第二話 ーサーカス小屋のウサギ団ー
約束の時間に港に行くと、サーカス団が待っていた、
このサーカス団こそがか、ウサギ団、という殺し屋の団体だ。
そこからサーカス小屋に案内されると待っていたのはウサギの着ぐるみを着た、通称、ボスウサギ、だ。声からして男性に間違いないだろう。
「やあ、正式な入団おめれとう。君の噂は常々聞いているよ。強いんだろう?」
「あたしが、強いのは当然だ。そして、異様だなこのウサギだらけの光景は……」
「異様か確かにな。これだけバニーガールがいればな。ははは」
「趣味か?」
「趣味だよ。半分はね」
ボスウサギはそういうとワインを転がし少し頭部の被り物をずらすと、クイっとワインを飲む。
「芳醇だな。君もどうだね? ブラックラビッツさん」
「酒は飲まない」
「そうか。で、次の仕事だがな……ホワイトキャッツの始末なのだが」
「ホワイトキャッツか……一体何人いる?」
「さあな。君は見たんだろう? 2度も」
「ああ、兄弟と言っていた」
ブラックラビッツは、そういうとターゲットの居場所や情報などを聞く。
「なるほど、キャット団か。面白そうだな」
「気をつけろ今度のホワイトキャッツは女だ。今までの色仕掛けや戦法は通用しなくなるだろう」
「了解した」
そういうとブラックラビッツは、足早に小屋を出ていいき現場に向かう。
目的地はバイクで役2百キロだ。バイクを走らせること3時間目的地に到着。
そこで、ある女とであう。その女は白いコートを着ていた。
「うふふ、本当に黒いウサギさん、ね」
「お前は、猫耳のカチューシャからしてホワイトキャッツ、だな?」
「正解よ、黒いウサギさん」
「お出迎えとはあたしもなめられたものだな」
「あら、猫はウサギを狩るのよ? 貴女はもう私から逃れられない」
スコープを装備して、ホワイトキャッツと対峙するブラックラビッツの緊張感が増す、
「なるほど、一味違うな」
「あら、一味かしらね? ふふふ」