表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
34/97

プロット 織田家分国法(Ver.1.1)

岐阜城

 岐阜城に戻ってきた。

 一向宗に通じた松平家臣を竹千代に合わせ直臣扱いとし(織田家客将)、

 城下に屋敷を与え、仕事を手伝わせ織田のてやり方を覚えさせる。

 謀臣は鷹匠だったので、鷹狩の差配をまかせることとし、

 近くに置き、竹千代の傅役に加える。

 この地位なら、側で意見させることもできるであろう。


 争乱までの間、いろいろと準備しとかなければならないので、

 じっくりと今後の計画をたてることとする。


 まず急がなければならないのは、織田家の分国法だ、

 いままで、尾張一国だったから目が届いたが、

 急に領土が増えたため、すぐにでも法の整備しなければならぬ。

 

 民は皆平等に扱わなければならない。

 税や訴訟も公正公平を判断をしなければ、不満がたまる。

 そのための法だ!


 始皇帝だったか、韓非子だったか?

 法を必要とする理由の知識が浮かんできたが、不確かだ、

 もともと関心がなく知識が浅いのかもしれないが、

 必要とすることはわかった。

 頭が痛くなるので、深く考えないことにした。

 問題なのは、知識が有用か無用かなだけだ、

 判断は俺様がする。

 

 以前から甲賀・伊賀衆に他国の調査を命じて、

 北条、今川、武田、朝倉などの分国法を手に入れている。

 中身を吟味し、参考としている。

 租税法、民法、商法、刑法、訴訟法、軍法や、

 武家・寺社・平民への規範など多岐に亘る。

 一人で考えて明文化するのは、面倒だし無理だ、

 や・り・た・く・な・い!!

 

 俺様の意見を伝え、家臣たちに精査させている。

 今は吏僚衆が文書化ため、忙しくしている。

 最終確認だけはしっかりするつもりだ。


 村井を筆頭に島田秀満と美濃で見つけた

 武井夕庵などの吏僚や祐筆たち総出で任せている。

 

 信行、丹羽、池田や馬廻りたちにも

 意見や内容を確認をさせている。

 家臣たちの出自は土豪が多いので、

 民に密接した意見が出るであろうか?


 まずは法を施行してから、問題点を洗い出し、

 あとから追加や修正すればいいだろう。

 俺様が法律を決める。

 

 重要なのは、武士を律する法律だ、

 これからの武士は、支配階級として、

 民の手本とならなければならない。

 民から見放されたら時点で終わりだ。

 一揆をおこされれば、いままでやったことが吹っ飛ぶ

 収入は減り、兵も集まらなくなる。

 統治者として、死活問題である。

 その点をわからせねば。

 中国・日本の歴史も勉強させるか、

  

 そして、織田家の法に従えないものは、

 容赦なく平民に落とすか、追放だ!

 法は民を縛るだけでのものではなく、

 自分の身を守るものだと、わからせなければならぬ。

 (という知識が浮かぶ?)


 後は、商人だな、

 海千山千の者たちだ、

 必ず法の裏をついてくるであろう。

 対策しても無理だろうな~

 まぁ、あまりにもアクドイことしたら、

 店ごと潰して財産を没収してやる。

 変わりはいくらでもいるはず、

 わざと泳がすことも検討しとくか、

  

 新年の評議で発布し、四月から施行開始だ。



 次は、開発整備計画だな、

 すでに美濃の治水はとりかかっているが、

 伊勢も必要であろうな。

 伊勢には、木曽三川ような大きな川が無いから

 とりあえず、土嚢で間に合わすとするし、

 開墾と併せて行うこととしよう。


 道路普請だが、岐阜~近江間、岐阜~越後間、

 それに伊勢街道をまず整備しなければならない。

 とりあえず、猿をいったん戻して進捗状況を確認するか、

 並行して行いたいので、それぞれ普請奉行を決めるとするか、

 

 しかし、使える家臣の数が足りぬ、

 南伊勢を任せる奴をどうするか?

 とりあえず、秀孝と信包を置いてきたが、

 あいつらでは貫目が足りぬ、

 伊勢の国人・土豪どもは、小者ばっかりだったが、

 従わせるためにも、織田家の重鎮を送る必要がある。


 尾張は、織田一族が多いのでうまく治まっている。

 林や佐久間がいるし、信広兄を送るとするか、

 そうだ、ついでに伊勢守の一族も送り込むとする。

 由来はわからぬが、何か関係がありそうだし、

 信安は義理の叔父でもあるしな、

 

 尾張は、信時兄や弟・従兄達にまかせるとする。

 統治と経済の勉強になるであろう。

 

 南伊勢だが、織田にとって重要な地になりそうだ、

 周囲に敵はなく、攻められる方向が決まっている。

 伊勢平野には河川が多く水源には困らない。

 新田開発も容易に進むであろう。

 伊勢湾があるので、港があるから水運も利用できる、

 後ろには、伊勢・紀伊の山々が広がっていて、

 木材の外、鉱山も期待できるであろうか? 

 原料も近くで用意できそうなので、工房を設置できる。


 守り関しても、北伊勢から幾重にも防御線を構築しておけば、

 攻められても対応が容易だ。

 伊賀からは、国人衆をうまくてなづけておけばなんとかなる。

 最悪、南伊勢の奥まで攻められても、

 背後には大森林と海があるので、逃走するのも自由だ。

 「栄枯盛衰」未来がどうなるかわからん。

 のちのちの子孫のことも考えて、開発しておくとしよう。

 まっ、志摩の景色はいいし、暖かそうだから

 将来の隠居の地にするか、


 あとは軍事だが、伊賀を通れば京や大和に兵を出せる。

 畿内に近づきたくはないので、街道開通はあとまわしにする。

 今は伊賀までで十分であろう、


 それと、紀伊には熊野三山や高野山があり、

 修験道や密教の荒行の場でもある。

 兵たちの訓練地として申し分ないであろう。

 レンジャー並の訓練をし、ゲリラ戦に特化した

 特殊部隊を作るとするか。

 

 志摩での戦いで、かなりの船を拿捕できたので、

 水軍訓練所を作り、水軍を強化することとする。

 

 さて、直属の馬廻りだが、母衣衆を決めないまま

 ここまで来てしまった。

 領土も広くなったので、城代をできるものを育てなければいけない。

 検地や普請などの仕事をさせていたので、

 すぐにでもまかせられるだろうが、貫目が足らん。

 自由に動かせる部隊は今後も必要だし、

 序列と担当方面だけでも決めておくとするか、

 

 東(信濃)、西(近江)、北(飛騨越後)、

 尾張・東海道に伊勢・紀伊か

 黒・赤の二つだけでは、足りないな~

 この際だ、とりあえず五色にする。

 黒・白・赤・青・黄だ、

 必要になったら更に増やせばいい。


 筆頭は、河尻、犬、佐々、埴、金森でいいか、

 馬廻たちの配属は、新年の評議までに決めとけばいいだろう。


技術開発 

 プレス機のおかげで、新貨幣の鋳造の目途がついた。

 これも四月から、使用を開始する

 報酬のため、金貨も用意するか、

 何者も金の魅力に勝てんだろう。


 耐熱粘土が見つかったおかげで、高温炉ができた。

 これで、金属精錬やガラス製品の技術向上が期待できる。

 

 ガラスはいろいろなものを添加して試しているが、

 透明化はまだまだだが、白っぽい不透明ガラスはできた。

 板ガラスの製造を試させることとする。 

 

京都

 朝廷と幕府から内示があった。

 伊勢外宮式年遷宮の功績により

 正四位弾正忠の官位と伊賀・志摩の守護職は与えられる。

 官位受領のため、一度上洛するよう伝えられた。

 この機会に軍神様も誘うか、

 三好どもを刺激するかもしれないが、

 まだ、長慶がいるから歯止めがきくだろう、

 

 糞狸に鞭をくれてやったから、飴もやるとするか、

 関白様に、三月頃に上洛すると返事を出す。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ