プロット 龍虎和議事前協議(Ver.1.1)
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出席者
進行役
織田家当主 織田信長
当事者代理
上杉家重臣 直江景綱
姉小路家当主 姉小路良頼
幕府派遣
旧信濃守護 小笠原長時(家臣を置いて京に逃げた)
オブザーバー
関白 近衛前久(将軍従兄弟)
ゲスト
北条家当主五男 北条氏規
その他
織田家の面々 織田信行、蝮、丹羽、柴田、池田、猿、策士他多数
議題
『幕府(将軍)命による第御回川中島の戦いの停戦について』
内容
将軍様より、北信濃での龍虎の戦いを止める命があった。
方法は、信長に一任されている。
そこで、両者を交渉の場に立たせる方法を協議したい。
協議前に、北条氏規に北条の上野侵攻のについて確認する。
氏規は、
「当主から上野ことについて何も伺っていない。
今回、岐阜に来たのは、先の手紙の返礼のためである。
自分はこの場で返答する権限を与えられてはいない。」
とのこと。
それではと、氏規に北條と上杉との停戦をすすめることにする。
なぜであるかを説明してやる。
「幕府の命により、上杉と武田の川中島の戦いを止めることで、
この場を開いている。
将軍の命であるので、上杉殿は時期は不明だが、
停戦には応じるであろう。
停戦がまとまれば、その後どう動くか?
武田と連携して上杉殿の留守を狙い、
北条が上野に侵攻したことが問題になるだろう。
戦を止められた上杉殿の矛先が、
関東に向くかもしれないが、どうであろうか。
今の上杉殿は武田との戦に集中しているところであり、
武田との連携はすでに破綻していると思われるが、
まだ今のうちであれば、この信長が、
上杉殿にとりなすこと可能である。
ちょうど、上杉家の重臣の直江殿がいることだし、
直江殿、どうのように考えておられるかな?」
「上様は虎坊主を必ず討つといて、川中島に向かった。
すでに川中島一帯の攻略は終えております。
残るは虎がこもる海津城だけです。
武田が野戦に応じてこないため、膠着状態になっていますが、
上様は初めから越年も辞さない考えでありました。
以前の戦いでも、年の半分を対陣についやしたことがあります。
今回も相手との根競べになりそうです。
上杉家家臣として私の考えは、
武田が川中島の領有を認め、
海津城を明け渡すことを条件にいたせば、
上様は納得し、和議の命に応じるかと思われます。
ただ、北条の上野侵攻の件について、
どのように判断されるかまで、私には予想がつきません。
一度言い出したら、周りの意見を聞かない方であり、
家臣はそれについていくだけであります。
今回は、将軍様の命でありますので、
上様の耳にいれ説得いたしますが、
命にない北条のことを、
どのよに判断されるかまではわかりません。」
氏規に、
「上杉殿の気性を考える、俺も同様であると思う。
すぐにでも、武蔵に駐留している軍を解体して、
上杉と停戦することすすめる。
さらに北条家当主から、
武田へ、和睦をすすめるのであれば、
俺が上杉殿に話しを通し、
佐竹、宇都宮、里見への停戦を仲介する。」
と言う。
氏規はしばし考え込んでいたが、
「まず当主に話を通し、判断を委ねます。」
と答える。
善は急げということで、土産を用意し持たせ、
ただちに、相模に送り出すことにした。
(硝子などの工芸品や、清酒樽、焼酎、味醂、醤油樽、
各種瓶詰、金平糖、大八車など)
続いて、武田への対処を確認する。
川中島は海津城-荒戸石城ライン以外は上杉が抑えたが、
虎坊主は、いつものとおりの持久戦の構えである。
前回の戦いで痛い目を見ており、
飛騨での後方攪乱の策も失敗に終わった。
北条が上野から撤退したことが伝われば、
停戦交渉に応じるかもしれない。
軍神様へ報告は、直江殿に頼むこととして、
そろそろ武田に使者を送るとこととする。
使者は武田にゆかりある臨済宗妙心寺派の坊主にでも頼むとするか。
揺さぶりのため、上野から佐久郡への兵を出せるか
直江殿に確認する。
直江殿も、
「佐久郡は山内上杉氏の旧領であるので、
上杉には取り返す名目がります。
北条が兵を引けば兵を出せるでしょう。」
策士が発言を求めてきた。
「今の状況では、川中島に集中しておりますので、
たしかに、佐久郡への侵攻は武田の動揺を誘えます。
川中島と上野がつながることになります。
武田にとっては脅威に感じることになるでしょう。
但し、その後ろには小県郡には真田の城があります。
佐久郡を攻略が成功しても、
一筋縄ではいかなくなるでしょう。
挟撃のため川中島にいる兵を動かせば、
何か奇策を打ってくるかもしれません。
ここは、旧小笠原領であります。
安曇郡の北方の仁科氏への調略をすすめます。
仁科の領地へは、越後から街道がつながっておりますし
飛騨からは武田が使った山道を利用して、
信濃府中に兵を入れることができます。
すでに池田殿に頼み、山道を調査して、
通行可能であることを確認しております。
雪が降るまえの今であるなら可能であります、
少数の兵でも武田の動揺を誘うことができましょう。
ここに旧主であります小笠原殿がおりますし、
仁科氏へは、硬軟あわせ調略すれば降ると判断します。
うまくいきますと、小笠原殿の旧領の攻略や
川中島と信濃府中の間にある
牧之島城の背後を襲うこともできます。」
周囲をみると、「なるほど」とのいうような顔している。
「良い案である」と答え、直江殿に確認する。
「よい策だと思います。
川中島が膠着状態でありますので、
旧小笠原家臣を越後に戻してから、
信濃府中に派兵することは可能でしょう。
上様に、上申することにいたします。」
そうなると、飛騨から信濃府中にだす兵が問題になる。
織田から兵を出すしかないが、
まだ、武田と表立って戦いたくはない。
ばれるであろうが、小細工しておくとするか、
姉小路良頼に、
旗指など飛騨の装備を借り受けることを申し出ると
「わかりました」
と了承を得る。
勝三郎に命じ、織田家山岳特殊部隊の出動を命じる。
小笠原長時にも旧臣らへの説得の文を頼む。
(喜んでいるようだが、旧領が戻るかは軍神様の判断になる。)
策士に外に意見はないか確認する。
「あとは、和議の後からになります。
人質二人を使い、武田を混乱させたいと考えます。」
と答える。
俺は「任せる」と返す。
関白様からは、
「必要なら、朝廷からも使者を出す用意をする。」
といわれる。
織田としては、信濃にまで手を出す余裕はないことを説明し、
前から武田と不戦同盟を結びたいと交渉している。
今回の和議に併せて、武田と交渉の場を持ちたいので、
その時には協力してほしいと頼みでる。
関白様は了承した。
以上で上杉と武田との停戦に向けて進め方についての協議が終えた。
盛信の仁科氏継承フラグを折ってしまった。
ここまでに読んでくれた方にお願いします。
発想に評価をいれてくださいますとありがたいです。




