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プロット 禊祓(Ver1.1)

ブックマークありがとうございます。

布石の回収回で、まとまりがありません。

岐阜城にて、

 上洛の際に購入した材料や伝手による

 新規事業の計画書を作成している最中に、

 畿内の革職人たちが、伊勢に到着したとの報が入る。

 伊勢神宮から離れた場所に、再び仮設テントで待機させ、

 家族と再会させている。

 

 すぐにでも、美濃の牧場で受け入れたいが、

 織田の領民が受け入れやすいよう、

 大げさな儀式を行うこととする。

 事前に、伊勢神宮の神官に交渉し、

 彼岸が近かったので、

 それにあわせて「禊祓」の儀式を行うこととした。


 まだ、日数があるので、

 いくつかの指示を終わらしてから、伊勢に向かうとする。


根来技術者の受け入れ

 算正の手紙を契約金とともに根来に届けさせる。

 職人を家族ごと迎える準備をさせる。

 ついでに、漆塗りを指導できる職人を頼む。


陶芸工房

 堺の入り札のデータをすべての窯に渡す。

 競争させるためである。

 競わなければ、技量は上がらない。

 

 新しい事業として、タイルを制作する。

 確かタイルも陶器の一種だったはず、

 セメントの塀や壁に貼れ、玄関、浴槽などにも使用できる。

 色や形もそろえて升目状も作らせるのもいいが、

 不揃いに配置するのも面白いかもしれない。

 釉薬の研究にもなるし、失敗作の陶片も再利用できるだろう。


荷車工房の新設

 堺商人から出資金が集まったので、

 荷車工房も立ち上げ、量産化の準備をする。

 戦いがはじまれば、荷駄隊の強化も必要だろうし、

 堺の商人も待ち望んでいる。

 吉田城攻略の際に、試してから販売する。


 荷車・大八車は組み立て式とし、

 一般販売用はベアリングとサスペンションなどの

 構造を秘匿させ、簡単に分解できないようにし、

 車輪及び車軸部分など、走行不能の危険がある部品だけ

 交換できるようにしておく。


 車輪はいろいろ試した結果、樫の木にした。

 これが一番固く、摩耗が少なかったからだ。

 革をはさんだり、竹とかも試しては見たが、

 手間がかかるだけだった。

 振動はサスペンションのみで押さえることにした。

 本当は鉄がいいのだろうが、武器や道具が優先である。 


 堺に組立や修理工房をつくり、職人を送ることとする。

 分解した形跡を発見した場合、販売を打ち切る契約とする。


 車のサイズに合わせた、コンテナも作る。

 伝馬と同じく荷車を替えて、

 荷物だけ早く送るシステムを構築する。


 梱包材として、段ボールの使用も開始する。

 使うときだけ組み立てればいいので、多数在庫も抱えられる。

 炊きつけに使われていた古紙を回収し、リサイクルに回す。


甘味研究所

 堺で砂糖を大量に仕入れさせた。

 サトウキビの栽培方法は、まだ確立できていないし、

 砂糖が生産できるようになっても、量は必要になる。

 ただ、値切りには使えるであろう。

 先にレシピだけでも確立し、高価だが金持ち相手に販売することする。

 

 まずは餡からだ、小豆餡外に栗餡や白餡を試させる。

 羊羹も作れるだろうか?

 ういろうって、羊羹とどこが違うんだったっけ?

  

 次に、乳と卵、小麦を作った菓子だ。

 キャラメル、プリン、カスタード、カステラなどは作れるだろう。

 材料はそろっていると思うが、製法は知らないので、

 いろいろ試させることにする。

 

 砂糖を材料にした、飴もだな、

 金平糖の製法は浮かんだので、伝える。

 綿飴は、飴細工の作り方を示し、

 細い糸状にする方法を考えさせる。

 ザラメを熱しながら、遠心分離するのだったかな?、

 うまくいけば、あれにも利用できるかもしれない。

 ジャムも作れるか、果物も数種類あるので、

 いろいろと試させてみる。


 ついでに、ゼリーも研究させよう。

 材料になる寒天を捜させることにする。

 心太があったので、大丈夫だろう。

 材料にジャムが使えるだろうか?  


医療所の建設

 京で医術の習得した者を連れ帰ったので、

 領の各地に医療所を作らせ、民の診療に当たらすことにする。

 民から報酬はわずかしか取らないこととし、

 一人一人診断カルテを作り、

 症状や処方した薬の薬効を記録することとする。

 すでに甲賀衆に命じて、領内のあちこちに薬草園を作らせてある。

 記録を元に医療を充実させることにする。


 このほかの治療方法として、

 熱湯消毒、アールコル消毒、包帯、止血法など確立してある。

 針と糸の縫合技術に、添え木と漆喰を使ったギブスもだ。

 

 最終的には麻酔薬を見つけ、開腹手術をできるようにしたい。


 

 だいたいこんな所か、伊勢神宮に向かうこととする。



伊勢神宮近くの海岸

 「禊祓」の神事は水垢離として、伊勢湾に飛び込ませる。

 伊弉諾神の禊をたとえとした行事にした。

 未来にもやっていたな。

 

 三月であるので、まだ寒いがこういうものは勢いである。

 自ら着物を脱ぎさり、褌一丁になって先頭に立って走り、

 海に飛び込み、早く入れと誘う。


 革職人達も、儀式をすませば、織田領で平民なれるので

 家族と一緒にどんどん飛び込んでくる。

 いままで厳しい差別と闘ってきたから、

 このくらいはどうてっことないか。


 近くにいた、武士や海賊衆も負けじと飛び込でくる。

 温度がまだ低いので、海から上がると体が冷え切っている。

 

 海岸には、たき火と酒、甘酒、汁粉が用意されており、 

 海から上がった者に、次々に渡される。

 皆でたき火に当たり、体を温めながら食す。

 

 のちに、新年を迎える一二月の大晦日に各地神社で行われ、

 恒例の神事となった。

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