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眷属の仲間

 ドキリ!

 俺はカレンの笑顔に完全にやられた。ああ、やられちまった。ベネルフューゲルの誘惑にも何度かは耐えることが出来たのに、この笑顔は反則だ。


“あ、ああ、よろしく。カレン、って呼んでいいかな?”


「うん、それでいいよ、ヒュプノス。わーい、やったやった、やっとお友達が出来た!」


 殊更嬉しそうなカレン。彼女も人間型のモンスターってことは、きっとダンジョンが出来る前に呼び出されたクチなのだろう。


“カレンのダンジョンにも、強いモンスターや話の出来るモンスターは居ないの?”


「そうなんだぁ、時の神、イザク様はダンジョンの事はあんまり手を付けてなくて、モンスターも中々増えないのよね。だからダンジョンとしても有名にならないし、冒険者も来ないし、私何もすることが無くって。」


 カレンは如何にも詰まらない、という感じで唇を尖らせる。くっ、こんな表情もキュート。…何言ってんだ俺は。他の神の眷属に惚れたなんて、ベネルフューゲルにばれたらどうなるか…あかん。これは何とかして気持ちを抑え込まねば。

 でも、冒険者を殺すなんて、カレンに出来るのかな。


“カレン、俺は結構冒険者をこっちの世界で葬って来たけど、冒険者がじゃんじゃかダンジョンに来始めたら、それを何とかするのって結構大変だよ?”


「そ、う、なのよねぇ。私が悩んでるのはそこで。でもやるしかないのかなぁ。」


 悲し気な顔をするカレン。憂いを現すそんな顔すら、今の俺にとってはドキドキの対象でしかない。守ってあげたい!って気持ちが出てきてしまう。あかんて。これ。


“何か協力出来ることがあったら、言ってよね。うちの神様にも、頼めることがあったら聞いとくよ。”


「うん、有り難う。ヒュプノスは優しいね。」


 ふ、カレンの中での点数が上がった。俺は今生きているぜ!


“や、や、優しいなどという事は、ございませんけれども?”


 何を念話でどもってやがる俺。かっこ悪い。クソッ、点数稼ぎに走るな!落ち着くんだ。こんなところで浮かれていたら、ダンジョンに帰った後どうなるか…ああ、でも可愛いなぁ。


「あ、イザク様が呼んでるわ。また後でね、ヒュプノス。」


 手を振ると、カレンは神様の会合の方へと歩いて行ってしまった。うう、もうひと押しすべきだった。イヤ、アレでいいんだ。俺はこの関係を深めてはならないのだ。


「よう。」


 俺の頭が桃色になってる間に、すぐ横まで来てるやつが居ることに気付かず、俺はビクリとする。


「俺はゴライア。うちの神様に言わた。夜の神の眷属とは仲良くしとけって。よろしくな。」


“あ、ああ、よろしく。何か変な反応しちまって済まなかったな。”


「構わない。お前、そこから強くなるのか?」


 ストレートに聞いてきた。腹芸が出来るタイプには見えないな。


“ああ、今はまだ進化の途中だ。これから強くなる。”


 予定だ、とは言わない。強くなることは確定事項だ、と伝えておく。


「なら、いい。お前とは、仲良く出来そうだ。」


 口数の少ない男だが、悪い奴では無い様だ。それに、あのデカいドラゴンだろ?いざという時に味方につけたい存在では有る。


“そうだな、やたらと喋るやつも居るようだが、俺もそう言うのはあまり好かん。コツコツ作業をやってる方が性に合ってる。”


「同感だ。」


 こいつとも気が合いそうだな。職人気質の仕事でもしていたのだろう。言ってみればプログラマーだって職人だからな。寄木細工を画面上で組み立てているようなもんだ。


「着いて来い。」


 ゴライアはすっと立ち上がると、アバドンの居る方角へと歩いていく。俺の同意は取らないんだな。まあ、でもこの感じも嫌いじゃない。俺はひょこひょこと後ろを着いて行く。


「よお、ゴライア、それに、お前は名前なんていうんだ?」


 あけすけな雰囲気のアバドン。ゴライアとは面識があるようだ。山の神と大地の神だもんな。仲がいいのかも解らない。


“ヒュプノスだ。よろしくな。”


「へー、カッコいい名前だな。俺の名前はどうも悪役っぽくて考えもんだが、まあ神様からもらった名前だしな。お前ももしかして日本から来たクチか?」


 おお、やっぱりこいつもそうか。


“そうだ、日本に居た頃はプログラマーをやってた。名前は山田太郎って平凡の代表みたいな名前だったよ。”


「おー、いいね!元日本人集団ってわけだ。俺は日本では木瀬大志って名前だったよ。材木店で働いてた。ちなみにゴライアは高橋勇って言う名前で、うちの材木店から良く建材を仕入れてくれてた大工の棟梁だったんだよ。笑っちまうだろ?いやむしろ笑えないか。」


“それは、すごいな!たまたまなのか?”


「まあ、たまたまとは言えないんじゃ無いかな。うちらの神様は俺らの召喚の儀式を一緒にやってたし、俺らは日本では現場で搬入をクレーンでやってた時に落ちてきた角材に潰されて、同時に意識を失ったみたいだからな。」


“…結構壮絶だな。”


「だろ?お前は?」


“おれは、毎日地獄の残業という名の徹夜を繰り返してて、もういい加減限界だと思って会社の床で寝て、起きたらこっち来てたよ。”


「おお、ブラック企業ってやつ?ゼネコンは意外とそういうの少ないんだよなー。うちらは零細だったし、働きづめで死にたかないからな。どうやら別の関係で死んだみたいだけどな、ハッハ!」


 なかなかスカッとした爽快な性格の奴の様だ。俺はこいつの事も気に入った。よかった、ボルカノンとかザールみたいなやつばっかりだったら残念の極みだからな。

 あと、話してないのはハーネラだけだけど…。コロッセオを背にして一人で佇んでいる。黒髪を伸ばした大人の女性、という雰囲気だが、何というかミステリアスさが際立って、話しかけるのはハードル高いな。


“ヒュプノス君!ちょっとこっち来てくれるかな?”


 お、神様からのお呼び出しだ。


“悪い2人とも、うちの神様からお呼びだ。”


「ああ、構わない。」

「またなー。」


 俺はゴライア、アバドンの2人に背を向けて、ベネルフューゲルの下へ歩く。彼女の周りには、俺の周りにいた眷属の主、山の神クルフルストと、大地の神オルテゲイオス。どうやら神様同士もそれなりに仲がいいらしい。


「二人とも、彼が僕の眷属、ヒュプノス君です。そしてヒュプノス君、山の神クルフルストと、大地の神オルテゲイオスだよ。」

「そなたがベネルフューゲル殿の眷属か。私は山の神クルフルストだ。以後よろしくな。」

「オルテゲイオスだ、ヒュプノス、よろしく頼む。」

“はい、初めまして、ヒュプノスと申します。”


「僕は2人とは古い付き合いでね、結構仲良くさせてもらっているんだ。だから彼らの眷属とも是非仲良くなっておいてね、という話をしようかと思っていたのだけど、どうやら2人とはもう仲良しになっていたみたいだね。」


“異世界では二人とも職人関係だったみたいで、俺も職人っぽい正確なもんですから、すぐに仲良くなれましたよ。今はまだ肩を並べるような実力では全然ありませんけど、そのうち追いつけると良いなぁと。”


「ほう、ゴライアに追いつこうとは、中々に気骨があるという事かな?」

「アバドンもこの世界で随一の力を誇っておる。生半可な努力では、追いつけんぞ?」


 ニヤリ、と笑う2柱の神。しかし、俺が成長するのを楽しみにしてるって雰囲気だ。害意みたいなものは全く感じられない。


“はい、私も今毎日死と隣り合わせの生活をしながら修行しておりますから、そのうちお二方を驚かせることも出来るかも知れませんよ?”


 なぜか俺は強気だ。だが、ベネルフューゲルの眷属として、ちょっとばかり格好をつけておくべきだと思ったのだ。俺の返事に笑みを深くする2柱。今後、交流などあれば楽しみだ。


「ヒュプノス君、そう、そのことなのだけど、今後我々は情報の交換と共有をしていくことになった。まあ、同盟みたいなものだ。お互いにピンチになったときは真っ先に駆けつけることになるだろうから、そのつもりで。」


“おお、それは楽しみです。俺もゴライア、アバドンと今後も交流できるなら、自分がどれだけ成長しているのか、その指針にもなりそうですしね。”


「よろしく頼むぞ、ヒュプノス。今後、お前たちの力は我等にとってなくてはならないものに成ってくるのだ。」


 クルフルスト様が期待を込めた眼差しで俺の事を見つめてくる。ショートカットで武骨な鎧を身にまとっているが、女神であるだけあって、驚くほど美人だ。


“はい、ご期待に沿えるよう努力いたします。”


 俺はその瞳に頷き返す。まだまだ、俺もこんなところで止まるつもりは無いのだから。





 

 少し席を外した俺とベネルフューゲル。


“ヒュプノス君、転生者たちとの関係はどうだい?”


 そうっすね、ゴライア、アバドンとは仲良くやって行けそうです。彼らは性格もさっぱりしてるし、やりやすいですね。


“そいつは良かった。彼らと仲が悪いんじゃこっちとしてもやりにくいからね。他はどうだった?”


 海の神の眷属アセンズは、良くしゃべる良い奴でした。ボルカノンは正直失礼なやつだったんで、絡むつもりは皆無です。あとは、ザール。あいつも失礼を地で行く輩でしたね。炎の神、風の神と組むと、苦労しそうですよ。

 空の神のとこのハーネラは、何考えてるのか解りませんね。それから、カレンは…いい子でしたよ。


“へえ、この短時間によく全員と知り合えたね?”


 まあ、勝手に向こうから話しかけてくれたというか。ところで神様、もともと山の神と大地の神とは同盟を組むつもりだったんですか?


“ああ、そうだね。僕と彼らは昔から関係が深かったからね。会合も半ば形式的なものなんだよ。大体同じ形のグループが出来てしまう。アンティオキア、カルカベキア、ルバイヤート、それにイスファハーンが加わったグループと、僕、クルフルスト、オルテゲイオスのグループ。そして、イザクはいつも輪の外だ。”


 神様、イザク様って方はどんな方なんです?


“あの子はね、変わってるんだよね。穏やかで角が無い性格で、良い奴なんだけど、自分からは何も行動しない。かといって誘われても乗ってこない。常に中立、常に独立。すべての事柄を、成すに任せることこそ最良、なんて言って憚らない。誰とも仲が良く、誰とも仲良くない。そんな奴さ。”


 そうかー。カレンとはお近づきになるのは難しいのかもなぁ…無念だ。いや、これで良かったのかも。ああ、でも、無念だ…。

 時の神との共闘は、状況によりけりと割り切ろう。


“じゃあ、会合も残りわずかだけれど、会場に戻ろうか。”


 俺と神様はそうしてロビーから会場へ戻る。会場では相変わらず、神様同士、眷属同士がお互いの話で盛り上がっていた。

 眷属はグループ的に3つ。アセンズとザール、ボルカノンとカレン、ハーネラの3人、それから俺たちだ。カレンがいけ好かない炎野郎の所に吸収されたのは極めて遺憾だ。それに俺たちのグループ、ちょっと男臭すぎないか。職人3人とかどうよ。

 とか思っていたらカレンがこっちにやって来た。どうやら、適当に知り合いを増やす事が目的の様だ。だが、そこにボルカノンが付いて来てしまう。うむ、邪魔だな。


「ヒュプノス君、友達増えるの早いねー。」


“ああ、カレンもな。”


 全員と分け隔てなく話せるとか、オープンネスの塊だな。あ、力とか美しさとかに迎合する輩も居るようだが。


“こっちの黒髪のごっついのが、ゴライアで、こっちの茶髪がアバドンだ。職人組合だな。”


「誰が職人組合だよ。アバドンだ、よろしくな。」


「ゴライアだ。」


 ゴライアの仏頂面は多分前世からだ。カレンはそれにも全然動じない。ニッコリと微笑んでいる。多分前世でも非常にモテたクチだ。だが、こういう子に限って自分がモテてる事に気付かないんだよな。その結果複数の男子が頭の中身をこじらせる。中々世の中は上手くいかないものなのだよ。


「初めまして、ヴェルザンディのカレンです。よろしくね。」


「アータルのボルカノンだ。」


 こちらの仏頂面は如何にも機嫌が悪いことの表れだな。マジで日本のどこでこんなやつが育ったんだ。いや、日本じゃないのか?時代とか場所とかが違うとか?いや、こいつの話拡げても俺の時間が勿体ねえわ。

 俺たちはそれなりに日本トークで盛り上がったが、いちいちアータルが「ふん」とか「下らん」とか言ってくるんでいい加減興ざめした。ちなみにアバドンはマジで切れる寸前だった。こいつが人化解いたら、それだけでこの会場がぶち壊れるので、喧嘩(という名の殺し合い)はやめてください。真っ先に俺が死ぬ。


“カレン、こいつは日本出身なのか?”


 俺は小声でカレンに効いてみる。


「どうも、地方出の大企業の経営者の息子らしくて、色々自慢されたんだけど…ちょっと参ってるのよね。でも、これ以上雰囲気悪くなるのもアレだから、そろそろ退散するわ。」


 それでも話を聴いてやるカレンは偉いと思う。というか空気も読めて超絶に良い子だと思う。ああ、なるほど、奴は力を傘に相手を見下すタイプか。そう言えばそういう契約先の担当者が居たような、居なかったような。うん、暗い過去は忘れよう。

 カレンたちが離れると、アバドンが思い切り舌打ちする。


「んだよ、あいつは。舐めてんのか。」


“アバドン、あれは、もはやああいう生き物として諦めるしかないよ。”


「だな。気に食わねえが、アイツとは金輪際会わないことを願うよ。」


「話すだけ無駄だ。」


 ゴライアをして、かなり苛立っていたらしく、かなりお言葉が辛辣である。まあ、あの態度じゃなぁ。それに間違って人間型のイケメンに生まれ変わっちゃったから、なおの事性格の歪に拍車がかかったのかもしれん。

 神様の話によれば、向こうの同盟はアセンズ、ボルカノン、ザール、ハーネラの組み合わせか…。カオスだなあっちは。アセンズ、ご愁傷さま。


 とかなんとかやってるうちに、会合は解散になったらしい。神様たちもそれなりに情報交換が出来たようで、上機嫌の様子。俺はまたしばらくはレベル上げに専念するかねぇ。少なくとも、ゴライアとアバドンの足を引っ張らないように、強くなっとかないとな。連携したら轢き殺されました、とかだけは避けたい。


“じゃあ、またな。近いうちに。”


「おう、そっちはレベル上げ頑張れよ。」


「また。」


 遠くからカレンが手を振ってくれている。俺ごときに手を振ってくれるとは…もしやこれは俺に気がある?いや、男子特有の勘違いだこれは。






 ハッと気付くと、神様の部屋に戻って来ていた。


“お帰り、ヒュプノス君。一緒に居た僕が言うのもなんだけど。”


 ああ、帰って来たって感じする。外に仲間も出来たし、中々収穫あったんじゃないかな。


“ヒュプノス君、ちょっと話すことがあるんだ。重要な事だから、良く聞いてほしい。”


 おや、ベネルフューゲルが真面目だ。これは、結構重大な事だろう。


“実は、僕らが急に集まることになったのはね、一神教を広めている大神、ゼノンとの対決が避けられなくなったからなんだ。ゼノンは僕らが眷属を集めているのをどこからか知って、同じように異世界人を召喚している。ご丁寧にダンジョンの数に合わせてね。”


 まじか、異世界人ていうと、やっぱり俺たちと同じ日本人?


“多分ね。問題は、その強さ。彼らは勇者って崇められていて、ゼノンからの信託を受けている。ゼノンはこの国の信仰を一身に集めてる訳だけど、僕ら神は信仰の量でその使えるパワーが変わってくるから、はっきり言って僕らが束になっても集まらない位のパワーを牛耳ってる状態だ。で、その信託を受けた勇者たちはそれはそれは強い。”


 え、それってもう結構拙いんじゃ?詰み?


“いや、そこで僕らは協力することにしたわけだよ。ゼノンは馬鹿だから、勇者を各ダンジョンごとに召喚している。一騎打ちみたいな考え方なんだね。それで、本来一人分の勇者の強さが8分割されたわけ。それと、奴はものすごく臆病でもあるから、一人の勇者に人気が集まって、ゼノンが追い落とされる、所謂現人神みたいな現象が起こるのを嫌ったんだと思う。”


 ああ、ダンジョンを全て攻略した英雄だか勇者だかをみんなが祭り上げたら、それが信仰になっちゃいました、ついでにゼノン信仰よりも人気が出ちゃいました、的な。


“そう。だから、勇者が各ダンジョンに攻め入って来た時、僕らはお互いのゲートを繋いで、共闘して倒すことにしたわけだ。攻め入る時期は勇者毎だろうし、同時であってもダンジョンの攻略は時間差が出る。幸い、僕ら3柱のダンジョンはかなり深い造りになっているから、そうそう攻略されることは無い。”


 おおー、何とか活路は在りそうですな。


“そして、その切り札が君たち異世界の眷属であり、特にヒュプノス君、成長する見込みの有る君はその中で最も重要な存在なんだよ!”


 へ?俺?


“そう、他の神達が僕に何で言い寄って来たかっていうとね、勿論僕の魅力もあるし、それに僕の力もあるんだけど、成長することのできる眷属を持っている唯一の大神だって事もあるんだ。”


 さすがの自信ですな、神様。じゃあ、結論的には強くなれと。


“結論に至るのが早すぎて悲しいけど、要するにそういう事だね。他の神々は君が成長して、勇者を抑え込める力を持つことを望んでる。同時に、勇者を潰した後、君を連れた僕が覇権を握らないように、その加護がリークすることを望んでるわけだ。”


 はあ、随分先の事まで考えてるんですね。自分の所が勇者に勝つと疑ってない辺り、何というか脇が甘いというか、考えが浅いというか、そんな感じを受けなくも無い。


“まあ、大神の数は減るかも解らないよ。今の僕の望みは、このダンジョンが生き続けることと、ヒュプノス君が無事であることだけさ。”


 うむ、有難うございます神様。他の神の期待はさておき、俺をプログラミング地獄から救ってくれたベネルフューゲルの期待には応えるつもりだよ。


“ありがと、期待してるよ!”


 俺の認識力ではまだ神様の顔ははっきり見えないが、それでも笑っているのが分かった気がした。

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