プロット 実弾投下（Ver.１.１）
越中統一
軍神様の命により
越中国２郡の分国守護代である神保長職をはじめとする
西越中の有力国人衆を富山城に召集する。
神保氏は一向宗と組み、越中統一目指して新川郡に侵攻した経過がある。
分郡守護代椎名氏と救援にきた越後長尾氏を相手に戦い敗北し、
能登畠山氏らの仲裁によって一時的には和睦したこともあるが
越後勢が兵を返すたびに反抗を繰り返していた。
２年前の戦によって居城増山城を包囲され、
上杉に降伏したため、軍神様に従属している。
当主神保長職は重臣小嶋職鎮を伴いやってきた
親一向宗派である、重臣寺島職定はさすがに随行しておらぬか。
国人衆からは、
城生城の斎藤利基
海老瀬城の沢一族長沢光国、
願海寺城の寺崎盛永、
弓庄城の土肥政繁などらである。
対一揆衆鎮圧
富山城評定の間にて、軍神様の左右に姉小路頼綱と供に座し、
椎名康胤と長尾藤景、神保氏張と
上杉、織田、姉小路、椎名の家臣が分かれて並ぶ。
軍神様が、次の通り意を伝えた
「越前朝倉氏より、加賀を中心とする一揆衆の鎮圧依頼があり、
また、先の上洛の際に将軍義輝公よりも内々に命を受け、
上杉は一揆衆の鎮圧にあたることなる。
まずは、越中礪波郡を拠点とする一揆衆を鎮圧して解散させる。
続いて、能登畠山、越前朝倉と連携して、加賀に侵入することとなる。
今まで一揆衆に対し、守護畠山氏や越中国衆の要請があり、
祖父長尾能景の代からがたびたび越中に派兵し鎮圧してきたが、
兵を越後に返すたびに、再び反抗を繰り返している。
西越中の守護は河内畠山氏ではあるが、
三好との戦いで、力を落としており、
義輝公より越中守護就任の内諾をいただいている。
方針として、
越後勢を富山城を駐屯して直接統治にあたることとする。
義輝公の命により濃尾・伊勢の織田殿と
飛騨の姉小路殿が支援をいただく。
織田殿からは兵糧などの拠出が申し出があった。
ただし、飛騨を経由しての運び込みになるため、
雪で道が閉ざされていることから、
春まで待たなくてならない。
また、越後からも兵を移動させなくてはならぬことから、
富山城において討伐軍を編成してから、
一揆方に攻め込むこととなる。
その間は、神保殿を中心に西越中国衆があたることとする。
なお、直接戦う必要はなく、
物見につとめ、守りを固めれだけでよい。
一揆勢が攻めかかってくれば、
富山城にいる後詰を救援に向かわす。
なお、一揆勢の中には一向門徒だけでなく、
土豪・地侍や他宗派の者もいると聞き及んでいる。
それらの者の切り崩しを命ずる。
真宗専修寺をはじめとし、真言宗、天台宗、曹洞宗、臨済宗や
白山などの各寺院に助力を要請しており、
僧侶や御師が派遣されてくることとなる。
そのための軍資金を用意したので、渡すこととする。」
上杉家臣たちが、織田が用意した織田永禄銭を入った箱を
次々に運び込んでくる。
それを見た、国人衆たちの目が泳いでいる。
一揆勢が恐ろしいのはその数である。
地縁など関係で心ならず参加している者いるだろう
事前に数を減らせるのであれば、
やっておいた方がいいだろうと提案し資金を用意した。
代金は、佐渡の金で支払っていただくので、大丈夫である。
「織田殿、姉小路殿の兵は物資の移送のためは猿倉山に駐屯する。
派兵は田植えのあと、軍の編成でき次第となる。」
と、西越中国人衆に命じた。
そのあとは、歓迎の宴を開く。
上杉は清酒・焼酎を用意し、
織田は、肉や乳製品による料理や饂飩・蕎麦を提供した。
国人衆らは新しい料理や酒の数に驚いていた。
その席で、軍神様より、
「飛騨と街道を通して織田領と通商を行うので、
これらの食材をに入れるのは容易になるだろう。
更に、織田殿が麦・蕎麦を食すための新たな加工方法を教えてくれている。
これらを広めるとともに、越中の開墾を進めることになる。
そのため、越中から争いをなくす。」
と、宣下したことにより、場が沸き立った。
これは、軍神様らと事前に打ち合わせを重ねたことである。
越中は長年の争いにより荒廃しているが、
平野部が多いため、開発に成功すれば食糧を増産できるだろう。
越中の開発は上杉にだけ利するものではなく、織田にも利がある。
技術の提供や開発に協力することで、上杉に恩を売ることはできるし、
北前船への参画できるようになれば、
越後・出羽・蝦夷地と一大通商圏とつながることができる。
膨大な金銭が動くこととなり、十分すぎるほどの利益を見込めるだろう。
今回の件がうまくいけば、一向宗に一撃を与えることができよう。
陸続きのため、北陸の一向宗の動きには尾張・美濃に影響があろう。
早いうちに叩けるなら、叩いておいたほうがよい。
未来の知識によれば、軍神様は一向宗と和睦したことにより、
権六率いる織田軍と加賀の地で戦うことになったはずである。
ここで、上杉と一向宗徒と対立させるよう
仕向けておく必要がある。
織田と上杉と敵対することになったとしても、
間には飛騨などの山岳地帯があるため、
上杉が織田領へ侵攻するの容易いとはいえない。
進路が限られるため、ゲリラ戦での迎撃することは容易である。
こちら側は、越中の地形情報を得ることできることから、
ルートを確認できれば、逆に侵攻することも可能かもしれない。
軍神様は「義」を第一としており、欲では動かない。
「利」ついても、理解しているので、
敵対しない限りは、裏切りことはないだろう。
気を付けるのは、領地を接している武田である。
かの者の領地は、山ばかりで採れる作物が少ないため、
常に貧しく、民は餓えていると聞く。
こちらが隙を見せれば直ちに動くであろう。
さて、どうする。
今のうちに一戦してこちらの力を見せとく方が良いか？
難しいところであるな。
独自に調べた結果、戦国時代で好戦的なのは、
浄土真宗本願寺派と天台宗山門派くらいだと判断。
真言宗も根来衆などの僧兵を抱えていたが、
手をださないかぎり動かないかと思う。
法華は排他的な教義を含むが、当時は多数に分派しており、
反抗するような指導者が見当たらなかった。
この話の中ではこの判断で進めていきます。
