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プロット 北陸紀行(Ver.2.80915)

三河一向一揆のまえにやることあった

1663年 信長31歳


岐阜城にて

 幹部連中と今年の目標について協議する。

 

国内政策

 美濃・北伊勢を併合したばかりなので、統治のため内政を重視する。

 

 尾張と同等の富国強兵をめざし、志願兵を募集し、新田開発を重点とする。

 

 まずは水源を確保することとし、木曽三川の治水を行う。

 

 志願兵を治水工事に割り振り、農閑期には農民を雇う。

 

 北美濃及び東美濃ほかにおいて、水田に適さない土地は

 小麦・蕎麦の栽培及び酪農をおこない、

 馬、牛、猪、山羊、羊、鶏、家鴨の頭数を増やす。

 頭数が増えれば糞尿が増えるので、硝石及び肥料も増産する。

 

 秘密裏に食していた、牛・鶏を食材として公けにする

 革の生産量増加するので、これを使った製品を開発し販売する。

 これまで仏教の伝来とともに禁忌とされてきたが、

 猪や鹿・鴨・鶴がよくて、牛・鶏がダメなのは理屈に合わない。

 織田領の最高決定者は信長であり、従えない者は去ってかまわない。

 (反対するもの無し。)

 

対外戦略について、

 南伊勢の北畠を攻略を目指すが、まずは国人衆を切り崩す。

 滝川一益に指揮を任し、尾張衆が協力すること、


 また、西美濃衆氏家を後詰とする。

 今年は、ここ以外は軍事行動を控えることとし、

 国内の治安維持及び生産・製造量を増やすことを主とする。

 

 六角氏に関し、将軍・三好との戦いで力を落としており、

 同盟している浅井氏を支援することとする。

 支援は、西美濃の森・不破に任せる。

 ただ、日野城の蒲生とは誼があるので、

 いずれ織田家に引きこむこととする。

 なお、不破の地に関を作り通行者の確認することとする。

 ただし、関銭はとらない。 


 今川氏に関しては、往年の力はないので、

 三河松平氏に任せればよいが、

 ただ、西三河の地で争っていた。 

 嫡男を人質にしているが、油断は禁物である。

 伯父である水野忠元は監視・監督を怠らないよう命ずる。

 

 越前の朝倉氏は、一向一揆と敵対しており、

 美濃に干渉する余裕は無いと思われるが、

 何かあった場合には、浅井に対処させることとする。

 稲葉・安藤に越前の動きを監視を命ずる。 


 武田に関し、川中島の敗戦で弟をはじめとする

 有能な家臣が討死にし、戦力を落としているが、

 あなどることができないので、争うのは得策ではない。

 ただ、信州から美濃への道は険しく派兵は難しいはずである。

 あの虎坊主は油断していたら噛みつくので、楽観はできぬが、

 美濃に攻め込まれたら相当な被害がでるだろう。

 そうしないための同盟交渉である。

 利を与えて、攻め込まれないようにし、

 矛先を今川や北条に向けさせることとする。

 ただし、織田の国力はすでに向こうより上なので、

 今はかなわなくとも、兵の数や資質を上げていけば、

 いずれ対抗することができる。

 皆も心しておくように。


飛騨姉小路に関し、

 越後と通商の中間にあり、俺とは相婿の関係である。

 上杉輝虎と共同で商業路等の整備することを約している。

 ただ、信濃と隣接しているため、武田に狙われる可能性がある。

 当主と会見して、状況を確認しあうこととする。 

 準備ができ次第、飛騨に向けて出発する。


生産特区にて

 ようやく明の技術者が来たので、技術教官とする。

 各組合長に新製品開発及び生産の命を出す。

 金属技術:溶鉱炉、製錬、治金、合金、鋳造、鍛造

 鉄製品: 針金、ワイヤー、バネ、板バネ、ベアリング、シリンダー

      ネジ、ボルト、レンチ、スパナ、プーリー、チェーン    

      ドリル、水車動力ろくろ・ボール盤・旋盤・回転鋸・プレス機

      秤、火打ちライター、

 石灰石: 漆喰及びセメント・モルタル・コンクリートのようなもの

 革製品: ベルト、革手袋、防具、ブーツ、毛皮コート、防寒具

 その他: アルコールランプ、鉛筆、透明ガラス、磁器(陶石)

      ウキ、砂利、川砂、麻袋(0.1俵)


甲賀・伊賀に関し、

 外様衆扱いとし、領地の統治は国人衆の合議に任せることとする。

 開発及びは商業路建設の外は、要望があれば協力する。

 甲賀には、六角家臣団の切り崩し、

 伊賀には、北畠家の後方攪乱を命ずる。

 双方に配下の者を北美濃・東美濃山中に移住させ、忍びの里を作らせる。

 森林の管理(狩猟、茸採取)、間道の調査・監視、情報遮断を命ずる。

 なお、今後も他国のからの忍びの依頼を請け負っても構わない。

 契約書を取り交わし、守秘義務を守り信用を得ることとする。

 それが、信長の信用・評判にもつながる。

 現在甲賀衆にやらせている薬の行商等は、伊賀衆にもやらせる。

 伊賀は組紐が特産なので原料を供給し増産させる。

 

飛騨交渉団

 供のものは、関白様のほか(そろそろ帰ってもらいたい)

 親族衆:マムシ、龍興、佐藤利治

 交渉団:村井、稲葉、金森、埴

 護衛団:犬、川尻、佐々、慶次、精鋭兵、工兵

 装備:

  毛皮の中敷き入り革ブーツ鉄底スパイク付き(試作品)、

  耐水マント、防寒具、耳当て、マフラー、マスク

  犬ゾリ(牧場の見張りため、野犬を飼いならしていた。)

  かんじき代わりのショートスキーに底に毛皮を貼ったもの

  ※毛の向きにより前に滑るが、毛がストッパーになるので後ろに下がらない。

  短槍に鍔つけたピック、スコップ、焼酎入り竹水筒、非常時用砂糖

 土産:

  鰹節、清酒、焼酎(麦・蕎麦)、味醂、醤油、毛皮、燻製肉、

  小麦、蕎麦粉、豆腐、油揚げ、乾麺、タレ、石臼、木炭、漆器など

 

飛騨へ出発

 丹羽・信行に後事を託す。

 すでに、津田一族及び商人から引き抜いて育てた、

 計算・書類作成集団がいるので、大丈夫だろう。

 

 奇妙丸たちの近習として、平手のじぃの孫、信行の子、森の子、池田の子、

 埴の子、佐久間の子、柴田の甥、遠山友忠の子、小六の子たちを付ける

 傅役は馬廻りを交代で行わせる。

 

 士官学校の準備は策士にまかせ、4月に開校を目指し募集しておくこと。

 生徒の資質を見て信長の小姓に数名取り立てる。


飛騨到着

 姉小路頼綱と会談する。

 (同席:マムシ、村井、稲葉、金森、埴、姉小路家臣)

 先の上杉への兵糧の中継の礼をいう。

 飛騨を通して越後と通商するため、商業路の普請を行いたい。

 工事費用は織田と上杉が負担するので、了承を求める。

 軍神様より、すでに指示があったとことで、即了承される。


 同じく、木材加工場の建設・鉱山開発についても同意を得る。

 飛騨は中間貿易国となり、金銭を得るをこととなる。

 その金を軍事に回せば、飛騨を統一することができるはず。

    

 対武田について、

 武田は信濃を支配にしており、上杉への牽制のため、

 飛騨に手をだしてくる恐れがある。

 対策のため、すぐにでも飛騨を統一していただきたい。

 必要ならば、織田が親族として協力を申し出る。

 

 越中に関し、神保氏と椎名氏で二分されており、

 一向宗の勢力もあるので、乱れる可能性がある。

 ここは上杉の勢力圏なので、織田は手出しできない。

 今から対策を考えていたほうがよい。

 

 歓迎の宴を開いてくれたので、接待を受ける。

 土産として渡したもので、料理を作る許可をもらい

 清酒・焼酎ととも宴会に料理を出す。

 作り方・値段を聞かれるが、簡単な説明し 

 一度、美濃・尾張に招待を申し出る。


 清酒、紙などの製法教えてもいいが、頼綱の心がけ次第だ、

 

越後へ出発 

 細かい交渉は村井・稲葉・金森にまかせ、秘密裏に越後に向かう。

 供は犬・河守・佐々・埴、慶次だ、少人数で移動する。

 土産は背負子・犬ぞりで運ぶ移動する。


 越中の椎名氏に寄らず先を急ぐ、

 途中山賊に襲われたが、一同で反撃し全滅させる。

 信長は棒手裏剣・居合抜きで相手を始末する。


越後に到着

 春日山城に到着し、軍神様に面会を申し込む。

 門番に疑われたが、信長の顔を知っている者が出てきて、面通しが終了。 

 なぜか城の外で待たされたが、軍神様が家臣を引き連れてやってきた。


 挨拶をそこそこに装備について質問を受ける。

 冬用の防寒装備だと説明し、予備の装備とお土産を渡す。

 その場で上杉家臣が質問してくるが、軍神様が押しとどめる。


 春日山城内に場所を移して、会談を行う。

 今迄の経過について報告し合う。

 

こちら側は、

 北伊勢の攻略し、南伊勢に調略をかけている。

 海岸線を手に入れ伊勢湾一帯の支配を狙っている。

 北畠家を滅ぼすつもりはない。

 降伏させ、国司として篤く扱うつもりである。

 道路普請・工房設立は姉小路が了承した。

 雪解け後、工事を行う。

 

上杉側

 関東は国人衆が北条に寝返る者が続出し、大半を奪われた。

 今は上野の防備を固め、北条への対策をしている。

 

 川中島北部は武田の動きはないが、裏で動いているようだ。


 兵糧の確保を目的に、越後の治水・水田開発を行い、

 直轄地を増やし、常備軍の人数を増やしている途中だ、

 鬼小島弥太郎に指揮させている。


 佐渡で金鉱が見つかり直轄地とした。

 これで、家臣に十分な報酬を渡せる。


 家臣団の統制は順調だが揚北衆が動きが不穏なのが心配の種だ、


対武田戦略について

 地図と碁石(白&黒、赤&黄、青&緑、茶&灰)を取り出す。

  白:自軍

  黒:敵

  黄:味方(同盟)

  赤:不穏分子

  青:川、湖、沼

  緑:森林

  茶:山(侵入不可)

  灰:道路・間道など


 地図の上に並べ、北信の状況を確認し、信長の意見を述べる。


 越後を中心に、上野と飛騨で北信を囲んでいる状態、

 武田が西上野を攻めるに、真田の城を通って軍を動かすことになる。

 それを防ぐに方法として、上野に援軍を送るより北信に軍を動かし、

 相手の退路を遮断する動きをするほうが効果があると思われる。


 川中島にいる村上に常備軍を預けて、すぐに動けるようにする。

 関東へ出兵するためには、まず上野の守りを固めたほうがよく、

 武田・北条は同盟しており、二国両方と対するのは下策であり、


 武田の北信攻略を抑えるこができなければ、

 関東出兵中に攻められれば、兵を引かざる負えなくなる。

 

 虎は北に進むことができなくなれば、駿河か武蔵を狙うはず。

 その隙を付けばよい。

 できれば、武田が北条と争ってくれるのが望ましい。

 なお、力での西上野・川中島の攻略が難しければ、

 調略を使ってくるかもしれない。

 国人衆、同盟国が狙われ危険性があるので、

 油断しないよう注意していただきたい。

 

 と、信長の予想を説明する。

 上杉側家臣は、ふむふむと関心そうにうなづいていた。

 軍神様も納得していた。

 

 信長の主観を述べただけで、他家のことなどで後は知らない。

 軍神様と上杉家臣たちであれやこれや意見をだしていた。


通商交渉

 まず、信長たちの装備の説明を求められた。

 猪・鹿の毛皮や家畜の革を使った防寒用の装備で、

 越後で必要と思い、試作がてら持ってきた。

 犬は雪に関係なく動けるので、ソリを曳かせてみた。

 スキー板は、雪中でも動きやすくするための道具

 これらは作り始めたばかりで在庫はない。

 軍神様から装備一式の注文が入る。(毎度あり。)


 清酒や醤油などの製造方法はどうするか確認すると。

 そちらも買うとのこと、代金は金鉱石で支払い。


 武田に勘ぐられるのが嫌なので、

 道路が開通してから商人を通じて取引を行うこととした。    

 

 そのあと宴会に突入。

 いつもの通り料理を作ってふるまう。

 武骨で頑固そうな上杉家家臣が喜んでいた。

 敵対することはなさそうだと安堵する。


 「右手で握手を求めながら、左手で碁を打っていた。」後世で語られる。 

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