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紅の巫女  作者: 音寒琴
3/20

紅の巫女1

(やべ…。ここどこだ?)


健太は、周りを見回した。二日酔いで、鋭い痛みを発する、頭を抱えながら、呆然となった。


都内では、絶対あり得ないような、深い森の中だったからだ。


夢ではない事が、すぐに分かった。寝そべっていた、土の感覚も、


なぜか二つある太陽の日差しもリアルだったからだ。


(…異世界なんだろうな……はあ、なんかまた変な事に巻き込まれちまった。)


唖然としていたのも少しの間だけ、健太の反応は、諦めたようだった。


異世界に来たというのは、もちろん初めてだが、


健太の座右は長いものには、巻かれろ。郷に入れば郷に従えという、


なんとも、情けないものだし、もともとの楽天家の性格も相まって、結構、波乱万丈な人生(周りが)にも


巻き込まれつつも、普通でいられたのだ。健太は、息を短く吐き出すと、


原因を考えてみることにした。


必死に、昨日のことを思い返してみた。えっと…同僚の鈴木の失恋を慰めるために、


久々に鈴木につきあって、酒をがちのみして…。(人の失恋話なんて、酔ってなけりゃ聞いちゃいられないんだよ)


三軒はしごして…ヤベこの辺から、記憶があいまいだ。鈴木に男の友情最高とか、きもく感涙してて、


やっと解放されて、酔った頭で、ふらふらしながら、家に帰ろうとしてだな…。


(あの石か!!)


帰り道、道端に落ちてた、赤色の石に興味をひかれて、拾った…気がする。


そこからの、記憶が全くない。。。ああ寝たんじゃなく、多分それから、その衝撃で、気絶したんだ。。


(あれ?あの石どこに行ったんだ?)


地面をきょろきょろと見回してみた。だが見つからなかった。


そんな事をしてる間に、急に、茂みをかき分けて、一人の身なりのきらびやかなむかつくような美形男が、


顔を出した。20代前半か?言うならば、王子様というのが、相応しいような、美形だ。青い目に、金色の髪、


芸術的な顔に、引き締まった体躯。女なら見惚れて、すぐに腰砕けになりそうな、感じだ。


男の俺には、そういう人種は、むかつくだけだが、


その男は俺をみると、はっと息をのんで固まった。そして、痛いほどの視線をこちらに向けてきた。


なんか俺に、ついているんだろうか?まあ土とかは、ついててもおかしくないけど、


初めて会った異世界人?に、情報を聞き出そうと思ったのだが、なんだか動けない状態だ。


寒気がした。なんだこの視線、からみつくって言うか、熱っぽいつうか、恋してるみたいな…うげ…おれなに考えてんだ。。


て言うか、なんでこの美形は、微動だにしないんだ?頭のねじ緩んでんのかな?


「あの…すいません?」


おずおずと切り出すと美形男は、俺の声でびくっとして、正気に戻ったようだ。


そして、顔をなぜかそむけながらこちらに近づいてきた。


というか、今俺声変じゃなかったか?高いって言うか…。女の声みたいな。。。


「こ、これをおはおり下さい。」


そういって渡してきたのは、美形の背中で、品よく、はためいていた、上等な生地で作られただろう、白マントだった。


て言うか、言葉通じるんだ。良かった。でも言葉の意味が分からない。


俺が声に出さずともはあ?と思ったのが伝わったのか、


なぜだか羞恥に赤められたように、急にぼっと赤面すると、とぎれとぎれに話してきた。


「…それでは、あまりにも……私の目に毒でございます。。。」


少しむっとして、なんだよ確かに、美形から見たら、30過ぎのたるんだ、からだなんか見たくないだろうが、


ちゃんとスーツもきてるし!?ってえええええええええええええええ!!!!!!


「にゃ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!」


自分の体を見て、あまりの、驚きに、大声で奇声を発した。


前まで、自分の体が、あった場所には、


なかなかに、たわわな胸、きゅっと引き締まったウエスト、張りのある太もも、


初雪のように白く美しくてやわらかそうな、肌をもった、女の体があった。


あとがき

主要メンバーの一人出ました。


誤字脱字多分…いや絶対あると思うので、

あったら教えていただけたら、本当にありがたいです。


感想を頂けたら、飛び上がって喜びます。更新ペース多分上がります

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