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先生
その後、私たちはLINEを通して学校以外でも話すようになった。学校では、命が係の当番の時、保健室で話すようにしている。だか、私たちの交流を知る人はクズ保健師の「松之山コウキ」こと「まつ先生」しか知らない。
今日はたまたま先生も一緒にお話タイム。
「お前らさ、何でこの事秘密にしてんの?お前ら評判いいし、別に隠す必要も無いだろ。」
先生が問う。
「だからだよ。」
先に口を開いたのは命だった。
「私たちは人気があるから、隠す。」
付け加えるように私も命に続いて言った。
「それ自分で言うか?」
確かに自分で言う事じゃ無い事はわかっている。だが先生を無視して話をつづける。
「私たちがあってるって知ったら、みんなここに来るかもしれなない。付き合ってるって囃し立てられるかもしれないから、」
わたしが説明すると先生はニコリと笑う。
「別にいいとは思うが、お前らに決める権利があるからな。」
この人は以外といい人なのかも知れない。
と、以外にも私は思ってしまった。