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短編

金糸雀

作者: RK

 ここは鳥籠。


 貴方の中に作られた堅牢な檻。


 貴方の気持ちを求め続け愛を囀る。


 貴方はそんな私の愛を聞いて、微笑むのです。


 人は私を愚かだと笑うでしょう。


 自由を失い、愛を囀る愚かな小鳥と。


 貴方しかいないのです。


 私は誇りを抱いて返すのです。


 誇りにまみれたこの籠は


 埃が積もるばかりのこの籠は


 涙の過去。


 気付いていました。


 扉は既に開かれていることなど。


 ここにいる私は恋慕を募らせる埃と同じ


 報われぬ恋だとしても


 私は声を捧げるだけ。


 私は鳥籠に閉じ込められた愚かな金糸雀。


 未練という鍵に閉じ込められた愚かな金糸雀。


 恨むことなく、怨むことなく


 私は帰らぬ貴方を待ちわびる。


 ただ、ここにいたい。


 愚かな金糸雀。

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