4.外出
「・・・ぅぅう」
見られた・・ 脱がされた 着せられた うぅ.....
自分はほぼ強制的に、兄の部屋へ連行された
そして脱がされ、着せられの繰り返しを何度も何度も・・・ まるで着せ替え人形状態だ
「ふひぃ・・ ふひぃ ひひひひ白露たん 白露はんふひひひh」
兄はもう壊れてる いや壊れてたけど・・ もうなんかヤバい状態になっている
あんちゃんは「これじゃない こうでもない」などぶつぶつ言いながら持って来た服を着せたり脱がしたり・・
もう恥ずかしすぎて死にそうなのでやめて頂きたい というかやめて欲しい
「ん・・よしっ これでいいかな」
どうやらようやく自分の服が決まったようだ これで開放される・・・ と思いたい
ちなみに兄だが自分の足にくっついて頬ずりしている 気持ち悪い 涎が付きそうで怖い
「・・・もういいの?」
こういうのはまだ終わりではなかった〜みたいなのが多い、心配なので聞いてみるのだ
「うん 良いと思うよっ すっごく可愛いしね」
「・・・よかったぁ」
着せ替え時間は終了のようだ・・ やっと開放されるよぉ
それは良いのだが足についてるゴミ虫(兄)をどうにかして払わなければ・・・
「・・ねぇ 兄さん 遊びに行くからどいてくれないかな」
「白露たんが言うなら仕方ないなぁ・・・ いいよぉ あっお小遣いもあげちゃおうかぁ」
兄が気持ち悪いのはもういいとして 仕方ないってなんだよ・・ 仕方ないって
とはいえお小遣いが貰えるのはよかったかな 幼女の力はすばらすぃ
「あらっ・・・白露ちゃんお小遣いも貰えちゃうのかぁ 私には無いのかなぁ?」
「はっ 了解でアリマス! 今すぐ用意致します!」
「よろしい」
あんちゃん・・・何者なんだ? いったい何をしたらああなるのか・・・ 是非とも教えて欲しいものだ
あとちゃん付けはやめて欲しい これでも中は男の子なんだから!
「用意しましたっ! うけととってててくだしぃ!」
「ありぁと」
「ども〜♪」
おふ・・ さすがあんちゃん兄から1000円札を3枚もまきa・・・ 受け取っている すげぇ
いつもはお友達くらいにしか思ってなかったけど今見るとすっげぇ先輩に見える・・ 不思議だねっ
まぁ前は兄が自分とあまり話さなかったというのもあるんだけれども 見た目が変わるって怖いですょ
ちなみに自分はお札を1枚貰った 1000円あれば結構遊べる
「じゃあ今日は何処いこっか?」
いつも通りあんちゃんが何処へ行くか聞いて来てくれる あんちゃんに行きたいとこ聞いても自分は特にないって言って結局自分が決める事になる たまにはあんちゃんにも決めて欲しいんだけどなぁ
「はっ 自分はメイドカフェが良いと思います!」
何故お前が答えるし・・・ 完全に自分に聞いてただろ お前はいつも通り留守番だよ そして何故メイドカフェ
「お兄さんは留守番でしょ? ってかあんたに聞いてないし」
「でも一緒に行かないと白露たんの神風パンチラが見えないじゃないですか!」
何言ってんだ・・ いやホント何言ってんだこいつ
今着てる・・というか着さされてるのだが服は黒のパーカーにそ少し長めのデニムスカートを着さされてる
パーカーの前は閉めてるし帽子はフードかぶるって事で落ち着いた 帽子よりフードのほうが可愛いらしい 自分は可愛さより目だたた無ささを重視したいのだけど・・・ うん無理かな この2人には勝てん
あと無理矢理スカートを履かされるってのはすっげー気持ちが悪い なんか足下がスースーする すっげぇ恥ずかしい
「よし、貴様は付いてくるな そんな汚れた奴を白露ちゃんに近づけさしたくない」
「・・・同じく近づいて欲しくない、留守番たのんだ」
たまには兄と離れたいのだよ まだ1日しか立ってないけどこの姿になってからずっと兄がそばに居るのだ キモい
「わ・・わかりましたっ くそっ」
今悔しげにくそって言ったよね 持ってたカメラを落としてる.....何がしたかったんだよコイツは いやわかるけど
「え・・えっと どこか行きたい場所は?」
「う・・うん 久々にゲーセンとか行ってみたいんだけどいいかな お小遣いももらったし」
遊びに行くって言ってもここのところずっとお買い物だったりふらふら歩いたりするだけだった
お金貰っちゃったんだから久々に行きたくなったのだょ フフフ
「うんっ 久々にいいかもね~ あれやるんでしょ?」
「もちのろんだよ!」
そう、ゲームセンターと言えばあれじゃないか・・ あれをしなければ行く意味がないのだよ
財布にもらったお金を突っ込んで... あれ
自分の手には10000と書かれた紙が・・・
「万札じゃねーか・・・ コレ」
兄から貰ったお金・・ きっと間違えたんであろう うん ケチ臭い兄がお小遣いくれることすら珍しいし・・うん
本当はいただきたいのだが流石にこの金額は気が引けるよ 返そうか
「兄さん、お小遣いくれるのは嬉しいんだけどさ、間違ってるよ・・これ」
お金を返そう・・としたのだが
「幼女に優しくするのは当たり前だろう! これからも使うだろう・・受け取ってくれっ じゅる」
と言われて押し返された 兄はいいやつ? になってるような感じはするのだが・・
何だろう 少し怖い・・ 何か企んでいるのだろうか?
「はいはい、早く行くよぉ 厶癒はゲーセンで時間食うでしょ? 急がないと日が暮れちゃうよ」
「ぅん すぐ行くよ」
自分はゲーセンで結構時間を食うだ あんちゃんは自分の遊んでいる所を見て暇を潰している様に感じる
今日は沢山お小遣い・・? が貰えたので沢山遊ぶぞー!って事はしないですのん 兄も言ってたけど「これから」も使う事があるかもしれない 気を使って言ってくれてたのかな・・
「んじゃ行ってきます」「白露ちゃん預かるね~」
「い・・いってらっしゃいですっ」
兄はいつも通り敬礼して見送ってくれる 恐らくあんちゃんに向けてなのだろう おい顔が緩んでるぞ兄さん・・ 情けない
遊びに行く時はいつも徒歩で行く。どこもそこまで離れてはいないし、歩く方が体力が付きそうだからだ
ゲームセンターなのだが、だいたい公園から徒歩20分位の場所にある 意外と近いのだ
歩いてる時間はあんちゃんと喋ったり、次の電柱の場所まで競争とか暇を潰しながら歩いている
ちなみに電柱競争の勝率は五分五分だったりする ちくしょうめ何故負けるのだ・・・
▽
「ゲームっセンター!! おっ久しぶりでーす!」
やっと着きましたゲーセン!駐車場前で思わず大声あげちゃいましたよっ 可愛い女の子の声が響きますね~
・・・えぇ 急に恥ずかしくなって参りました 周りの人たちが自分をじろじろ見てるのですよ テンション上げすぎた・・・
「どんだけ来たかったのよ・・ったく たまには私も遊ぶからねぇ!」
どうやらあんちゃんもノリノリのご様子で・・・
ここに来るまでのお話? 全カットですよそんなもん まだ疑ってたのか知らんけど色々聞かれましたからね・・えぇ 同じ会話を延々と続けるだけじゃあ面白くないでしょうし
っと・・あんちゃん早いっ もう扉の前まで・・ まってぇぇ
「遅いぞ!ホラホラ~」
今行くから! だから少し待ってっ この体1歩1歩の進む距離が短いんだからっ
▽
「変わってるねぇ・・・」
「・・ぅん」
内装は結構変わってた まぁ半年近く来てなかったのだから配置くらいは変わっててもおかしくないのだが・・
「腕は鈍ってないでしょうね?」
「鈍ってるとでも?」
あんちゃんがニヤっとしながら聞いてくる 勿論即答である え?何の腕が鈍ってるのかって?
それは・・・
クレーンゲームだよ!
取るのが楽しくてついついいつも取りすぎてしまうのだ・・
おかげで自分の部屋はぬいぐるみやクッションばっかりだ あ、マグカップとかフィギュアとかはあんまり取らないよ? だって取ってもつかわねーし 飾らねーし。。。
でも本当に腕が鈍ってるかもしれない・・・ とりあえず試してみるかな
おっ、いいの発見 これは取れそうな気がする
狙いはこのクッション! 少し手前に引いただけで簡単に落ちちゃうよ・・これ
う~ん・・・とりあえずこれで試してみるか
お金を入れて、ボタンを押そうとする・・・ ん~ギリギリ届くって感じだな 手が、、、
狙うのは勿論端っこの部分である 押して落とす作戦だ
・・・ここらへんかな
アームが開いた所がクッションの端に来るように調整する っても1発勝負だけどね
アームが降りて行き・・クッションを押し込む事に成功! 片方のアームで狙ったのでつかむ何て事はできませんよぉ
後は手前っ側を少し動かしてあげればいいのだよ フフフ
もう一度お金を入れて・・手前の方で普通に掴むようにして・・
っと・・ クッションが滑り落ちた ほらねっ簡単でしょ? っつてね
「厶癒・・やっぱりあんた取るの早いねぇ」
ええそうですとも!わたしゃまだ200円しか使ってないもん! こんな大きなクッション取ったんだぞぉ すごいだろ!
と言わんばかりのどや顔をしてやった いやしかし大きくて沢山取ると持ちきれなくなるよな・・・ 悩み所だよなぁ
腕が鈍って無いのは確認できた ちゃんと狙った所に落ちるのだから間違いないだろう
何かめぼしいものは無いかな~っと
店の中を歩き回る、自分の目当てはぬいぐるみとクッション 今欲しいのはお菓子とかでもいいかな
「ぁ・・・・」
一つの台に目が行く、 そこには白い狐のぬいぐるみ・・ 何だろう 凄く可愛い
大きさは今の自分の3/1の大きさかな 結構大きいけどいくつかピラミッドのように積まれている
お目当ての白い子は一番下の段の奥に置いてある・・・ 取りづらいなぁ だがっ・・がんばるょっ 取れるまでやってやる!
色は普通の黄色と黒いの、それと白色がある 黄色と白はわかるけど黒ってのはどうなんだろうか?
まぁそれは置いといて・・・
白の子以外は別に欲しくも何ともないので・・・とりあえず動かすだけにしようかな
上に乗っかっている黒のぬいぐるみを動かして落とす、動かすついでに黄色の子に引っ掛けて、邪魔にならない位置に移動させる・・・ よし上手く行きそうだ あれ
アームは黒の子の腕を通り過ぎ、黄色の子のお腹に引っかかった ココまでは良い
だがお腹の横についてるタグに引っかかってしまった・・・ これ・・外れるよねーー;? ね?
引っかかったのは外れず、落とし穴のところで上手い具合に外れてしまった なんと言うミラクル! いやいや
・・まぁ予想通りには行かず、いらない子を2個取りしてしまったよ どうすんだこれ
いや嬉しいよ?嬉しいけどねっ ねっ? 欲しくないものを取っちゃうってのはどうなのよ
あんちゃんは凄い凄いときゃっきゃと騒いでいる いや凄いかもだけどさ.....
まぁいい 気を取り直して 白の子を取ろう・・・ 交換は出来ないらしいのでそこは諦めるしかない・・ くそぅ
作戦は先ほどと同じくタグに引っ掛ける作戦で行こうと思う ふふふ腕が鳴るぜ
・・・よしっ 位置はばっちし! タグに引っかかるだろう ・・あとは外れないように祈るのみっ
・・・お・・ぉうふ 引っかかりはしたけど穴の前で落ちちゃったよ
しかも上手い具合に横向きになってしまったので引っ掛ける事ができない・・畜生目
これはつかんで落としての繰り返しで向きを変えるしか無いかな・・・うぅぅ
▽▽▽
っっっ・・・しゃぁぁぁ 取れたっ!やっと取れたよぉぉ
時間的には10分くらいと短かったけど体感時間はスッゲー長かった・・気がする
うぅ・・だがなんと言う事だ このぬいぐるみに600円も使ってしまった いつもならこのお金で遊べてたのにぃ
でもこの子を手に入れれたのなら安いものだ、お財布が少し軽くなった程度で済んだのだしよしとしよう
さて、この2匹の狐はどう処分しましょうかねぇ・・・ ぅぐぐ
最近はクリスマス絵とか描いてて少し忙しぃです クリスマスかーど描けとか・・・orz
絵は全くうまくありませんーー: 小説同様初心者です






