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手渡された注意書

 ここカールカ街のあるトリプス島は時折時空の歪みが生じ、それが数多の天然迷宮を産み出している事が本国で報告されている。

その歪みの際、空間だけではなく迷宮に配置された宝物や魔物なども一緒に転移している事が解っている。


また生物単体の空間移動も確認されており、トリプス島北部の生態系は混沌としている。


空間移動の対象となるのは人間も例外ではない。

この者達はいずれも精神的に大きく不安定になる事が確認されており、迷宮の魔物達が例外無く攻撃的な事と関連があるかどうか研究を進めている。

時空の歪みからこの世界に来た人間は、ほとんどの場合、正気を失っている。これは歪みに飲み込まれている時に何らかの精神ダメージを受けているからだと推測される。

迷宮で出会った狂戦士や魔道師と会話を試みても成立しないのは、上記が原因と思われる。


ごく稀に正気を保って発見される者もいる。

歪みに飲み込まれても正気を保っている者の共通項は「飲まれた時点ですでに意識が無かった」事である。

その様な者は「現在の人が持ち得ない技術メリットと突如増幅する負の感情デメリット」を兼ね備えながら冷静な思考を持つ非常に危うい存在となる為、発見し次第身柄を保護し、味方につける必要がある。

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