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プロット 密議&昇殿(Ver.1.2)

ほぼ、畿内の状況説明回

官位奏上

 翌日、関白様と吉田神祇官が参る。

 糞狸及び長政の官位叙任について、

 朝廷内で折衝中であること、

 信長からの軍資金及び将軍様の託で

 ほぼ決定だが、一つ調整が必要だとのこと。


 狸の祖父の清康が新田源氏の世良田氏を

 名乗っていたことが判明しているが、

 世良田氏が三河守に任じられたことがないため、

 関白様の政敵である二条前関白から

 横槍がはいったことが原因である。

 

 関白様と吉田神祇官が武家家系図を丹念に調べたところ

 氏を「得川」に変えれば、叙任できることを突き止める。

 時間がかかるのが面倒なので、狸に了承させた。


 関白様はこれで大丈夫だろう言い、

 官位叙任のための昇殿は吉日を選んで行うと告げ、

 すぐに朝廷に戻ろうするのを止め、

 生ものである熟成鯨肉だけ、先に天皇に献上するよう渡す。


麻雀&密議

 実力大名三人及び国主並三人が揃って上洛していることもあって

 将軍の申し出により、幕府の今後についての密議を行う。

 

 ただし、下手に勘ぐられるのも嫌なので、

 麻雀を試しながらと提案する。

 

 2セット持ち込んで、1セットは将軍様に

 もう1セットは謀神様に進呈する。


 軍神様も欲しいそうにしていたので、

 帰国時に渡すとしたら、ことのほか喜んだ。

 

 長政と糞狸は後回しだ、

 完全手作りであり、品質保全のため、

 出来映えを厳選に審査しているので、数が作れないとごまかす。

 

 まだ、一般に広めるための準備段階で

 将軍様の意見を聞きたいということにし、

 新製品なので知られたくないとして、

 側衆どもを部屋から出して、見張らす。


将軍様より、

 昨年三好の嫡男が亡くなり、

 実弟で三好の有力者であった実休、十河一存もすでに亡く、

 長慶が気を落とし、体調もすぐれていないと聞いている。

 

 御供衆である松永久秀を通じて幕府への干渉は続いているが

 三好の傀儡にあった管領細川氏綱も亡くなり、

 三好は幕府に干渉する名目を失っている。

  

 この機に乗じて、幕府の権威を取り戻したいので、

 朝廷・幕府に忠孝の篤い大名に協力を求める。


幕府の状況として、

 管領の後任を決めず空席にしている。

 氏綱に後継がなく、前管領晴元の後継はいるが

 幽閉していたので、三好も推挙できない。

 

 伊勢氏の代わりとして政所執事に

 子飼いの摂津晴門を任じ、奉行衆を掌握させている。

 ただ、幕府には単独で動かせる兵(奉公衆)が限られおり、

 ※北畠具教は朝臣扱い、旧臣がついていったが、

  具藤(信長)からの仕送りのみなので、少人数

 三好の武力に対抗することは難しい。

 そこで地方の有力大名に助勢を頼みたい。

 

 軍神様を管領代に任じて

 朝倉とともに、加賀の一向宗を平定し、

 そのまま、越後兵を上洛させてほしいと頼みでる。

 

 軍神様、少し思案したが了承するとした。 

 ただ、関東と武田の動きが心配であるとのこと。


 それから、謀臣様には尼子との戦い後、

 兵を連れて上洛するように頼む。

 こちらも、三好の淡路水軍がおり、

 陸路も難しいと返される。

 ただし、事が起こった時には派兵すると答える。

 

 織田は、伊賀路しかつかえないため。

 少数の派兵しか無理だと答えておく。

 

 現状では、京に兵を入れられるのは、

 畠山と六角、それに朝倉しかいない。 

 ただ、兵を動かすとなると

 三好を刺激して、再び将軍追放に動く恐れがある。

 今は、軽率な動きは慎しみ、

 まずは、山城国を掌握して、

 幕府の力を取り戻すことに努めるべきだと

 意見する。

 謀神様も、この意見に賛成する。


 

 

 皆考え込み、牌の音だけひびく



 






 まず、畿内の状況を確認しあうこととなった。

 

 京及び山城は、守護代であった伊勢氏が没落し、

 実力ある国人衆がいないため日和見状態

 まず、幕府側に取り込む算段が必用である。


 大和は、悪党が城を造り領有化を目指しており、

 筒井氏などの国人衆が反抗している。

 

 摂津の国人衆は三好方であり、

 また、本願寺がどう動くかが不明である。

 

 丹波国には三好が守家臣を守護代内藤氏に送りこみ、

 丹波の平定及び丹後、若狭を調略している。


 若狭の武田氏は、内藤氏の調略により、

 重臣が守護に反抗している。

 

 丹後の一色氏も同様である。


 越前の朝倉は国内及び加賀の一向宗と

 争っているため、派兵は難しい。

 

 但馬の山名氏には往年の力はない。

 

 播磨国の赤松氏も力を無くし

 三好方である国人衆が勢力を伸ばしている。


 備前の浦上は反毛利で、毛利方の備中の三村と

 美作で争っている。

 

 これらに対し三好は讃岐・阿波を領有し、

 淡路には長慶の弟の安宅冬康の水軍がおり

 淡路を通じて、いつでも畿内に派兵できる。

 

 更に和泉を支配下に置いており、

 裏で堺商人も協力していると思われる。

 

 河内は、畠山氏と三好とで争った結果、

 三好の支配化となり、 

 紀伊に撤退した畠山との連携が鍵になる。

 

 近江の六角は、先代より世話になっていたが、

 二年前の戦で三好の軍門に下っているので、

 将軍側につくかどうか不明である。

 現状を聞くところ、家内に問題があるため

 あてにすることは難しい。



 現状を確認し、皆で考え込む








 


 ここであらためて、長政の近江平定の承認を願い出る。

 

 浅井が琵琶湖を抑えれば、

 水運により、織田・浅井の兵を京に入れることができる。

 

 まだ、越後の兵も飛騨・美濃を通して

 派兵できるのではないかと、軍神様、姉小路に確認する。

 

 軍神様はできるであろうと、

 ただ、武田が背後を狙う恐れがあると答える。

 

 将軍様は六角家内の乱れを検討した結果、

 長政に対し、近江平定を承認すると答える。

 

 軍神様へは、武田、北条との仲介を約し、

 あらためて、加賀の平定を命じる。

 事前の策として、長政の琵琶湖制圧が成功した場合、

 飛騨、美濃、近江を経由して派兵を頼むとのこと。

 

 織田に対しては、浅井への助力と

 大和の松永に対する牽制を命じる。

 

 謀神様へは尼子攻略後に東進することと

 瀬戸内海での淡路水軍への牽制を命じる

 

 狸には東海道を東に進み、武田への牽制を命じる。

 (織田が助力)

 斯波義銀の守護代就任も決め、遠江攻略の旗頭にする。

 ただ、三河を平定後となる。

 

 この密議に関しては三好勢に気づかれぬよう秘することとなった。

 

 将軍様にも焦って軽率な行動をとらぬよう、皆で念押しする。 


 それから、将軍様に伊賀路を通して、

 濃尾・伊勢の産物を商人に流通させると申し出、

 幕府の資金源にしていただきたいと願い出たところ、

 贈呈した品々(真珠・硝子製品)が浮かんだようで、

 感謝される。


昇殿までの期間

 関白様を食事に招待したり、

 

 関白様派閥の公家達を紹介されたり、


 吉田神祇管たちと、神社を介した朝廷の資金は集めの方法を練ったり、

 

 将軍様に剣の稽古につき合わされ、

 柔術の技を将軍の前で披露し、

 受け身や簡単な投げを教えたりしていた。

 

 また、石谷頼辰、斉藤利三兄弟に長宗我部と取次を依頼したり、

 

 謀神様と交易品の内容つめたり、

 

 軍神様と謀神様で北前船での交易の内容つめたり、

 

 幕臣の和歌伝承者や公家たちに執筆依頼したり、

 

 悪党が新作を見せてほしいといきなり訪ねてきたりしていた。


 何やかんやで、多忙の毎日だった。 

 

朝廷昇殿

 吉日、御所に昇殿し、官位を受領する。

 

 軍神様は「従四位下左近衛権少将」(注:景勝の官位から判断)

 謀神様は「従四位下右衛門督」(注:輝元の官位から判断)

 俺が「従四位下弾正大弼」

 長政が「従五位下近江守」

 糞狸が氏を「德川」に変え「従五位下三河守」

 に任じられる。

 

 帝より、直々に伊勢外宮遷宮などの

 先代のからの織田弾正忠家の献身を褒められ、

 献上した品々も貴重なものばかりだと喜ばれ、

 今後も朝廷への変わらぬ献身を頼まれる。

 (軍神様、謀神様も同様)

 また、神社を通じた御領地の管理方法について、

 関白様、吉田神祇管に協力するよう命じられる。

幕府側と三好側とに分けるのに手間がかかった、

昇殿のしきたり知らないので、適当です。


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