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紅の巫女  作者: 音寒琴
7/20

紅の巫女5

ああ、これが彼女の望んだ世界なんだ。


あの時人類の選択が違ったら、こうなっていた・・。


あの計画が、実現していたら・・。


という事は・・どういう事なんだ?この世界は・・なんなんだ?


もしかして!!!まさか・・。


「巫女・殿・・巫女殿!!!大丈夫ですか?」


王子の声で我に返った。


「なんどお呼びしても応答がなくて、驚きました。大丈夫ですか?」


至近距離で、呼ばれているのに全く気付かなかった。


かなり、自分の思考にはまりきっていたみたいだ。


頬に残った涙を荒くぬぐった。


「大丈夫です。なんでもないです。」


「ああそんなに、荒くこすってはだめです。


肌が、赤くなっているじゃないですか・・。・・歌の内容ですね?」


ビクッと体が動いた。


まだ分からない、知られてはいけない事・・。


俺の頬に添えられようとしていた手をはたき落した。


「本当に、何にもないんです!!離して下さい!!」


そして荒々しく身じろぎした。お姫様だっこされている状態だから、


落ちるという危険性もあったし、失礼だったかもしれないが、


気にしては、いられない。すると、とても悲しそうな顔をして、


俺を地面にそっと降ろした。


「・・分かりました・・。これ以上は、聞きません。


歌の内容を私たちは、うかがい知ることはできないのですよ。


貴方が苦しんでいるのを分かっていても、貴方が言ってくれるまでは


理由を聞いて、慰めることも、貴方の苦しみを、わけてもらう事さえできない。


だから・・・今は、許してあげます・・。」


王子は、そういうと寂しそうな目をして本当に辛そうな顔で、かすかに笑った。


だから、少しだけ、今言える真実を言った。


「・・わかりました。何もなかったとは言いません。


ですが、まだ今は、言えないんです。聞かないで下さって・・ありがとうございます。」


本当の意味で笑った。聞かない事が、本当の優しさなのだと、


分かってくれた事が、心に染みた。


「そんな・・・顔するから・・調子に乗ってしまうのですよ・・。」


急に赤くなったようになって、なんだかよくわからないが、


王子がぼそぼそッと言ったような気がしたが、聞き取れなかった。


「え?何か言われました?」


「いえ・・なんでもありませんよ?」


また王子笑顔に戻った。


そっか王子も変態なだけじゃないんじゃないだなと少し見直していると、


急に、腕を引っ張られた。耳元でささやかれた言葉で、


一気に、少し上がった株が、大暴落したが・・。


「・・・次嘘ついたら、キスしちゃいますから・・」


一気に鳥肌が、俺の体中を駆け巡った。


見直しかけた、10秒前の自分をぼこぼこにしたい。


それを言うと、王子は俺の耳元から、


ぱっと体をはなして、またもや俺をお姫様だっこした。


「うわぁ!!!」


急のことだったので、バランスを崩しかけ、首に捕まった。


「それでいいです。じゃあ、行きましょうか、王宮へ。」

あとがき

健太君には秘密があります。

次は、王宮編に入ります。新キャラを出したい!!いやだします!!

話のつじつまが、かなり危うくなったので、プロローグと前話修正しました。


次の更新は、2日の予定です(多分)

誤字脱字の報告は、本当にありがたいです。。。

感想は、次の話の活力なります!!

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