死神っぽさが際立ってきたというか。中々に爽快感がある。霧散するヘルハウンド達。

 残りの一体は、尻尾を後ろ足の間に挟み、目に見えて怯えだしているが、ダンジョンのモンスターだからなのか、逃げ出さない。

 ふむ、その矜持に免じて、安楽死。「スリープ!」


 ヘルハウンドの魔石を食べながら、ステータスチェック。もう日課だな。これ以外やることないし。なんていうかパソコンの画面と睨めっこしてた時と違って、数字が俺に優しいんだよな。こう、生きてるって感じがする。


・ヒュプノス

【種族】ジャックランタン LV.6(6/15)

HP 74/74

MP 105/105

攻撃:118(+15)

防御:40

魔力:51

知力:60

俊敏:65

スキル:ファイアブレス

スペル:スリープ、セルフバーニング、ファイアボール、ブレイズウォール、ヒートグラップル

加護:ハイディング、ダーククラウド、シャドウチェイサー、ステータス

装備:グリムリーパー(攻撃+15)

 

 おうおう、オーク・キングの魔石とヘルハウンドの魔石が結構役立ってるねぇ。もう、ガルムにも届きそうかな?奴とやり合う時期も近いかも知れん。

 女性冒険者の位置は…ほう、2階へ上った所か。うむ、これなら暫くは鉢合わせは無さそうだ。俺は1階をぶらつくことにする。

 ホール奥から、ゴブリン・ソルジャーがわんさか出てきた。城門砦でも居た雑魚モンスターだ。数にものを言わせて冒険者を追い詰めるっていう仕様らしい。あ、仕様とか言っちまった。

 まあ良いだろ。取りあえず、5体のゴブリン・ソルジャーを全員掻っ捌く。ハイディングで見えても居ないようだから、闘いにすらならない。魔石は頂くが…あら、ステータス上がってないぞ。どういうこと?


“それはねぇ、レベル差が出て来てるんだよー。あんまり雑魚モンスターの魔石は吸収しても効果が出なくなってくるから。”


 神様良いところで出てくるねぇ。そうなんだ。じゃあゴブリン・ソルジャーは魔石を回収しても殆ど無駄、って事か。


“ヒュプノス君の強さだと、そろそろヘルハウンドも無駄になってくるんじゃないかなぁ。このフロアだと、コカクチョウとオーク・キングくらいかな?ガルムを倒して上に進んだら、もう少し色々居るけどね。”


 ガルム倒すことは前提、と。まだステータス的に厳しいな。っておい?女冒険者どもがガルムの待ってる階段ホールへ向かっていくぞ?何かに追われてる?コカクチョウとかかな?まあ、ガルムに掻っ捌かれて彼女らもお仕舞か…俺としては、まあ、関係ないというか、なんというか、後味悪いと言いますか…






「きゃあああ!」

「サラ!このっ、サラから離れろ!」

 

 ブンッと長剣を振るう。それを後ろに回避するコカクチョウ。


「ミント、気を付けて!音波が来るわ!」

「!、解った!」

 

 耳をふさぐとほぼ同時、コカクチョウの口から耳障りな強烈な高周波が放たれる。

「うぐぐ、なんて強烈な音なの!」

「サラ、聴こえる!?奥に部屋があるわ!そっちに逃げましょう!」

「解ったわ!」


 3人は奥の部屋へと駆け込む。コカクチョウを扉で締め出す寸法だ。

「えええい!」

 

 3人のうち、一番後ろを走っていたユミルが扉を閉める。ガタン!と音がして、何とかコカクチョウを振り切ることが出来た。

「はあ、全く、城門砦からここに来てこんなにモンスターが強くなるなんて、聴いてないわ。」

「少し攻略が難しくなる程度だと思っていましたけど。」

「全く、自分の実力が足りない事が歯がゆいね…。」


 3人とも、今日が初めての王城ダンジョンだった。中々にハードな洗礼を受け、ため息をつく3人。

ハア。

ハッ ハッ ハッ


「いつまでため息ついてんのよ、サラ。」

「私じゃ無いですよ。ユミルでしょ?」

「はあ?私じゃないわよ。」


 じゃあ?この音は、何処から?


 恐る恐る、ゆっくりと、後ろを振り返る3人。そこには、真っ青な毛並みの美しい一頭の魔獣の姿。その瞳は敵意に満ち、鼻先には皺が寄り、咢に並ぶ巨大な牙の間から、涎がポタリポタリと垂れている。

「グルルラアアアアアアアアア!」


 ビクッ 声も上げることが出来ず、竦み上がる3人。その3人目掛け、ガルムは矢のようなスピードで跳び出した!

「ゴアアアア!」

「「「きゃあああ!」」」

 ガギイン!!


 ガルムの爪が3人に届こうという刹那、空間から巨大な刃が出現して、それと衝突した!





 ったく、俺も、なんで、助けになんか入ってるんだか!

 シャドウチェイサーで一気に空間をすっ飛ばして追いついた俺。だが、完全にノープランだ。相手はあのガルム。一発貰えばアウトで、こっちの火炎魔法も恐らく通じない。何しろスキルもスペルも炎ばかりだ。無駄撃ち厳禁だぞ。

 「ガアアアア!」


 ガルムがぶつかり合った腕を大きく横凪にする。俺はその場からブッ飛ばされる。これ!壁にぶつかったらマズいんじゃねえの!?物凄い勢いで近づいてくる壁に、咄嗟にグリムリーパーを打ち込んで両足で着地。着地?いや、今地面と平行に立ってるんだが。

 ノーダメージで何とかしのいだ俺。ガルムは女たちより俺を敵とみなしたらしい。そこまでは取りあえず良かった。女ども、さっさと行け!部屋に居たらすり潰されるぞ!

 俺はポカンとしている女冒険者達に何とかして支持を出そうとするが、まあ言葉も喋れないし、どう伝えたもんか解らん。取りあえず顎で出口の方へ行くよう指示する。

「な、何だか知らないけど、今のうちに逃げよう!」


 3人のうちの1人がそう叫び、2人も呼応するようにドアから出て行った。確か奥にはコカクチョウが居た筈だが、ガルムに比べれば100倍ましだ。後のことは知らん!

 それよりも目の前のガルムだ。起こしてしまった以上、このダンジョン内に安全地帯は無い。となれば、ここで倒すしかないか。

 考えている間に、ガルムが正面から突っ込んでくる。右爪の一撃。ガキン、と鎌で受ける。続いて左爪の振り下ろし。これを鎌の柄で受ける。ギリギリとパワーで押し込んでくるところ、シャドウチェイサーで壁際の陰に逃げ込む。

 俺が移動した先を気配で気づいたのか、間髪入れずガルムが突っ込んでくる。容赦ねぇな!俺は両手でグリムリーパーを構えて、奴の爪を受ける。打ち合いが続けば続くほど苦しい。ギリギリ爪を押し込んでくるガルム。だが、この距離でが止まれば行けるか!?

「スリープ!」


 俺は十八番のスリープを至近距離でガルムに叩き込む。一瞬ボンヤリとガルムの意識が遠のくのが解る。オラ!食らいやがれ!!

 グリムリーパーを思い切り振りかぶり、ガルムの脳天に突き立てる。が、硬え!体毛が、ワイヤで編み上げられたみたいだ!思い切り振りきった鎌が突き刺さらず、その衝撃でガルムも意識が冴えたのか、一瞬でバックステップで距離を取る。

 つつっとガルムの頭から血が流れる。うん、思い切り振り下ろしただけあって、それなりのダメージは通ったみたいだな。

 こうなると、相手も作戦を変えてくるだろう。突っ込んでちゃ俺のスリープの餌食だからな。さあて、どう出るか…

 

 そう思ってると、ガルムが何やら遠吠え。そして、キラキラッと体毛全体が輝く。ん?なにが――

「ガアッ」


 え、見えない? ズドン!

 俺は気付いたら壁にめり込んでいた。思い切り殴られたらしい。全然見えなかった。いけね、ステータスチェックだ。


・ヒュプノス

【種族】ジャックランタン LV.6(6/15)

HP 30/74

MP 102/105

攻撃:118(+15)

防御:40

魔力:51

知力:60

俊敏:65

スキル:ファイアブレス

スペル:スリープ、セルフバーニング、ファイアボール、ブレイズウォール、ヒートグラップル

加護:ハイディング、ダーククラウド、シャドウチェイサー、ステータス

装備:グリムリーパー(攻撃+15)


 ゲェ!一気に半分HP持ってかれちまった!次でアウトかよ!で、奴は?

 部屋の対角でキラキラと光っているのが見える。追撃に構えているガルムのステータスは…


ガルム

HP 110/150

MP 90/110

攻撃:120

防御:75

魔力:50

知力:52

俊敏:100(+30)

スキル:ファイアブレス

スペル:ブレイズウォール、クイック


 いきなりスピードが上がったのは、クイックだな、それにしても+30とか。だけどカラクリが解れば俺にも対処出来るかも知れん。

 俺は壁から抜けて地面に着地すると、ガルムと部屋を挟んで向き合う。この距離なら、相手の突っ掛けも目視で反応できる。と、案の定一撃目を直線で突っ込んでくるガルム。そこにしっかりと鎌を合わせ、一合目をクリア。俺のスリープが発動する前に、奴は下がって距離を取る。続いて2撃目。横凪の爪を、鎌を立てて受けると、部屋の隅まで押し込まれる。ぎぎぎ、ここはパワーの差が出るな。しかし、ここでも相手は俺に止めを刺そうとせず、スリープを逃れるために離脱。距離が空く。

 これ、結構拙いな。他の手を考えないと、ジリ貧でやられる。

 奴のスピードを何とかして止めるには…ああ、ダメージが無くても、使えるのはあるじゃないか。

 構えるまもなく、奴が突っ込んでくる。ギィン!とそれを受けて、止まった所で呪文を唱える。「ヒートグラップル!」瞬間、ガルムはもの凄いスピードで俺の傍から離脱するが、俺は思い出す。“結構な距離でも伸びる筈よ”神様を信じます!

 グルルルン、俺の右手から伸びる炎の鞭が奴の身体に巻き付き、身体を拘束する。魔力、知力なら俺の方が上だ!ダメージは期待できないが、拘束は簡単には解けまい!

 「ガアアアアア!」


 身体を捩って抵抗するガルム。轟轟と炎熱を吐くヒートグラップル。あれ、嫌がってる?もしかして、火炎のダメージ通るのか?


ガルム

HP  85/150

MP 90/110

攻撃:120

防御:75

魔力:50

知力:52

俊敏:100(+30)

スキル:ファイアブレス

スペル:ブレイズウォール、クイック


 何だよ!早とちりかよ!ファイアブレスとかブレイズウォールとか持ってるから、炎が効かないんだとばかり思っていたが、これなら勝機があるな!

 拘束が効いてるうちに、ありったけのファイアボールの雨を、ガルム目掛けて落としていく!

 ドウ、ドウ、ドドンッ ゴバッ


 あっという間に広間は真っ黒い煙に包まれ床のカーペットやらは燃え、石の壁は煤だらけになっていく。右手から伸びていたヒートグラップルが消える。俺のMPはすっからかんだ。

 どうだ、やったか?


ガルム

HP  15/150

MP 90/110

攻撃:120

防御:75

魔力:50

知力:52

俊敏:100(+30)

スキル:ファイアブレス

スペル:ブレイズウォール、クイック


 ちぃ、生きてやがるか!


 瞬間、目の前の黒煙が割れ、青い弾丸と化したガルムが俺に肉薄する!恐ろしい勢いで迫りくる爪にグリムリーパーを合せ、何とか受けるが… 思い切り腕を振り切られ、俺はゴロゴロと床を転がされる。

 まずい!起き上がろうとした瞬間、ガルムが上から俺の肩を両足で押さえつける。目の前には巨大な牙が並んだ恐ろしい咢が迫り、俺はそれを必死で鎌の柄で凌ぐ。

 マズいマズいマズい、どうするどうするどうする!

 ギチギチ、ガリガリ、と音を立てて迫るガルムの牙。奴が垂らす涎やら何やらで俺の顔はドロドロだ。その間も必死こいて考える。このままじゃ死ぬ、もう一か八かだ!


 ドプンッ


 ガルムは、今しがたまで拘束していたジャックランタンの肩が突然無くなったことに驚き、一瞬動きを止める。奴はどこに行った!?五感の全てを動員してそれを追いかけようとした刹那、


 ドズッ


 自分の腹に強い衝撃を受け、身体を見やる。と、そこには、自らの腹から噴き出す鮮血、腹に突き刺さる大鎌、そして、自分の陰の中から出てきたカボチャが目についた。それが、ガルムの見た最後の映像となった。



 ぐへぇ、やった。やってやったよ全く、ガルム討伐成功だ。今の俺の持てるすべてを使い切った。ヤレヤレ…俺はしばらくそこで大の字に寝転がった。隣には巨大なガルムの魔石が転がっている。後で食べるとしよう。ステータスはどうなってっかな?


・ヒュプノス

【種族】ジャックランタン LV.9(9/15)

HP  8/77

MP  15/120

攻撃:121(+15)

防御:42

魔力:60

知力:69

俊敏:67

スキル:ファイアブレス

スペル:スリープ、セルフバーニング、ファイアボール、ブレイズウォール、ヒートグラップル

加護:ハイディング、ダーククラウド、シャドウチェイサー、ステータス

装備:グリムリーパー(攻撃+15)


 HP8、とかね。マジで死ぬ寸前だわ。ナハト・コボルトの時は確かそれと大して変わらないHPだったのにな、この疲れ方は何だよ。相対的なもんなのかな、やっぱ。で、不安だから保険もかねてガルムの魔石は今食べておこう。

 俺はガルムの魔石を目ん玉(正確には、穴)に詰める。相変わらず、変な気分だ。


・ヒュプノス

【種族】ジャックランタン LV.9(9/15)

HP  8/77

MP  15/120

攻撃:123(+15)

防御:41

魔力:61

知力:70

俊敏:69

スキル:ファイアブレス

スペル:スリープ、セルフバーニング、ファイアボール、ブレイズウォール、ヒートグラップル

加護:ハイディング、ダーククラウド、シャドウチェイサー、ステータス

装備:グリムリーパー(攻撃+15)


 おお、流石、随分上がったな!ガルム様様。でももう闘いたくないな。勘弁してほしいとこだ。

もう少しここの広間でゆっくりするかなぁ。暫く誰も来ないだろ。


 ってあれ?さっきの女冒険者たちがこっちに近づいてきてない?そう思った瞬間、

 ガタン!

「カボチャ騎士さん!」


 女冒険者3人組が、部屋へなだれ込んできた。

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